ep8 新たなる魔王?
術を使って倒したは良いものの、いまいち強さが分からなかったな。とりあえず分かるのは俺の敵ではないことだ。
「終わったみたいね。どうだった?」
戦いの後処理をしてくれてた護香が聞いてきた。
「強さが分からなかったな」
「そう言えるのはあんたぐらいよ」
引いた顔で言ってくる護香。そこまでおかしいことか?
「お前でもこのくらいなら倒せ…」
「!」
瞬間。凄まじい気配を感じた。
構える扇真と護香。そして兵士たち。
そして目の前に突然黒いナニかが出てくる。身長は2mほどで頭の先から爪先まで全てが黒く、輪郭が曖昧な姿をしている。
「こんにちは。人類」
脳に響くような感じに聞こえる声。
(この距離に近づかれるまで気付かなかった…ただ者ではないな)
「お前…何者だ。」
扇真が問う。それに黒いナニかは
「私は、魔王様直属の『4柱』が1柱」
(魔王だと、?今はもう魔王はいないはずでは…)
「ファシナシオンと申します」
(ファシナシオン?そんな名前の悪魔いたか…?俺の大魔王時代には聞いたこともない…。隠れていたのか最近顕現したのか、)
「私がここに来させていただいた理由は主に2つあります
1つ目は、魔王様からの伝言です。
『貴様ら人類に告ぐ。我々魔族は日々人類と戦争をしてきた。だがもうすぐこれも終わりだ。何故なら我ら魔族、いや《魔王軍》の準備は整った。後は貴様らを滅ぼし、世界をとるだけだ。その証拠に既に街を1つ滅ぼさせてもらった。人類よ。これで戦争は終わりだ。』
とのことです」
「まちなさい!そんなことさせないわよ!」
声のする方を見ると先ほどまで、ファシナシオンの魔力圧で動けていなかった護香が復活している。
「ほう。面白いお嬢さんですね。先ほどまで動けてもいなかったのに。かなり気が強いとお見受けする」
ファシナシオンはそんな護香の言葉を笑いながら流す。
「さて、もう1つの目的をお教えしましょう。それは、次に滅ぼさせていただく街はここと、決まりました。」
「…は?」 「…え?」
俺と護香はそんな反応しかできなかった。
「これにて用件は終了いたしました」
ファシナシオンはそう言って後ろを向いた。
瞬間。扇真が殴りかかる。反応はない。直撃したかに思えたその拳は1秒後、空を切る。
「なっ、!」
「おやおや危ないですね。そんな貴方にはこれを」
ファシナシオンはそう言って扇真に手を向けた。扇真が膝をつく。
「扇真!」
(なんだ…これ。力が入らん…。声もでねぇ…。だん、だ、ん意、識が、、)
そして扇真は地面へ倒れる。
「あんた!扇真になにしたの!」
護香がファシナシオンへ詰め寄る。それにファシナシオンは、
「なに。ただ夢の世界へ誘っただけですよ」
「どうやら私1人でやるしかないみたいね」
「貴女が?私を1人で?無理ですよ」
「そんなのやってみなきゃ分からないわ!」
そう護香が言った瞬間。
「ウガァァァ!ァァァ!」
左右から魔物の軍勢が押し寄せる。
「ちっ、これで足止めして逃げようって魂胆ね」
「えぇ。争う理由はあっても今じゃないですからね」
そう言ってファシナシオンは虚空へ消えた。それに合わせ、魔物の軍勢も一斉に消える。
「なっ、! …そういうことね幻覚を見せてたってこと」
そう理解した護香は扇真を持ち、西門へ戻った。
作者のお話
第8話がなんか全然考え付かなく、かなり時間が経ってしまいました。すみません。




