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あなたは初雪のよう
彼女を初めて見た時、初雪のような人だと思った。
新歓の時にソフドリしか飲んでいなかった彼女に酒を進めると、
「初めてはお父さんと飲むって決めてるんで」
その時の瞳が忘れられなくて、柄にもなく猛アタックした。
異性と付き合うのは初めてだと言っていた。
それなら俺色に染めてやろうと息巻いた。
初デートの水族館で見たペンギンに「かわいい」とはしゃいで、一抱えもあるぬいぐるみを買って帰った。
デートに遅刻した時、「次やったら二度とお出かけしない」と怒られた。
誕生日に贈ったお揃いのブレスレットはいつ見ても付けていた。
初めてのエッチで「ちょっとこわい」と震える彼女を薄氷に触れる思いで抱いた。
酒を飲んだのは俺が二番目だった。
雪が積もるように、俺の日々が彼女で埋まっていった。
だから、別れるのも雪解けのように呆気ない。
彼女は初雪のような人だった。
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