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「ねぇ陽奈香~、部活どこにしたの~?」
夢叶がすり寄ってくる。この子ほんとに社長令嬢なの?
「入部届出してからのお楽しみ。朝のホームルーム終わったら言うんだからもうちょっと待と?」
「うぅ......というか部費結局大丈夫なんだね?」
「まぁそっちはどうにかなりそうだし。」
◇
「これで言い逃している連絡はないかな。じゃあ、挨拶は省略するので一時間目の用意をしてください。」
みんなが雑談しながら立ち歩く。その中から当然夢叶がやってくる。
「陽奈香!せーので!いうよ!」
「はいはい。せーの。」
「「軽音同好会」」
「うわぁぁぁぁ運命だぁぁ!」
この子うざいんだけど?
◇
はい。というわけで軽音同好会、初めてのの活動という名の一斉部会です。
「えー、はい。部長の如月来栖です。今年はなんと二人もの人が軽音同好会に入ってくれたということで、まぁ嬉しく思います。ということであんたらも自己紹介してよ?」
「はいはい。副部長の榎井秀です。よろしくお願いします。」
「一般部員の雪沢綺羅です。勧誘合戦にはいなかったけど、よろしくね?」
「じゃあ、一年生も自己紹介してもらっていいかな?」
「あ、はい。1年D組の大里陽奈香です。」
「同じく1年D組の柊夢叶です~。」
「OK、ありがとね。じゃあ、諸々の説明をしとくわね。まず私たちの普段使う教室が...」
◇
「てな感じね。何か質問はあったりする?」
「「特に」」
「じゃあとりあえずパートでも決めることにしましょうか。綺羅、解説よろしく」
「はいは~い。えっとね。まず元々来栖がヴォーカルとギターやって、私がキーボードやって、秀がドラムやるっていうふうにギリギリで回していたんだ。だから、その穴を埋めてくれると嬉しいの。」
「以上。あとは何か希望があればご自由に。」
「雑っすね」
「黙りなさい?」
まぁ制約は多いけど、仕方ない範囲ではあるとは思うかな。夢叶はなんだかんだで寝かけてる。最近宿題多かったからね。
「で、二人は何かやりたいパートはある?このまま順当に行くなら私のを肩代わりする感じでヴォーカルかギターになるか、ベースとかになるのだけど。」
「あんまりこれといってやりたいパートはないですかね。」
「私もないですぅ」
「あ、起きてたんだ」
「じゃあ、一旦どっちも試してみようか?」
◇
「じゃあ、大里さんがヴォーカル、柊さんがベースっていうことでいいかな?」
私たちは特に異論もなくうなずく。夢叶が超音痴で、私は弦を押さえるだけで指が死にかけたから仕方ない。まぁ、頑張っていこうかな。
というか夢叶って毎話性格変わってるような...
ちなみに”部費がどうにかなった”というのは、同好会に入ることになったのであんまり部費を気にしなくてよくなったという意味を濁して言ってます。




