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早弁
さすがにここまではやってない。
昼休みにホットプレートでお好み焼きを焼いただけ。
卒業が間近になってふと、早弁をしたことがないことに気が付いた。
高校生活に悔いを残してなるものか。
先生に交渉するとあっさりと許可が下りた。
さすが九州男児はロマンを分かっておられる。
次の日、その先生の授業の時間が来た。
教科書を立てて視線を遮り、カセットコンロと食材を詰め込んだもつ鍋を机の上にセットする。
水筒からアツアツのスープを入れ、カチッと火を点け、強火で煮立たせた。
「いただきます」
手を合わせ鍋に箸をそのままつっこみ、はふはふと口から湯気を出す。
——うまい!
なるほどこれは格別だ。手が止まらん。
そろそろ締めといきますか。というタイミングで先生と目が合った。
……締めはおじや派なのだが、ちゃんぽん麺の方がいいかもしれない。
スープまで完飲するのと同時にチャイムが鳴って、私は呼び出しを受けた。
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