ep6 東・西門の防衛
ドォォンォォン―
辺りに重低音が連鎖する。火乃香の技だ。
技とは能力を応用した技術のことであり、始めから備え付けられているものもあれば努力の末につける場合もある。
火乃香の場合は後者だ。技『連爆』。爆発した相手とその周囲1m以内にいるものを爆破していくものであり、集団戦において火乃香の右に出るものはいないと言われる所以である。
「みーんな消えちゃえっ!」
その掛け声に合わせて原型もなく芯から爆発していく魔物達。
「ほんと、集団戦でも勝てないなんて悲しいわぁ」
エルゼの能力も集団戦において強いと言われる能力だが、火乃香には敵わない。
「あっ、」
突如火乃香の体が重力に引かれる。
「あれ。体力無くなったの?」
「うん。そうみたい。残りは頼んでいい?」
「そのためにここにいるのよ?」
エルゼが火乃香の前に立つ。そして口を開ける。
《動くな》
瞬間、魔物の動きが止まる。その混乱の中もう一声が響く。
《弾けろ》
響いた瞬間魔物は全員ポップコーンのように弾ける。
エルゼの能力は『言霊』。自身の言葉に魔力を乗せ従わせる能力。自身よりも高位の相手には効果が薄くなるが、裏を返せば下位の者に対しては確実に勝てるといえる。
「ほら東門部隊。さっさと残党狩ってきて」
「「「はっ」」」
そして東門は防衛に成功した。
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「みんな。まだ危険かもしれないから周りの警戒ともし、負傷者がいるなら処置をしておいて」
火乃香の指示によって兵は動く。エルゼは門の上から周囲を警戒している。
「お姉ちゃんたちは大丈夫かなぁ」
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side扇真
火乃香が言ったことがどうしても心に残る。きっと火乃香も辛いのだろう。そりゃあ年頃の女の子だ。遊んだりもしたいだろう。だがこの世界、そしてあの地位ではそんなことは出来ない。一緒に東門まで行ってやりたいがいけないしな。どうしたものか。
「あらぁ~?扇真くんじゃない」
「おぉエルゼか」
そうだ。丁度いいこいつ確か東門も担当だったはずだ。
「なぁエルゼ頼みがあんだが」
「どうしたの?」
「火乃香と一緒に東門まで行ってくれないか?あいつが心配でな」
「それならいいけど君が人の心配するなんて珍しいねぇ」
「早めに行ってくれねぇか」
「分かったわ」
一言余計だが、まぁ行ってくれるならありがたい。
さーてと火乃香のことも頼めたし持ち場につくとしよう。西門と南門どっち行こうか。うーんまぁ西門でいいか。近いし。
そして俺は西門方面へ歩いていた。その時
《警報。警報。東門、西門方面から魔物の軍勢。警備にあたってください。》
早くないか?今日二度目だぜ?とりあえず今西門には四条がいるか怪しい。急ぐとしよう。
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「あら扇真早かったじゃない」
「お前がいるか怪しかったからな」
「あの程度の怪我でいなくなるほどやわじゃないわよ?」
「普通はいなくなるんだよ」
ったく。防御系能力を持ってるやつらは揃いも揃ってイカれてんな。
「あ、来たっぽいわよ」
「そうか。二度目の襲撃は予想外だったがいけるだろ」
「やれなきゃ困るわよ」
「それもそうだな」
その時前方から紅い光が見えた。紅光の魔物だ。
「紅光は勝てるか怪しいから任せるわ」
「分かった任せろ」
「ガァァァヤァ」
「うるせぇなぁその雄叫びが出せなくなるようにしてやるよ」
―戦の火花が散った
作者のお話
最近全然投稿できてないですが、小説自体は考えているので時間が出来たら更新するようにします。




