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毒
駄作
数多の屍によって埋め立てられた大地に、二人の魔王が対峙していた。
元は偉大な王に仕えたはずの二人は崩御とともに袂を分かち、幾億もの同胞の命を散らせていま、最後の仲間を手にかけんと刃が交わる。
「また私を殺すのか」
「守るものが多いんだよ」
「屍の山を守って何になるって?」
実力は拮抗していた。策はどれも小細工と呼べるものしか残っていない。
「毒をもって毒を制するってやつだ」
「自分を毒だなんてずいぶん謙虚じゃないか」
「毒は薬にもなるって気付かせてくれた奴らがいたからな」
「じゃあその毒で、君も苦しんで死ぬといい!」
呼応するように大地が揺れはじめ、一体、また一体と屍が立ち上がる。
「守るべきモノたちに殺されるんだ。本望だろう?」
涙を流し、醜悪な笑みを浮かべた魔王は、屍の列へと加わった。
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