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【第二弾】インスタント小説集  作者: 三色団子


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早弁

さすがにここまではやってない。

昼休みにホットプレートでお好み焼きを焼いただけ。


 卒業が間近になってふと、早弁をしたことがないことに気が付いた。


 高校生活に悔いを残してなるものか。


 先生に交渉するとあっさりと許可が下りた。


 さすが九州男児はロマンを分かっておられる。


 次の日、その先生の授業の時間が来た。


 教科書を立てて視線を遮り、カセットコンロと食材を詰め込んだもつ鍋を机の上にセットする。


 水筒からアツアツのスープを入れ、カチッと火を点け、強火で煮立たせた。


「いただきます」


 手を合わせ鍋に箸をそのままつっこみ、はふはふと口から湯気を出す。


 ——うまい!


 なるほどこれは格別だ。手が止まらん。


 そろそろ締めといきますか。というタイミングで先生と目が合った。


 ……締めはおじや派なのだが、ちゃんぽん麺の方がいいかもしれない。


 スープまで完飲するのと同時にチャイムが鳴って、私は呼び出しを受けた。


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