Q:さて、お義兄さん。魔力抽出を教えていただけますね? A:スキル時代の今にこの方法を知りたいとは珍しい
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配達人の集会場でコンパスを購入。お腹も減ったので北の大通りへ向かう。ソアさんの屋敷は東北に位置し、監獄と集会場は北西。少しでも帰り易くする為の判断である
移動中に欲しいものリストを頭の中で思い浮かべておこう。何より今一番欲しい物は寝袋かな。作ってもいいが、やっぱり本職が作った物は素晴らしい。なにより作り直さなくて良いと言うのはとても楽だ
折角代理魔法という便利な現象を見つけたのに、それすらも面倒くさがる俺って
〈脱力系という枠を超えましたね。脱落系です〉
大して上手いとは思えない。というか全然意味解んない
ん〜。寝袋の他に欲しい物。調味料は買ったし、簡単な調理道具は魔法で作るとして、テントは買うくらいなら小屋を立てる。ランプもあるし、光源はオッケー。移動手段は自転車、服は自動洗浄のスキルで必要ない
あれ? もうほとんどなくね。……なんもないしハンモックと掛かっておくとしますか
〈寝具ばっかりですね〉
人間寝るという行為で人生の三分の一消費してんだから良いんだよ
〈四分の一は言い過ぎでは?〉
え、確かそのくらいじゃなかったかな。まあ、ハーフエルフの俺がどのくらい生きるのか知らないんだけどさ。基本ファンタジーの世界でエルフと言えば長生きだし、寝方くらい色々試したい
寝るので三分の一の寿命を使うくらいなら、更にその半分くらいは魔法の研究したいなあ。未だに俺の中での最先端魔法が『一軒家を三分で造る』だし
〈現代の匠達と解体業者が怒り狂う所しか想像できませんね〉
舐めた家を造って怒られるのは解るが、解体業者が怒るのはなんでだ?
〈魔法で作った物は一瞬出来得ます〉
解体費用もかからないという事か。異世界はなんでもありだな
〈転生者とは思えない夢のない会話ですね!〉
言うな。悲しくなる
全魔眼との会話も終わること無くくだらない内容が飛び交う。気がつけば北の大通りについた。昼時も終わりだというのに人はさっき来た時よりも多くなり、賑わいは増すばかりだ
朝とは違った屋台になっていたりなど、見所が変わっている。う〜ん、面白い街だなここは。お義兄さんがこのシステムを考えているのなら観光地としての面白みをよく解っている
「お腹減ったな。朝食った串肉以外がいいな」
「それでしたら私にオススメの屋台がありますよ」
ほう、それはいい。どこを見てたのか知らないけど教えてもらおうか
〈主。私が言ったのではありませんよ。左です左〉
「え?」
真っ白い髪のメイド魔族が顔の横で小さく手を振る。誰かって? 悪魔さんだよ
あ、今俺の頬が自然と引き攣ったのが解った
「ソアさん。ここで何をしていらっしゃるのですか?」
「お夕食の買い出しです。キリル君もお買い物だからどこかで会うかもと思っていましたが、すぐに見つかりましたね」
さあ、この天然ボケで人を殺せる化け物から逃げる方法を考えよう。全魔眼力を貸してくれ
〈パス〉
お前の選択肢にパスとかあんの!? 主がお前の力をご所望でも?
〈パス〉
この眼球をくりぬいて蜂蜜漬けにーー
「キリル君。これをどうぞ。今買ったばかりですからまだ温かいですよ」
知覚のアシストが掛かっていないからかソアさんが会話に潜り込み、紙袋に包まれた何かを手渡してきた。茶色い袋からは温かい物が入っているのがよく解る。ふむ、匂いにも特に危険な感じはしない
袋の中にはケバブにも似た食べ物が入っており、生地に包まれた野菜と動物の肉にソースが掛かっている。確かに美味しそう
「ありがとうございます。もうお腹へって大変だったんです」
いただきます。一事言ってかぶりつく
始めにソースが舌につき口一杯に味が伝わってくる。それ以外は何も感じない。辛い、ソースが辛い
「とにかく辛いイイイイイイイイイイ!」
「はい! 私、辛いのがとっても好きなんですけど。この屋台のサンドは特においしいですよね」
「そうですねええええ!」
〈あっはっはっはっは!〉
休暇にじゃ辛いなんて判断できなかったのはなんでだ!? それくらいなら解るだろ。やっぱりこの魔族は化け物なんだ。俺、この街にもう絶対来ない。決めた。旅に出てもこの街に入りません
〈さ、最高に面白いのに〉
お前だけここに残るか? 俺はそれでも構わないぞ。まあ、その時は踏みつぶしてからいくかもしれないけどな
〈お口直しに甘い物でも買いましょう。しかし、いいのですか? 残すとなるとこのメイド魔族が悲しむのでは?〉
ぐ、そうなると。お義兄さんにも悲しい思いをさせる事になりそうだな。理由は知りたくもないが、あのお方はソアさんを心の底から好きっぽいし
なんと言うキツい試練だ。俺はケバブっぽい食べ物をもう一度口に含む。もう涙が止まらない
「なく程美味しいとは私も進めたかいがあります! 今日の夕食は辛い物にしましょう。主様はあまり辛い物が好きではないようですが、キリル君も好きと解れば一緒に食べてくれる事間違いありません」
今日の夜には街を出よう
〈魔力抽出はいいんですか?〉
俺はどうしたらいいと思う?
〈そんな本気で泣かれても、さくっと抽出法だけ教わって屋敷を出ればいいのでは?〉
「……なるほど。いいと思います」
「おお! それではキリル君は先に帰っててください。私は行きつけのお店でスパイスを買ってきます!」
走り去るソアさんを見送り、俺は言われた通り屋敷の方へと歩き出す。なんだか考える気力を持ってかれた気分だ。因みにケバブはお腹が減っていたので頑張って食べた。お金を使わないで住むのなら使わない方がいいに決まっている
帰り道に幾つかの屋台によった。オイルランプの油を買ったり、作業用のナイフを一本増やす。これらは幾つあっても困らない。寝袋の屋台があったら完璧だったんだが、流石にそんな物はない
屋敷に戻ると既にソアさんは帰ってきていた。恐い。もうこれは夢に出てくるレベルで恐い
帰ってくる頃には気も陰り出していたが、すぐ夕食という事はなく。俺は狩りている部屋で屋敷を出る準備を始める。買ってきた荷物と、今ある荷物を上手くリュックに詰める簡単な作業だ
まあ、出来るだけ長くゆっくり詰めるつもりなんだけどね
作業を始めて一時間程度、部屋の外から辛い匂いが漂ってくる。この世界の辛さは匂いに出ないのかと思ったのだが、そうでもないんですね
冷や汗を流していると玄関の扉が五回ノックされた。お義兄さんが帰ってきた。ソアさんが迎えにいき昨日と同じ無駄なやり取りをする。その後だった。家に帰ってきた瞬間解る程のこの臭い
「ソア? 今日はもしかしなくても?」
「はい! 香辛料たっぷりの特製スープです!」
「あ、そいえば。重要な書類に目を通すの忘れてた。今日は帰れない事を伝えにきたんだ」
あ、あの愛妻家が妻の料理から逃げる辛さだと!?
「バネカー様でしたら明日でも問題ありませんよ。夕食は湯浴みの後にしますか?」
「くっ! で、では。湯浴みからにしよう」
「汗をかいてしまいますよ?」
何度でも言おうか。お義兄さん。どうしてソアさんだったんだ!
「あ! 未来の義弟に魔力の抽出法を教えるから仕事部屋に招待する予定だったんだ! 彼を呼んできてくれるか?」
「そんな事も言ってましたね。仕方がありません。ただ今呼んで参ります」
その言葉と扉がノックされるのはほとんど同時だった。わかった。ソアさんは前世持ちの魔族で、前世はメリーさんだ
〈馬鹿な事言ってないで、部屋を出た方がいいんじゃないですか?〉
全魔眼の言う通りなので荷物を持って部屋を出る。そのままソアさんの後ろに続き玄関まで行くと、お義兄さんが俺の首根っこを持っていった
「今日は泊まりで教えるから夕食入らない。済まないな」
口車を会わせる様に言ってきたが、そんな物は必要ない。解ってるからおもいっきり首を縦に振る。不思議そうにするお義兄さんとか気にしてられない
目的は一致している。今はそれだけで良いんだ
「そう言うと思いまして、スープはもう包んでおきました。いってらっしゃいませ」
絶望の一言である
そのあと仕事部屋で抽出法を教わり、俺はそのまま街を出た。もう、この街には来ない。そう誓って
今日も残り一時間半。ヤバい、まだ書き始めてないけど後書きからかいちょる
今回も日をまたいだらごめんなさい。でも、私頑張るから! 書きたい事決まってるし出来る気がする!
無理だし、上手くまとまんない。あと三時間欲しい
そうも言ってられないので、ここで終わります。因みにもうこれ以上書くと収集きかなくなるんで打ち切りみたいですが、次いきます
多分いっぺん全部かきおえたら書き直すんじゃないかな。そんなレベルで今回は嫌い




