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【第二弾】インスタント小説集  作者: 三色団子


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大人になる

実感は何気ないことから伴う


 車で出勤中、前の車が急に止まった。


 慌てて踏んだブレーキが間に合い、事故を免れてふと気が付いた。


 左手は自然に、無意識に、助手席に伸びていたのだ。


 そこにはいつも彼女が座っている。いや、今はもう妻か。


 シャワー中の抜け毛とか、食品のカロリー表示とか、エレベーターじゃなくて階段を使おうとか、ふとした時に気付く何気ない行動が年齢を実感させる。


 大人になったな、と少し誇らしくなった。


 信号が青に変わり、前の車が動き出す。


 ブレーキから足を離してゆっくりとアクセルを踏んだ。


 次はそろそろ父親になった実感が欲しいものである。


~~~~~テンプレート~~~~~

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