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【第二弾】インスタント小説集  作者: 三色団子


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43/58

あなたは初雪のよう


 彼女を初めて見た時、初雪のような人だと思った。


 新歓の時にソフドリしか飲んでいなかった彼女に酒を進めると、


「初めてはお父さんと飲むって決めてるんで」


 その時の瞳が忘れられなくて、柄にもなく猛アタックした。


 異性と付き合うのは初めてだと言っていた。


 それなら俺色に染めてやろうと息巻いた。


 初デートの水族館で見たペンギンに「かわいい」とはしゃいで、一抱えもあるぬいぐるみを買って帰った。


 デートに遅刻した時、「次やったら二度とお出かけしない」と怒られた。


 誕生日に贈ったお揃いのブレスレットはいつ見ても付けていた。


 初めてのエッチで「ちょっとこわい」と震える彼女を薄氷に触れる思いで抱いた。


 酒を飲んだのは俺が二番目だった。


 雪が積もるように、俺の日々が彼女で埋まっていった。


 だから、別れるのも雪解けのように呆気ない。


 彼女は初雪のような人だった。


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