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【第二弾】インスタント小説集  作者: 三色団子


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蚊帳の外


 空いたスペースに優しく蹴り出し、自慢の俊足を生かして一気に切り込んだ。


 一対一になったキーパーを冷静にかわしてゴールネットを揺らす。


 コーチからは勝手なことをするなと言われていた。


 でも点を決めれば文句はないだろ。ないはずだ。


 ホイッスルが鳴ってベンチの方を見ると、案の定コーチが手招きをしている。


 面白くない。前のコーチの方がよかった。みんな言ってる。


 今のコーチになってから練習が地味で、遊びがなくて楽しくない。


 それでも試合に勝てるなら我慢もできるけど、実際は”指示に従わせて”勝つことにこだわっているから、勝てる試合で負けたりする。


 ああ、ほら。くそっ。


 ベンチから見る試合さえ、つまらない。


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