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【第二弾】インスタント小説集  作者: 三色団子


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駄作


 数多の屍によって埋め立てられた大地に、二人の魔王が対峙していた。


 元は偉大な王に仕えたはずの二人は崩御とともに袂を分かち、幾億もの同胞の命を散らせていま、最後の仲間を手にかけんと刃が交わる。


「また私を殺すのか」


「守るものが多いんだよ」


「屍の山を守って何になるって?」


 実力は拮抗していた。策はどれも小細工と呼べるものしか残っていない。


「毒をもって毒を制するってやつだ」


「自分を毒だなんてずいぶん謙虚じゃないか」


「毒は薬にもなるって気付かせてくれた奴らがいたからな」


「じゃあその毒で、君も苦しんで死ぬといい!」


 呼応するように大地が揺れはじめ、一体、また一体と屍が立ち上がる。


「守るべきモノたちに殺されるんだ。本望だろう?」


 涙を流し、醜悪な笑みを浮かべた魔王は、屍の列へと加わった。


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