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こちとら命懸けてねぇんだわ。  作者: もち。
森とのつきあい方
17/124

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さて、飲料用の水入りペットボトルの中身を何本かぶちまけて湖の水を汲んだならば、帰り道について考えなければならない。

何故ならあの植物型モンスターと接敵してから先は物音もあまり気にせず突っ切るように走り抜けてきたからだ。

つまり、同じ道を辿って戻ることはできないし、できたとしてもまたアレと接敵するのは御免被る。


となれば、帰り道はまだ別の道を迂回していく必要がある。

家の方向を考えた時に、この湖からの最短ルートを開拓できたら幸いではあるが……それが安全であるかどうかも問題になってくるだろう。

エンカウント率をなるべく下げたい。もうね、未知の敵との遭遇とか求めてないんだわ。

とりえあずスメルレスを念の為掛け直し、マップを見てそれっぽい方向に歩き始めたはいいものの、やはり獣道は少ない。そこここに伸びた枝葉を避けて歩くの中々大変なんだぞまったく。ちゃんと道作っておいてほしいものだ。

……いや、ちゃんとした道があったらあったで、そこに何かがいるということなので不安感すごいのではあるけれど。


しかし、出発が朝8時頃だったのだが、そこから4時間ほど歩き回っているわけで足がそろそろしんどい。途中走ったせいで随分と体力を消耗した。

家に帰るまで泣き言は言ってられないのは解るのだが、全くもって疲れた。身体能力が上がっているとは言え、途中小休憩しか挟んでいないのだからそりゃ疲れるというものだ。


湖から離れればやはり森の木々は上空を覆い、薄暗い。もうね、ビタミン足りなくなるわ。日光浴びさせろ。

どうにも溌溂とした気分にはなれない森の中を、相変わらず黙ってひたすらコツコツ歩く。


時々目に留まった草を採取する作業を増やしてみた。そっと、なるべく音を立てずに。

帰ったら鑑定しようと思う。

あの水がポーションの材料だというのなら、この辺の草だってポーションの材料である可能性はあるはずだ。

確定したなら根ごと我が家のプランターにお迎えしたいところだが、魔力を無駄撃ちできるだけの余裕はないので採取のみで今日は諦めようと思う。


ちなみにあの湖、鑑定結果を聞いたら【龍の涙】だってさ。塩っけすごそう。いや、普通の水っぽかったけど。それなりの広さに水を湛えて居るあの湖が全部涙だったら引く。どんだけ泣くんだという話である。

細かい鑑定内容は打ち込むのを面倒くさがられたので、帰ってからこれもまた自分で鑑定することにしたが、しかし御大層な名のついた湖だなぁ。

ところで龍というものが存在する世界観ということでよろしいか?竜じゃなくて龍なの?やっぱ和風ファンタジーなの?


まぁどっちでもいいんだけどな。

良くないのは、今歩いているこの道時々木の枝に繭っぽいものがあることだと思う。

大きさは大体人間の頭くらい。気泡が寄り集まったような、ちょっとざらざらつぶつぶとした白い塊。


これね。似たようなの見たことある。

凄く、それはそれはとてつもなく嫌な予感がする。


だってこれ、カマキリの卵じゃない?しかも大きさから考えるとそりゃもうとんでもないサイズの成虫がいるんじゃない?

いや、むり。

ほんとむり。

考えるだけで鳥肌立つ。やばい。


マップに赤い点はないので、成虫がここらを闊歩しているという事はないのだろうが……それも視界に入る範囲での話。

そして最悪のパターンとしてはこれが孵化してしまうことなわけで……この中からうぞうぞと虫が出てきたら発狂する。精神頑強がナンボのもんだというのか。生理的に無理だ。


自他共に認める虫嫌いの海も、歩く方向をカクンと変えて卵らしきものから離れることを決めたらしい。異論はないのでついていく。

マップ上のこの辺りはもう来たくないなと脳内チェックを忘れない。

しかし変えた方角が正解なのか不正解なのかは私達には解らないので、もしかしたらこの先にも卵らしきものがあったならどうするか……どうか減ってくれ。そして無くなってくれと祈るばかりである。

あと成虫絶対出てくんなよ!


そして、ぽつんとマップに浮上する赤い点。

はいはいはい、解ってましたきっと出てくるよねぇぇ!心の底から嫌だわ畜生!

ギッっと睨むような勢いで赤い点の方角を睨みつけると、カサカサと音を立てて歩いているのは……小鬼やんけ。

脅かすんじゃないよこの馬鹿ったれ。


もうね。最初はエンカウントする度にびくびくしていた小鬼がいっそ安心感あるわ。何でだよ。

いや、あいつこっちに気付かないし。逃げやすいし。

かと思えば手に持ったこん棒ばりに太い枝で白い繭をつつき始めたではないか。何やってんの。やめろよそういうの。

メリメリと音をさせながら繭が落ちてくるのを両手で受け止め、そうかと思えばがぶりと噛みついたんだが。え?喰うの?食事なの?え?


もうドン引きですけど。喰い破った繭からはねっとりと糸が引いている。爪を立てながら繭を割りつつむしゃむしゃとそれはそれは美味しそうに食べ進める姿は嫌悪感を刺激するものだ。

いや、まぁ孵化されるよりは処理して頂いたほうがいいんだけど……いやぁ、でもないわぁ。

奴らにとっては貴重なタンパク源なのかもしれないけどさぁ。時々ぼとっと落ちるねばついた中身が遠目に見えるのよ。視力いいのってこういう時どうかと思う。半透明の虫未満みたいな形の何かが見えるわけよ。うわぁ……ぞぞっとした。

海なんて両手で顔を覆ってるじゃないの。やだやだと言わんばかりに首振ってるわ。


まぁ小鬼の食事風景を眺め続けても仕方がないので、くいっと海の袖を引いて歩き出す。気付かれないようにそっと場を離れてしまえばいい。

ところで成虫がいたら小鬼ってひとたまりもなくワンキルなんじゃないだろうか。奴がいるという事はこの辺りに成虫はいないという事でよろしいか。

奴らとて自殺願望はないだろうし……たぶん。

そうと解れば俄然歩みにも迷いは無くなるもので、どんどんと家に向かって歩を進める。

刻一刻と時間は過ぎるのだ。日のある内に帰りたい。

そもそもが薄暗いのに、日が陰ればとてもではないが視界が利かなくなるのは誰に言われずとも理解できる。からと言ってタクティカルライトで周囲を照らして歩くなんて見つけてごらんなさいと言っているのと相違ないのだ。

となれば、暗くなった時点で積むのが見えている。

絶対に明るい内に帰らなければ。


マップで表示されたエリアだけならエネミー表示は遠くても認識できる。

ならば、今開拓しているエリアまでなるべく速やかに戻ることを目標にするべきだろう。

死樹見草は避けるとして、あの切り干し大根腕の狼のいるエリアも避けたいところだけれど……うーん。避けたいところが多すぎて困る。

避けたところで奴らも移動しているし、難儀なことだ。


それにしても、この森の生態系ってどうなってるんだろう。

まぁ獣っぽいのや植物っぽいの、虫っぽいのと鬼っぽいのが居るのは解ったわけだが。他に何かいるのかな。獣型とか色々いそうだよね嫌だなぁ。

総じて殺意が高そうなのが本当に嫌だなぁ。


小鬼のお食事から今しばらく離れたところで、またしてもマップに赤い点。

点。

点。


点。


あ、やばいやつだ。

見る間にマップの一か所が赤い点だらけになる。


そこらへんで卵でも孵化したのだろうか。ありえる。

又は鬼とか狼の巣窟でも視界の端に引っかかっているのか?


迂回決定である。


しかしその大量の赤い点がぞろりとマップ上で散り散りに動き出すのを認めたならば、これどうやったら逃げられるのさと思わず眉間を抑えて悩ましい心持を表現して見せる。

それを見た海もこめかみを抑えて同じようにどうんだよと苦い顔でお手上げ状態を示した。


いや、普通にお手上げですわこれ。

どっち進んでも何かいますわ。

何がいるのかすらよくわかりません詳細求む。

でももし卵が孵化したというのなら、産まれたての小さな虫なわけで?殺虫剤で何とかなりませんか。スプレー缶をもそりとインベントリから出して見せるとあー、と海が納得したようなしてないような顔をする。

虫なら、ヤれる。多分。

でもあんまりサイズ大きいと嫌だなぁ。

卵であのサイズなわけで。カマキリだったらもっとやだなぁ。どうせ鎌とかえっぐいくらいの切れ味誇ってる系なんだろ。いや、どんな虫でも嫌だけど。


とは言え、着々と一部の赤い点が近づいて来ているのは認めざるを得ない。

そうして、草をかき分け現れたその生き物の正体は


――うーん。なんだこれ。


カマキリではない。

蜘蛛?でもない。

鬼、でもない。


でも、全部ごちゃまぜにしたみたいな……8本脚が歪に細い身体から生えている。腹だけはまぁるいのだが、胸部あたりは妙に細長い。そこから伸びる足はへの字に折れてかさこそと動き、地面を踏みしめている。頭部は蜘蛛っぽいような、これまた8つほどの複眼で、そのくせ触覚ではなく角が2本生えているのだからよくわからん。

口はまぁ、一応あるようだがそこから生える歯は蜘蛛の牙によく似ている、気がする。そんなに蜘蛛なんかまじまじ見たことはないのであくまで気がするだけだ。

そうして、尻のあたりから糸引いていれば一応なんか細長い不格好な蜘蛛と表現しただろうに、何故か尻の先から鎌が2本生えている。

この虫全体の大きさは拳大程度か?卵が孵化してこれだけの数あれから出てきたの?圧縮されてたの?どうなってんの?


わからん。


実に、わからん。


でも解るのは、これが幼虫だとして、殺意は高そうだということ。

そしてこれが成虫になればそれこそ殺意の塊になるであろうということ。


うぞうぞと動く姿は実に気持ち悪い。

これ殺虫剤効くの?どうなの?

うぅん、と悩んでいれば唐突に、ガサっという音と共に虫らしきものが横から掻っ攫われた。

なんぞ?

と思えば尻尾振った切り干し大根腕の狼さんらしきアレじゃないですかー、やだー


超喰ってる。喰っては狩り、喰っては狩りしてる。


もうマップ赤い点まみれなので今さら一個点が増えても気付かないよ無理だよお前来てたのかよやだー

でも午前中に見かけた連中とはまた別の個体ですね、耳と尻尾が白い個体ですわどうでもいいけど。

ぐねぐね動く背中の腕が幼虫を捉えては頭と尾の鎌を引きちぎって口元に運んでいるということは、卵は小鬼の食事だが孵化したならこいつらの食事になるのかーと、この虫の生存権の低さが理解できた。


理解できただけで、この虫を避けながら切り干し狼に見つからずに撤退する方法を模索しなければならないわけで。

全く持って手詰まり感すごい。

どっちに進んでも虫はいる。獣から離れる為にもし虫と接触して存在に気付かれたら?

一貫の終わりだろう。その場合、どうするか。

まぁ獣にスタンは確実必要だろう。それから虫にスプレー?効くのだろうか。ダメだったならもしかして虫に喰われることになるのだろうか。

胃がギュウと収縮する。ストレスすごいなこれ。


少しずつ後ずさりながらも、獣から三々五々逃げる虫で足を動かせる範囲が狭い。

あの卵から孵化した虫の数はかなりの数に上るのだろう。踏み場もない、とは言わないが下手な足運びをすればうっかり踏んで見つかりそうだ。踏んだ時点であの尻から伸びている鎌で怪我をすることだって考えられる。

怪我をしたなら、血の匂いがするだろうか。

スメルレスでそれは消せるはずだが、身体から離れた血の匂いまではカバーされないはずだ。となると、流血は危険極まりないので避けなければならない。そもそも流血沙汰など御免被る。


二進も三進も行かないこの状況、時間も有り余っているわけではないというのに……僅か苛立ちすら覚える現状を打破する方法が解らない。

おとなしく虫が散るまで待つしかないのか。この獣の食事風景を眺めながら?もう勘弁して頂きたい。

正直こっちだって昼時なんだ。空腹感を感じていてしかるべきだというのに、お前らのグロい食事風景のせいで食欲減退一直線だわ。むしろ胃液がせり上がってきそうなんだわ。


あとちょいちょい近い距離で獣の腕が振り回されているのが怖い。虫を捕らえる為というのは解ってはいるが、ちょいちょいニアミスしている。

これに接触してもアウトなこの状況で、虫にこっち来んなと願い祈るしかない。お前らが近づくとそれだけで接触リスク上がるんだわと。


なんとかかんとか少しずつ距離を開けようと試みるが、開けたところで獣がまた新たな虫を掴むためにちょいと移動すればその苦労は水の泡で進まない鬼ごっこにキリキリと胃が痛む。


と、その時びくりと海の肩が跳ねた。

そうして、その瞬間獣がこちらを『視た』


――みつかった


その、赤い三つ目がしかとこちらを、否、海を視認している。

虫を掴んでいた腕が動きをぴたりと止め、獣が低く唸り声を上げている


何が

どうして


そんなことはどうでもいい

すかさずスタンを発動させ、海の腕を引いて駆け出した

否、駆け出そうとした。

けれどすぐに海がつんのめって転びそうになる。

なんなの!と思ったなら、海の足首から血が流れ出ているではないか。そして、血の匂いに惹かれたのか虫が寄って来ているのもマップで確認できる。一匹だけ、海の足元で踏みつぶされてぴくぴくと痙攣している個体がいた。

こいつが、通りがかりに海の足を傷つけたのか

湧き上がる憤りと焦りでギリと奥歯を噛みしめた


獣だけスタンしたところで虫が這い寄ってくるのでは逃げ切れない

そして、これだけの数の敵に視認されたなら手持ちのスキルではどうしようもないのではないか

ぞわりと背筋が冷える。


海が速やかにロー・ポーションをインベントリから取り出して計る間もないのでペットボトル直で飲んでから

「すまん、逃げンぞ」

と声を上げた。

まぁここで声を殺していても同じだ。それなら直接的な意思疎通が優先されるのも頷ける。

「スコップ貸して」

と言われたのでインベントリからスコップを出して渡せば思い切り地を払うようにスコップを振り、一部の虫を吹っ飛ばしながら海が走り出す。

その背を追いながらとりあえず駄目元で殺虫剤を撒きながらこれ生理的嫌悪とか言ってる場合じゃないなとどこかで思考した。


後方では獣が身体を痺れさせた状態でも、しかとこちらを見ている。視認している。こいつの視界から早く、逃げなければ。

恐怖がじわりと滲みだす。けれど、どこか頭は冷えていて心地が悪い。

感覚と思考がうまくリンクしない。整合性の取れない自分自身のズレが気持ち悪い。


とは言え、とにかく今は逃げに徹することが何よりも求められる。

本日二度目の全力疾走。

虫をスコップで散らしながらも成していく中、マップの点がひとつ、とんでもない速度で動き出した


「スタンきれた!」


間違いない、獣だ。

追いかけてくる。認識外に出るまでもたなかった

視認したならもう一度スタンをするしかない

とにかく虫から逃げきるまで獣に捕まらないことが目標だ

これ以上の敵が増えないことを祈りながらも海に背中を向けて獣の方向を見遣れば、弾丸がごとくその四肢を躍動させて駆け抜けてくる。

それが見えた瞬間に今一度スタンを叩き込み、また獣に背を向けて海を追いかける


「持続時間どんくらいだ!?」

「わからん!そんなにない!」


今解るのはそれだけだ

ちょいちょい虫がちょっかいを掛けてくるのが煩わしい

その鎌みたいな尾に触れれば先程の海のようにすっぱりと血を垂れ流すことになるのは明白だ。

害虫はお呼びでないんだわ!益虫も正直お呼びでないがな!

もう垂れ流しではない血はスメルレスで匂いを発していないはずだが、それにしたってこれだけ音を立てながら走っていれば虫だって気付くよねそりゃ

そしてこいつらの認識から逃げ出さない限り獣からも逃げられない


「スキルあと何回イケる」

「19回くらいのはず!」

最後の一発は残さなければならない。身動きが取れなくなったら終わりだ。

ならば、計算してもせいぜい残り19回。保険をかけても18回。でもそれはスタン一本の話だ。もしバインドを使うことになったら?アレの方が魔力を食う。魔力残量が足りるだろうか

逃げている間に追加で何かが来たら積むのが見えている


マップを確認しながら虫が少ない方少ない方へと走って走って、息が上がって疲弊が募って

もうこれ死ぬんじゃないかと思いながら何度も獣に追いかけられてその度にスタンをして走る。

木々の枝葉が顔面に当たって痛い。小さい傷ならきっとたくさんできている。

けれど足を止めるわけにはいかない。

もういい加減にしてくれ、肺が破れそうな程に息が上がるのに逃げても逃げても奴が追いかけてくる


必死になって走っていればもう虫はまばらで、今少しもすれば虫からは逃げ切れる気がする

あいつら正直そんなに早く移動しないので走っていれば徐々に距離を開けられる、これだけが救いだ。

あと飛ばないし、跳ばない。これ大事。

カサコソカサコソ動いてはいるがスコップで吹っ飛ばしながらなら逃げられる。

ちょいちょい撒いてる殺虫剤も多少の効果はあるのか、動きが鈍くなっている気がする。気のせいかもしれないけれども。


まぁでもそんなことより獣だ。こいつ本当どうしたらいいんだ。

こいつの認識外まで逃げたとて、結構しつこそうである。見えない敵であっても必死になって探そうとするだろう。

そもそも何度もスタンで足止めしていれば奴も苛立ちが募るだろう。そりゃ激おこだ。そこは解る。

でも私達も死にたくないんだ。お前のランチになるなんて絶対に嫌なんだ解ってくれ。


「――! 前方小鬼!」

海がいっそ叫びに似た声を絞り出す

ここにきてまたお前か!

「スタンして!」

なんならお前囮に逃げ切る算段だよね!貰ってくれるか獣よ、スタンしまくったせめての詫びということでここはひとつ手を打ってはくれまいか

スコップ係の海の方が魔力が残っているはずなので、敵が前方にいるなら任せてしまいたい


スタンでビクリと身体を強張らせてその場で膝を付く小鬼の両サイドを駆け抜けて通り過ぎると、またマップ上で獣が動く気配がした

もう本当に、しつこい。

この餌に喰いついてくれることを切に願いながらその場を走り去る。足が縺れそうになりながら生存本能に従って。

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