第41話 陛下またしても・・・
応接間から出た後
「それでリーヴェル様、これからどうされますか?」
「まず、僕は平民の代表の方々に王宮に来ていただくように話を付けようと思います」
「では、私は公爵様や男爵様などの貴族の方々にということでよろしいでしょうか?」
「それでいいと思います」
「それと、これは別件ですが、伯爵様一家の葬儀には参列されますか?」
そうだ、あの事件で亡くなった伯爵の葬儀はまだ執り行われていない
「参列する予定ですけど、いつされるんですか?」
「1週間後でございます」
つまり、5月6日ということか
「わかりました」
「話がそれてしまいましたね。では、行動開始といたしましょうか」
僕たちはそれぞれの方向へと向かう
僕が向かったのはザーク地区
「リーヴェル、おはようさん」
「おはようございます、ブルーノさん」
「聞いたで、叙勲式で魔族が紛れ込んでいたらしいてな」
「もう知ってましたか」
「当たり前や、ここの地区は情報が第一やさかい、ありとあらゆる情報が飛び交う場所やねん。ほんで、今日はどないしたんや?」
「実は・・・」
ブルーノさんに、詳細を話す
「なるほどな、確かにそれはええ案やと俺は思うで。それで、平民代表は何人集まればええねん?」
「それが、陛下はその数の事は仰っていませんでした・・・」
「何でそんな大事な事聞かへんのや!?さっきも言うたけどな、ここは情報が一番や!それを聞きそびれるのはここでは御法度や!いっぺん戻って、陛下に聞いてこんかい!!」
「は、はいぃ!!」
ブルーノさんの威圧に押されてしまった
しかし、言ってることはもっともだ
具体的な数を聞かねば
一旦、王宮へ戻ろう
王宮へ着いたころ
偶然、エルスさんがいた
「おや、リーヴェル様。もう、話はつきましたか?」
「それが・・・」
「もしや、集まる具体的な人数の事を聞くために戻られましたか?」
「うっ・・・」
何ですぐに分かったんだ?
「実は、私の方も同じでして」
「それで、陛下に聞いてこいと?」
「左様でございます」
陛下、すぐに思いつくのはいいですけど、具体的な内容も今後教えていただきたいです
と言おう
陛下はまだ応接間にいるとのことで
その部屋へと向かう
「どうした、二人とも?」
「あの、具体的な人数を教えていただきたくて」
「人数・・・。・・・あ!!」
「あ!!じゃないですよ。そのせいで、ブルーノさんに怒られたんですから」
「私の方も男爵様に叱られまして・・・」
「悪い・・・、実を言うと、私もどれぐらいの人に来てもらおうかとは考えてなかった」
思わずずっこけそうになった
おいおい・・・
「だから、お前たちの知恵を貸してくれ」
はぁ
何でこの人はこう・・・いい加減なんだろうな
それから3人で議論した結果
会議場所はこの応接間
参加人数は陛下自らがこの人たちが相応しいだろうと紙に書いていた
そこには、ブルーノさんの名前も
具体的には
貴族10人
平民代表10人
陛下と王妃様
そして、何故か僕も加わってくれとのことで
合計23人となった
会議の内容は
地区の代表や領主として働いている貴族たちの現在の状況の報告
および問題点を洗い出す
そこから、改善点を議論し、この国のために良くしていこうとなった
「これで、問題はないか?」
「はい、大丈夫だと思います。議論を重ねていくうちに、また新たな問題に着手して、更なる発展につながると僕は信じています」
「私もリーヴェル様の意見に賛成です」
「うむ。では二人とも、2度手間になってしまうが、これを代表の者たちに伝えてくれ」
「「はい」」
再びザーク地区へ
ブルーノさんにこうなったと報告
「よっしゃ、俺も含まれてるんなら喜んで参加させてもらうで」
「でも、店の方は・・・?」
「その心配はあらへんよ」
店の奥から出てきた女性
「うちのカミさんや」
「はじめまして、リーヴェル・ジェスナーです」
「シャルリエです。まぁ、ほんまに女の子みたいな容姿やな」
「俺やって、最初に女の子と言うてしもうた」
「あら、あんたこの子を襲ったわけやないやろね?」
「するか!!」
「冗談やて。店の事はあたしに任しとき!」
「いい奥さんですね」
「可もなく不可もなく・・・やな」
「あんた、それどういう意味?」
「冗談や、真に受けんなって。ほな店番頼んだで」
「はいよ、そっちもがんばりや」
ジェンティス広場にて
「で、残りの代表の名前は?」
「この紙に」
ブルーノさんに見せると
「何や、俺の知っとる人ばっかりやないか。って、リーヴェルも参加するんかい!」
「陛下から参加してくれと半ば強制で・・・」
「ははは、お前も陛下に気に入られたもんやなぁ。よっしゃ、俺は参加する人に言うてくるわ。リーヴェルはその間に、この地区を散策してもええんとちゃうか」
「そうですね、そうさせてもらいます」
「また後でな」
颯爽と走っていくブルーノさん
生き生きとしていたな
さて、僕は街の方を歩いてみますか
「あ、この前のお兄ちゃんだ」
後ろから子供の声が
振り返ると、どこかで見たような子供たち
あ・・・
「もしかして、魔物の襲撃に遭ってた」
「うん、お姉ちゃんが俺たちをかばってくれてたところをお兄ちゃんが助けてくれたんだ」
お姉ちゃんって、その人お姫様なんだよね・・・
「本当にありがとう」
「「ありがとう」」
皆が僕に向かって深くお辞儀
きっちりしてるな
「いや、君たちも無事で何よりだよ。君たちのご両親にも話をしたいんだけど案内してくれるかな?」
「・・・」
「ど、どうしたんだ・・・?」
「父ちゃんと母ちゃんはいない」
「・・・」
「俺たちは孤児院に住んでるんだよ」
「孤児院・・・」
「ねぇ、よかったら来てくれない?院長もお兄ちゃんに会ってみたいって言ってたよ」
「そうか、ならお邪魔させてもらおうかな」
「やったー!」
子供たちに連れてこられた孤児院は
ブルーノさんの店から200m南に離れた場所にあった
どうも、茂美坂 時治です
ちょっと、大阪らしい雰囲気にしてみました
それと、短編小説 地獄門を書いてみましたので
そちらも読んでみてくださいね




