第272話 次は?
「それじゃ発表します。Aセット、カリフォルニア・クラブサンドセット、フライドポテト、ピクルス、スパークリングティーとブラウニー。Bセット、アボカドチキン・ライスボウル、トマト、リーフ、コーンのサラダ、オレンジジュースとブルーベリーヨーグルト。Cセット、フィッシュアンドチップス、コールスローサラダ、コーラとクッキー。どうかしら?」
「えー。それ、めっちゃ悩むやつだよー。」
「そうか? これ、ビールがあるなら、Cセット一択だろ?」
「ユーさん、ビール置いてないですよ。」
ジュンさんが軽く笑った。
「あ、そうだった・・。そうなると・・うん、悩むな。」
「私はAセット、テイクアウトでお願いします。」
「シオリ、工房に戻るのか?」
「はい、まだやること終わらなくて。」
「それなら、クラブサンドセットが良いよな。どうしようかな。ちょっとホントに悩んじゃうな。ミズキは?」
「うーん、わたしはねー。うーん・・ よしっ、決めたっ。ワタシもAセットにするー。」
「ミユキは、アボカドチキン・ライスボウル食べてみたいです。Bセットでお願いします。」
「よし、じゃ、オレはCセットにしよう。 ビールが無いのが玉に瑕だけどな。」
「はい、決まったみたいですね。ちょっと待っててくださいね。」
ジュンさんが厨房へ戻っていった。
「ねーねー、ユーさーん。ゴールデン・ショア作戦が終わったっんでしょー。これからどーするのー?」
「それな。国連か日本の統幕からの連絡を待ってるんだよ。ただ、いくら米軍がサンディエゴ基地を奪還したって言っても、衛星とかの通信網はまだ使えないから、連絡を取るのに少し時間がかかってるんだよ。」
「そっかー。カリフォルニアで上陸休暇とかあると良いなー。」
「まぁ、残念だけど、その可能性は低いんじゃないかな。 今はまだ基地群を奪還しただけだし、仮にカリフォルニアの街を奪還したっていっても、米大陸は北海道や、ハワイみたいに限定的なエリアじゃないから、安全面で問題残るからね。」
「えーっ、じゃぁディズニーランドもユニバーサルスタジオも行けないのー? せっかくカリフォルニア来たのにー?」
「いや、多分だけど、ロビスコの占領下ではどっちも開園してなかったんじゃないかと思うけどな・・。」
「あー、そっかー。 ロビスコって嫌だねー。」
「・・うん。だから今こうして奪還を・・。まぁ、いいや、そうだね、嫌だね。」
「はい、みなさん、お待たせしました。」
ジュンさんと配膳ロボがランチを持って厨房から出てくると、シオリがテイクアウト用のバスケットに入ったAセットを持って食堂を出て行った。
「ミユキー、午後は何するー?」
「そうですね、ジムで結構しっかり身体動かしたんで、午後はゆっくりしたいですね。」
「じゃぁ、わたしの部屋で映画見るー? アニメのスパイファミレスの最新作があるんだよー。」
「あ、良いですね。ミユキ、スパイファミレス好きですよ。見ましょうよ。」
女子高生元気娘組は午後の予定で盛り上がってる。
オレは、どうするかな。なんて、考えても考えなくても、既に答えは出てる、というか、他に選択肢はなくて、部屋でゲームするんだよな。
「ごちそーさまでしたー。」
「ご馳走様でした。」
ミズキとミユキが食堂を出て行った。
元気娘達が居なくなった食堂は、シーンと静まり返った。
「ユーさん、紅茶でも淹れましょうか?」
ジュンさんが厨房から出てきた。
「良いですね、頂きます。」
「そうだ、スコーンも作りましょうか。 アールグレイティーにスコーン。そうしましょ。」
ジュンさんが大きめの独り言を言いながら厨房へ入っていった。
食堂の中は、配膳ロボだけが食器の片づけをしている。
「お待ちどうさま。」
ジュンさんが紅茶を2つとスコーンが乗った小皿をもって戻ってきて、テーブルに座った。
「ユーとこうして2人でお茶を飲むのも久しぶりですね。」
「そうですね。ハワイのビーチ以来ですかね?」
「あの時はお茶じゃなくて、わたしくはシャンディガフ、ユーはビールだったと思いますけど、ここではお酒ないですからね ふふふ。」
「せっかくお茶飲んでるときなんだけど、ちょっと仕事の話で、シオリとも話したんだけど、これからどうするんですかね?」
「あぁ、それですか。いつ、どういう形で連絡があるかは別にして、武蔵は一旦母港へ戻ることになります。 いくら修理したとは言え、航海中の修理とドックでの修理ではクオリティが違いますから。」
「母港へ戻るってことは伊豆鳥島ですか?」
「はい。鳥島のドライドックで全面点検整備をかけます。」
「それってどれくらいかかるんですか?」
「そうですねぇ、かなり大がかりになるんで、1週間くらいじゃないかしら。」
「ってことは、その1週間は・・?」
「はい、クルーは上陸休暇ですね。 まぁ、わたくしとか、ユーはプリマベーラへ行く必要があるでしょうけどね。」
「あ・・そっか。」
「でも、もちろん、毎日行くわけじゃないですから、十分、ゆっくり出来ると思いますよ、上陸休暇。」




