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【第二弾】インスタント小説集  作者: 三色団子


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HEART BEAT

相貌失認症ってやつ


「ごめん」と謝られるのが嫌いで、「大丈夫」となんでもない風に笑顔を作って明るく振る舞う自分はもっと嫌い。


 生まれた時から心臓が悪くて、ペースメーカーを付けていた。


 物心ついた時から、人の顔が全部同じに見えていた。


 だからだろうか、みんな僕を病人として扱った。


 扱うことを僕が強いているみたいだった。


 イタズラで強力な磁石を背中に張られ倒れてから、僕に関わる誰もかれもがおっかなびっくりといった様子なのだ。


 そんな時に、君が転入してきたんだ。


「ロボみたいでかっけぇ」


 たまたま同じ帰り道で、事情を説明した僕に君は目を輝かせてそう言った。


 ——目?


 僕はその日はじめて、人の顔を知ることになった。


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