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こちとら命懸けてねぇんだわ。  作者: もち。
森とのつきあい方
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7

で、よく寝た。それはもう、もの凄くよく寝た。

お昼寝、の予定だったが、翌朝までノンストップだ。

どんだけだ。

トイレにすら起きなかったなんて、この身体バグってんのか。もしかして本当に人間辞めてるのか?

辞めてるならもうちょっと便利な仕様にしてほしい。空腹感がすごいわ。

どっこいしょとベッドから起き上がるとやはり自室で、これ元の世界に戻ってないかなとか希望を込めてあまり開けないカーテンを開け放ってみる。

が、やはりそんなうまい話はないらしく、朝日に照らされた森の木々が眼前に広がって少々やさぐれ気味に息を吐いた。

それにしても、とんでもなく身体が軽い。こんなに体調が良いことなどここ数年なかった。肩こり腰痛も解消されて、すっきりとした調子に思わず驚いてしまう。


これも身体能力向上の効果だろうか。

バランス整えときましたよって話か。凄腕の整体師かよ。痛すぎるから二度と掛かりたくないけれど。

それにしても空腹だ。とりあえずトイレに寄ってからリビングに向かえば親父と海はすでに起きていて、水を飲んでいた。

コーヒーすら節約しないといけないとは……悲しい話だ。

「おはよ」

「おー。よく寝たかよ」

「もうすんごい寝た」

スキル習得の副作用だよと言われても納得できるくらいの爆睡である。そしてそれは二人も同じだったらしく、そうよなと半笑いで頷いていた。

「あと物凄いおなかすいたんだけど」

「あー、それはあれじゃね?筋力アップした結果、基礎代謝が上がってエネルギー消費が増えたとかそういう理屈」

「え、ってことはもしかしてそのうち痩せるんじゃないのこれ」

「そうな。痩せるかもな。健康になれるな」

「うるせぇ、今でも健康だわ」

失礼な言いぐさである。健康診断にひっかかったことなんてないわ。

とりあえず喉が渇いている気がするので私もコップに水を汲んでグイと飲み干し、それからもう一杯注いで炬燵の定位置に座った。

「いや、今だけだぜ?年取るとそうもいかねぇのよ」

お前私より若いくせに何で知った顔で語ってやがる。

しかし、消費エネルギーの増加はいい点ばかりとも言えないだろうな。食料の消費量が増える可能性がとてつもなく高い。

一食に消費される食料が増えればそれこそタイムリミットもどんどんと短くなる。由々しいことだわ。

「親父も今日はおとなしく待ってたのな」

「いや、俺も割と起きたのさっき。久しぶりに日が昇ってから起きたわ」

「いやその発言もおかしいだろ」

いや、年々起きるの早くなってるなぁとは思ってたけどまさか朝日が昇る前に起きてるなんて。

それまだ夜って言わない?あれなの?高速道路で午前4時になったら料金所通るときにおっちゃんに「おはようございます」って言われるから4時からは朝だよって話?は?いや、今から帰って寝ますけど、みたいなあれな。

最近はETCばっかりでそういったご挨拶を受けることもなくなって寂しくなったものだよね。

まぁ元々ショートタイムスリーパーなところあったもんねこの爺さん。年取って尚のこと眠りが短くなったようだけど。

「まぁ、それは置いといて。俺肩凝り解消してんだけど最高か」

「いや、それは私も」

「あ、俺も」

全員肩凝りってのがもうね。救われないね。猫背ですまん。

「身体能力向上ってどこまで効能あるのか計り知れんなぁ」

しみじみと親父がそう言いながらコップの水をちびちび飲んでいる。

いや、水ってそういう飲み方するもんじゃないと思うんだよね。ぐいっといけよぐいっと。

「ま、向上ってくらいだから森の散策がてらそっちも調べればいいんでないの?」

疲労感とかも違ってくるだろうし。

そもそも昨日出歩いたの親父だけなのでその差が明確に比較できるのはこのマッシブ爺さんのみだ。


そんなこんなで、とりあえず母が起きてくるまでだらだら腹の音をさせながら待ち、起きてきたならそろって朝食を取ってから銘々着替えて出掛ける準備を整えた。

お猫様にはごはんを置き、トイレもちゃんと清掃して差し上げる。

そういや我々がもし死んだらお猫様も餓死一直線だな、と思うと我々に失敗は許されない。


武器はやっぱりハンマーが最強かな。次いでスコップ。穴掘るやつな。突いてよし、薙いでよし、殴ってよし。過去のどっかの戦争で最も敵兵を屠った武器でもあるらしい。そんなに物騒な奴だったなんて思ってなかったよスコップ。

あとスプレーの類。制汗スプレーは勿論、殺虫剤系のスプレーも出してきた。でも普通に日常生活において殺虫剤必要じゃない?置いとかなくて大丈夫?森の中の一軒家ぞ。虫が湧いたらどうするの。それとも害虫は結界で弾いてくれるの?どうなのそこんとこ。

でも背に腹は代えられないし、そもそも使わないことを前提に動くのだからお守り替わりに持っておくに越したことはないだろう。

あとは防寒の類はしっかりと。防風パーカーは勿論、某超すごい軽いダウンとかももちろん着込む。首回りもネックウォーマーやスヌードでちゃんとそれぞれが温かくして体温を逃がさない仕様にしておく。怖いよね、低体温症とか。

人間の体温は34度を切ってはいけないんだぞ。冬の森で何事かあったりした日には凍えてしまうよね。まぁ日があるうちに帰ってくる予定で出かけるのだけれど。

あと手袋は必須。どんな植物があるのかも解っていない以上、変な植物に触れてかぶれでもしたら困る。百均で買った日焼け防止目的の車運転用の滑り止めつきの手袋を装備しておいた。これフィット感あるから普通に便利なのよな。


そして飲み物の類。空のペットボトルがゴミ収集の曜日の都合上、それなりの数あったのを洗って干してあったので、それに水を汲んでインベントリにインしておく。水分大事。

さらにとても大切なお弁当。おにぎりさんだ。混ぜご飯の素を使った豪華なおにぎりだ。自然の中で食べるおにぎりってどうしてあんなにおいしいんだろうね。木の上で食べることになるんだろうか。そこはまだ解らないが、お弁当におにぎりってわくわくするよね。

そこまで準備したならば、親父がトレッキングに使うトレッキングポールをそれぞれが一本ずつ持つ。二本一組だけれど、両手塞がるのはあまり歓迎できないし、何より最悪先の保護ラバーを外せば刺突武器の代わりになる程度には尖っている。

そんな使い道はないことを祈るし、上手に隠密活動していきたいが。

最後に親父が皆と山登りしたいが為に家族分買ってくれたトレッキングシューズを履いたなら準備が完了。あんまり一緒に山登り行ってあげてなくてごめんねって、履きながら思った。でも一緒に登った時に山頂で食べたおにぎりとても美味しかったよね。あと山の麓で買った農家さんのお手製おはぎとてつもなく美味しかったよね。また食べたいなぁ。


「じゃあ行くかー」

「声出さないように気をつけてねー」

親父と母がのんびりとした口調で玄関ドアを開けて一歩外に出る。

相変わらず冷たい空気が肌を指す。歩いているうちに温まるだろうけれど、肺の奥まで冷え込む空気に首の後ろがざわついた。

結界内から声はもう出さないようにして、気を緩めないように心構えをしていく方針で、家から一歩でたら無言だ。

両親に続いて私と海も外に出て、ドアを一応外から施錠する。しなくても誰も入らないだろうけど、気分の問題だ。

そうして、お互いを認識しながらステルスとシャドウウォークを発動させた。

これ、ほんとに認識阻害されてんの?ってくらい変化がなくて戸惑うが、感覚として発動しているのは解るので多分大丈夫なんだろう、と思う。


そこから無言で、親父を先頭に森に向けて歩を進める。

足音すらしないので、シャドウウォークは確実に効果がある。

とは言え、手で枝を払うと勿論その音はするので物音を完全に遮断できるわけではない。そこは遮断してくれよもうホントお願いしますわ。

足元は聞いた通り、でこぼことしていた。木々が根を張って隆起しているのだろう。そしてころころと落ちている石なども油断すれば足をとられるかもしれない。捻ったら困るので注意深く足を運ぶ。

家から離れていけばどんどんと木の密度が増え、朝だというのに木々の隙間から漏れる陽光が随分と遮られて、明るいとはあまり言えない。そこまで薄暗いわけでもないけれど、爽やかな朝だなぁ、と言い切れるほどは明るくない。


マップ画面を一応引き連れて黙々と歩く。ちなみに意識していない時は視野の外にある。こいつ割と気遣いさんか。

時々マップ画面でエネミー表示がないかを確認しながら慎重に歩いていくと、チカっと赤い点が少し先の地点に発生した。

その時点で親父が足を止め、手を上げて後続の我々に合図を送る。止まれ、の意だろう。

赤い点は割と近くにある。とは言え、こちらを認識していない為か一直線にこちらに来ることはない。

近くをうろついている、という感じの動きでふらふらと定まらない動きを見せている。

どうする?と親父が目で聞いてくるのに対して、海が赤い点から逸れる方向を指さす。避けよう、という事だろう。


大賛成だ。

避けられるものは極力避けたい。


それにしても、どの程度の個体数がいるのか不透明過ぎて怖いものがある。避けた先にたくさんいたらどうしよう、とも思う。マップの大半はまだ真っ黒で、判明していないエリアはエネミー表示すらしなさそうだ。

今立っている場所から視認できる範囲は表示されていくらしいが、海の指さした方向は前に親父が開拓した場所から少し外れる。

つまるところ、今現在真っ黒だ。え、普通に怖いけど行っちゃうの?マジで?

まぁ渋っていても仕方ないし、全員が軽く頷いて方向を少し変えて進む。少しずつ、周囲を見渡しながら。

それにしても本当に視界が良好である。視力が上がると葉っぱの形すらくっきり見えるのだから驚きだ。乱視が入っていたのでいつもちょっとぶれていたものがちゃんと見える。


歩いていても体重移動が随分と楽なのがわかる。きっと体幹すらしっかりとしたのだろうな、と実感する身体能力向上の恩恵。物凄く痛かったし、とてつもなく苦しかったし、二度と体験したくないくらいトラウマになっているけれどこうして実感するとありがたみもひとしお。

あの時苦しんでいた甲斐もあるというものだろう。人間って、喉元過ぎれば熱さを忘れる生き物だからね。憎悪を忘れるくらいの体感をもっとおくれ。

時折吹く風が梢をゆらし、さわさわと葉がざわめく音が耳朶を打つ。息を潜め歩きながら周囲をぐるりと見渡しても、行けども行けども代り映えのしない木々の姿。これ、マップ無かったら方向見失いそうだなぁ、と思う。

逆にマップ無しで直進カウント1kmも突き進んで帰ってこれた親父の方向感覚どうなってんの。帰巣本能でもあるのこの人。ちょっと尊敬するわ。


そんなことに関心していると、ガサっと物音がそれこそすぐ近くでした。

私から概ね5mも離れていない場所の茂みが揺れたのだ。

そしてそこに目を向けると、

「――っ!」

おったんです。

なんか、緑色の子供くらいの身長の、何かが。

思わずびっくりしすぎて声が出そうになったわ。踏みとどまって何とかごっくんしたわ。



ガサガサと茂みから出てきたその緑の何かは、ぎょろりとした目を周囲に向けながらうろついている。こちらに目を向けても見えていないようにスルーされたことにほっとして短く呼気を吐き出した。

隣を歩いていた母に目を向けると、母も両手で口元を抑えていて、驚いた、と言うのを顔面一杯に表現している。

そうだよね、驚いたよね。

それでも目が合えば、お互い頷いて遠ざかるように慎重に物音を立てないように動く。足音は大丈夫にしても、その辺の枝とか触らないように超気を付けて。

ほんのちょっと先行していた親父と海も、じりじりと緑のソレから離れるように、そして私達を誘導するように歩く。

それにしても、この緑色の何か、なんというか……ゴブリンって感じのイメージではない。

確かにホラーゲーに出てきそうな、雑魚っぽい感じの何かだ。

頭には小さい角みたいなものが二本生えていて、目はぎょろりと大きいのに顔も体も骨と皮かな、くらいにガリガリだ。

そのくせ腹だけがぽっこりと突き出ていて……ああ、あれだ。和物ホラーゲーに出てきそうな、餓鬼っぽいんだ。

ええ、ちょっと待って。

異世界転移って大抵西洋風ファンタジーのイメージで掛かるでしょうがよ。

もしかしてこれ和風ファンタジーだったの?予想外にも程があるわ。どっちなのよ。


しかして、ちゃんと透明人間になれているらしく気付かれることなく距離を開けることに成功した。喜ばしい。

このステルスとシャドウウォークを選んで本当に正解だったと思う。

下手に戦う、となったとしてもとてもではないが無理だ。正直もうだいぶドン引きだ。命のやり取りとか無理だわ普通に。

それなりに距離を開けることができたなら、母と一緒にサムズアップして喜びを表現する。

ああ、声出したい。喋りたい。危機を脱したことに些か高揚しているのに、声を上げることすらできないこのもどかしさ。

むずむずするなぁ、と思いながらも黙って歩く。

家を出てすぐは痛いくらいに感じていた冷たい空気が、身体が温まったことでひんやりと心地良くすら感じるようになる。疲労感はまだほとんどない。


ただ、割と精神的には先程の接敵で消耗した。


正直驚いたし、驚きすぎて一気に血の気が引いた。指先まで冷たくなって、かすかに震えている。

奴の姿が見えなくなって久しくとも、震えの余韻は残るし、なかなか指先が温まらない。

身体の芯はぽかぽかしているのに、指先だけが氷のように冷たいのだ。緊張が溶けない。いや、溶けてはいけないのは解っているし、緊張感は持ち続けなければならないのも理解している。

けれど、極度の緊張で精神がガリガリと削れていくような気がしてならない。

体力的なものよりも、精神的な疲弊が募りそうだ。


それでも足を止めずに森を歩く。あまり物音を立てないことを意識している為に藪漕いで進むことができないので割と蛇行しながらではあるが、すっかりマップは未知のエリアに入り込んで結構経つ。

神経すり減らしながらも最初の「そり残しの髭ですか?」みたいな線よりは立派な線になったマップ画面に少しの達成感すら感じるほどだ。

あれからまだ一度も餓鬼っぽいものには遭遇していない。割と幸運なのではないだろうか、と思いながらも家から出て1時間程経った頃くらいに、親父が足を止めて立派な木を指さしてからくいっと指を上に向けた。

登って休憩しよう、という事だろう。


さらりと頷いた海が、一番最初に木に足を掛けて登っていく。割とするすると上る姿に関心すら覚えるが、私にあれができるのだろうか。あと母な。

とは言え、どこに足を掛ければいいのか、をわかりやすいようにお手本を見せてくれたのならやらざるを得ない。

続いて母に登るよう、親父が手で示す。できるかなぁ、と言わんばかりに渋面になった母が木に手足を掛けて登り始めた。

そうすると、割と簡単そうに登るではないか。


マジか。え、裏切り者。


信じられない。私だけがどんくさいのだろうか。そんな話ある?そういやこの人子供時代は割とお転婆だったって言ってたな。

そうして、母が登り切ったなら今度は私の番だと言わんばかりに父が手で示した。

ええ……登れなかったらどうしよう。

あと登る時割とガサガサ音がするから周囲怖いなぁ、と思いながらもしぶしぶ私も木に登り始める。

これがまた、意外なまでに手足の力具合も身体の動かし方も解って登れる登れる。なんだこれ。これも身体能力向上の効果か。

多分何もしていなければ私はこの木を登ることすら困難であったと、容易に想像できる。だからこそ登る前までは渋っていたものだが、まぁするする登れるのだから驚きだ。

そして割と太い枝までたどり着いたなら、下から親父も上がってきた。


葉がある程度の目隠しにはなるだろう密度になる高さまで登ったなら、おもむろに親父がスマホをインベントリから出して見せる。

あ、コミュニケーションね、と理解して私も含めて全員がスマホを取り出した。

ちなみに、家を出る前に音を消したしバイブもしない仕様にしておいた。

画面を見ていると、無音でメッセージが流れてくる。

『おー、あれが俺が昨日みたやつー』

ゆるーい文面で親父からのメッセージがグループトークで送られてきた。

『餓鬼じゃんあれ』

『普通こういう時に出てくるのゴブリンだと相場が決まってるとおもうの』

海と母が返事して、そうだよなぁ、と思わず頷く。

『何にせよ普通に怖かった』

私もとりあえず感想を送る。

しばらく取り留めのないやりとりとグループトークで行いながら、それぞれが水を飲んだりして休息を取る。

体力的なものと言うよりは、精神的な休息だ。

『しっかし身体めっちゃ楽な』

『それな。木登りとか普通にできるの驚いたわ』

『私も膝痛治ってるし身体軽いしでびっくりしたわー』

海も楽だと感じるならそりゃ私も楽だろうよ。そして母よ、万年膝痛が治ったようで本当に何よりです。でもそれ、加齢もあっただろうけど年取ってから体重増加したのも要因だと思う。

まぁ体重増加に関しては私も人のことが言えないので、この森の散策がてらダイエットになれば何よりだなぁとも思う限りだけれど。やっぱり筋肉量増えた基礎代謝だけに頼ろうなんて甘ったれたこと言ってちゃダメだよなぁ……

『しっかし登る時結構音するから怖いでな』

『それな。普通に怖い』

親父と海が音に関して恐怖感を語り合う。実際下で待機しているのも怖いが、登ってる最中に何かに見つかったらと思うと割とハラハラさせられる。

降りる時も周囲に気を配らなければ危険を伴うことだろう。

もしかして登らず地面で休憩した方が安全なのかも……?

いやでもスマホのバックライトの存在が懸念材料になる。あまり周囲からよく見えるところでこんなもの出してぴかーってさせるのはどうかと思うよ。タオルとかで覆いながら使う?

休憩のスタイルも適宜考えて行かなければならない、か。

『で、どれくらい進む?』

親父から質問が入る。

『あともう1時間程度は進んでもいいんじゃね?あまり行き過ぎても帰りが怖いってのもあるけど、進まなさ過ぎてもレベル上がらねぇから手詰まり感味わうし』

そこはジレンマよなぁ。

今の時点で昼にもなっていないのだから、おにぎりさんを食べて帰ろうとは流石にならない。

それに、レベルを上げて安全性を確保するにも、それなりに距離を稼いでおく必要がある。

今のところ順調と言えば順調に進めているから、もう少しは進んでおきたい、と言うのは間違いない。

『私もそれくらいでいいと思う』

遠すぎず、近すぎないくらいの距離で手を打つのが初日としては妥当だろう。

正直迂回を交えているので直線距離で言えばそこまで長い距離を稼げているわけではない、と思う。

マップを見ればそれなりの線にはなっているが、やはり大きく蛇行している。

移動距離だけで見ればもう軽く5kmくらいは歩いているとは思う。けど、直線距離という縛りで見ればもしかしてこれ3kmも行ってないのではないだろうか。モノサシ持ってくればよかった。

『私もそれでいいわよー』

『なら、もうちっと歩くかー』


予約投稿、上手にできてたら更新ちょいちょいできそうです。

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