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【第二弾】インスタント小説集  作者: 三色団子


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恩返し

つつもたせ


 仕掛けた覚えはないが、罠に捕まっていた鶴を助けた。


 その晩、若い女が家を訪ねてきて泊めて欲しいと言ってきた。


 寂しい独り身には嬉しいことと承諾すると、お礼がしたいと言う。


 ——ははぁ、なるほど。鶴の恩返しというやつか。


 空き部屋を貸して欲しいとのことで、一室あてがうと「決して覗かないでください」ぴしゃりと戸が閉められる。


 聞き耳くらいはいいだろう。


 壁に耳をつけるとやけにガサゴソと物音が立っていた。


 好奇心には勝てずそっと戸を開けると、棚やらタンスやらをひっくり返して金目の物を物色している鳥がいた。


「サギじゃねーか!」


 思わず叫んでしまうと、声に驚いたサギは盗品を入れた袋を足で掴み、窓を開けて飛んでいってしまった。


 まさか、あの鶴もぐるだったのか。


 俺もさっそく罠を仕掛けにいった。


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