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転生大魔王の街防衛記  作者: 雨香


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ep7 破岩撃・群星

―ったく。本当におかしいわあいつ。

一応私この街なら一番硬いと思うんだけど、その私があんなぼっろぼろになってんの目の当たりにしたのにねぇ。真正面から凸るとかね。あいつこの前私のことイカれてるとか言ってたけどあいつの方がイカれてるわよ。


「ガァ!」

「! ほっ」


よしこれで全体の四割くらいはやったかしら?あー、ほんと火乃香いてくれたら楽に終わるのに。いやあの子なら代償すぐ払っちゃうから止めた方がいいかもしれないわ。

ま、この強さなら紅光の動きだけ気をつけて処理しとけば終わりそうね。扇真の方はどうなってるかし、ら…?


扇真の方を向いた瞬間凄まじい衝撃波が私たちを襲った。紅光は…1匹だけになってる、

とりあえず巻き込まれた子たち助けにいかなくちゃ。扇真にも文句言ってやらないと。


―――――――― 


「ウガァァァ」

「能力『魔身』」


この程度勝てるのは分かっている。だが俺の一撃でどんくらい削れるかは分からんからな。丁度よく2体いる。片方は一撃で、もう片方は連撃でやってみよう。まずは…(アーツ)から入ってみよう。他の力で戦うのはまた今度だ。


(アーツ)。それは誰もが手に入れられる(スキル)。ただ、自身に向いているかどうかと、天性の才能で編み出されることが多く、他人が使えることは殆どないと言える。


(アーツ)破岩撃(はがんげき)』」


破岩撃。それはどんな岩もを破壊するための大魔王時代に編み出した技の1つ。文献によればそれは世界で一番硬いとされていた巨岩も容易く貫いたとされているいわば最強の『攻』。弱点としては若干の溜めと構えが必要となるため、素早い戦闘には向かない。


―!バァァァン

音も置き去りにする一撃。紅光だろうがなんだろうが避けきれない。

粉砕。この世に始めからいなかったかのように消え去った魔物。衝撃波だけで周囲の魔物だろうが兵士だろうが関係なく巻き込まれ吹き飛ばされる。


―ふむ。やりすぎたか?兵士も数十人飛んだな。回収するか。いや護香が回収してくれてるっぽいな。なら良い。死んでないかだけ不安だな。


「ちょっと!やりすぎよ!」


すごい剣幕で護香が近寄ってきたと思ったら開口一番そう言ってきた。流石に護香からも言われるか


「すまないな。力加減ミスったみたいだ」

「とゆうか今のあれよね?破岩撃。こんな威力してなかったと思うのだけど」

「あぁそれは能力使ってないときだったからじゃないか?」

「えぇ…それであの威力、?」


そんな引いた顔されることか?防御系統の能力はあまり威力が出ないからだろうか。俺の場合は技術で破壊してるようなものだしな。他の力だけのやつよりは素の威力は低い。まぁ魔身のお陰で火力問題はかなり緩和されるが。


「まぁいいわ。とりあえず残り任せるから離れておくわね」

「わかった。そうしてくれ」


さて、今度こそ巻き込まないだろう。連撃の方でやるか。


(アーツ)群星(むれぼし)』」


群星。それは空に流れる星々を象った無限の連撃。止まることも絶えることもない連撃でどんな敵の守りも貫通し、打撃をいれ続ける『攻』と反撃の暇も与えぬ完成された動きで自身を守る『防』の二つを持っている。弱点としては破岩撃よりは火力が低いため短期決戦には向かない。

だが、格下が相手である分には関係がない。


―危機を感じた魔物は咄嗟に防御を始める。だが関係がない。

一撃。二撃。三撃。四撃―

一撃毎に追加で増える衝撃。魔物も耐えていたが、少しよろけた瞬間。そこからは扇真の時間。腕がとれる。次に足が消える。動けず守れずの魔物。骨も粉となり、反発が無くなったころ。そこには血だらけの肉と無傷の扇真。


「もう終わりか」


何も返ってこなかった。

作者のお話

私、ここだけで投稿するのではなくカクヨムにも投稿してみることとしました。特に内容変わらないですが、暇な方はそちらにもいっていいねだけ押してってくれるとソーラン節踊り狂います。

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