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熱戦


 絶好のチャンスとはまさにこのことであった。オムロンは、後ろからゲオンダをビームソードで斬りつけようとすると、さきほど消滅していたビームウィップが再び現れて、今度は、ガルダンの両腕に絡み付いた。


「あぬがっ!」


とオムロンは悲鳴をあげると次の瞬間、


「秘技 ビームウィップ投げ!」


と、ゲオンダは片膝をついて、分度器のように180度前転させ、前方にガルダンを投げつけるのである。しかも、それはかっちりと両腕に鞭を決めたままなので、ガルダンは脳天から地面にめり込んで、頭部が半分潰れメインカメラが効かなくなってしまった。


「オムロン君。君は素晴らしい戦士であったが、どうやら油断してしまったらしいな。確かに、私の技量はきみのそれよりも遥かに劣る……遥かに劣るが……私にはこれまでの死線を乗り越えてきた悪運というものがあるのだよ。よって、私は今この瞬間において、君に勝利したということなんだ。これは、嬉しい反面……寂しい気持ちもしている……だが、私も勝たねばならない……この日本のためになっ!」


ゲオンダの至近距離攻撃、両肩のキャノンが火を吹こうとする時に、ここでオムロンの機転が働いた。彼は、やられてもやられたままで済ませる男ではない。むしろ、その状況を使って逆に良い状態を築こうとするのである。


 いきなり最大噴射でバーニアが火を吹いて、ガルダンは後ろ向きのまま迫ってきたのだ。これには、


「抵抗するのなら殺すよっ」


と吠えて、チャーリーは対処しようとするが、ガルダンはこの体勢で地面を蹴って、空中で一回転してオーバーヘッドキックを決めたのである。それは、強烈な一撃となってゲオンダの頭を潰したのであった。


 そして、ビームウィップの拘束も消える。両者は、メインカメラが無くなったまま対峙するのであった。


「うおおおおおおっ」


ガルダンはビームライフル、ゲオンダは両肩のビームキャノンを適当に撃つが全く当たらない。お互いに腹が立ってハッチを開けて、出てきてしまった。


「おおおおおおおっ!」


二人で駆け寄って殴り合いの喧嘩を始めたのである。オムロンは叫んだ。


「お前みたいなのがいるから、四条夏生も秋葉も幸せになれなかったんだよっ!」


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