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【第二弾】インスタント小説集  作者: 三色団子


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雲崗石窟

えっちな響きですよね雲崗石窟


雲崗石窟(うんこうせっくつ)


 録画したバラエティ番組を見ながら、彼女がぽつりと呟いて、俺は口に含んだばかりのビールを吹き出した。


「急になに」


「何が?」


「いや、いきなりセクハラ発言したじゃん」


「は? 雲崗石窟が?」


「うん……なに?」


「雲崗石窟、世界遺産だよ」


「ああ、そう」


 彼女はむっとして、検索したスマホの画像を見せてきた。


 岩でできた仏像が並んでいて、とてもじゃないが脈絡は見当たらない。


「これがどうかしたの?」


「……このあと、どうする?」


「あー、明日の予定は?」


 遠距離恋愛で泊まりに来ている彼女に、分かりきった質問で返した。


「何もないよ」


「じゃあちょっと夜更かしでもする?」


「する」


 テレビの音量を少し下げ、彼女の腰に手をまわした。


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