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【第二弾】インスタント小説集  作者: 三色団子


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リフレイン


 電車が止まって、ガラガラの車内におじいちゃんが乗ってきた。


「死ね!」


 僕の前を通るだに大声でいきなり罵ってくるものだから、咄嗟に「お先にどうぞ?」と返すと、おじいちゃんはバツが悪そうに電車を降りてしまった。


 まったく。近頃の老人は気骨も意気地もまるで足りない。


 若者にちょっと言い返されたくらいで逃げるなんて、亡くなった両親が草葉の影で泣いていることだろう。


 そもそも僕は優しいんだ。


 お年寄りや妊婦には席を譲るし、どうしてもって人には行きたかったライブのチケットだってあげてしまう。


 さっきの罵声にしたってそうである。


 老い先短い老人に、あの世に行くための優先席と片道切符をあげようとしていただけなんだ。


 すでに走り出していた電車は、突然、音を立てて脱線した。


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