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【第二弾】インスタント小説集  作者: 三色団子


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夜をつまむ


 星をつまんで引っ張ったら、夜空が破けて穴が空いてしまった。


 どきどきと片目を瞑って穴を覗き込む。みんなが楽しそうに遊んでいる。


 わたしも、と思ったけど穴が小さくて指しか通れない。


 ぐりぐりいじくってもこれ以上は広がらないみたいだった。


 もう一度だけ覗いてみる。誰もこっちに気付きもしない。


 そのうちにじわじわと夜が直って、星を失った黒に戻ってしまった。


 どうしたらわたしもあっちに行けるのだろう。


 ううん、本当は分かっている。


 わたしも星になればあっちに行けること。


 そうさせないようにここに閉じ込められていること。


 わたし自身もまだそれを望んでいないこと。


 体を投げ出してあおむけの空に瞳を落とした。


 流星が一つひっかいて、夜に白い傷がつく。


 朝はまだやってこない。


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