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ジャンゴPK


 四条夏生のオーラがあたりに憎しみの紫色になって漂っている。私は、彼女と相対していて、もちろん、すまないな、と思ったがしかし、これは戦争なのだ。

 死人が出るのはしょうがない。戦闘ロボに乗った段階で、そこは覚悟しなくてはいけないことではないか。

 そして、今、これから私は四条夏生と殺し合いを演じなくてはいけない。あんなに求愛したのに、彼女が答えてくれなかったから、こういうことになったのだ。

 もし、彼女が私の言葉をきいてくれたなら……。


「ビジュー」


ジャンゴPKが青い光のビームサーベルを抜いた。私のザーゴもビームソードで構えなくてはいけない。


「そんなザーゴなんかで、あたしを倒せると思うの?」

「これは単なるザゴではない。後期改良型だあ!」


スラスターの出力では、優にガルダンを上回る。ザーゴ改と呼ばれている名機であった。しかし、それでもジャンゴの力は未知数であった。

 流石、武器商人四条コンチェルンの令嬢である。しかし、そんな女性がどうしてこんなクーデターのようなことをするのだろうか。


「君まで戦場に出る意味はあるのか」


という気持ちで、ビームソードを振り下ろすと、サーベルで受け流しながら彼女の思念が流れ込んでくる。


「秋葉はとっても良い子だった。あたしが給食費を無くした時、バイト先から貰った給料を回してくれたし、勉強も教えてくれた」

「そういうことじゃないんだ。あんたのやっていること、あんたたちのやっていることは、時代とはズレてしまっているんだ!」

「何いい!」

「俺たちは、民主主義のために戦わなくてはいけないんだよおおお」


と私と夏生が剣を交えている間に、椎名小豆太郎新大統領は演説を始めたのだった。


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