ep13 絶望
Side一般兵
扇真様とつい先日来た女の人があの鹿の魔物を倒したらしい。
なぜ分かるかって?それは俺の能力だ。俺の能力『見物』はその名の通り、少し離れた場所を見ることができる。攻撃なんかはできねぇ。
って、誰に説明してんだろうな。とりあえずルナ様の様子を見るついでに伝えるとするか。
そう思い、ルナ様が休んでいる部屋に向かう途中。血の匂いがした。
(まさか敵襲か!)
そう思い俺は急いで部屋へ行き中に入った。
瞬間俺の体は地面へ倒れ込んだ。
目の前には真っ赤に染まった部屋。倒れ込む同僚たち。そして自身の体には下半身が無い。
「アァアァアア」
「ル…ナさ…」
そして視界は赤く黒く染まった。
―――――――――
ルナの所に向かっていると突如何かが壊れる音がした。
もしかしたら敵襲かもしれない。そう考えた俺は急いで向かう。
近づくにつれ血の匂いも濃くなっていく。既に手遅れとなっていないことだけを願って。
「アァアアアァア」
「…ルナ…?」
視界に入ったのは倒れ込む一般兵数名と真っ赤に染まった部屋。そして返り血を浴び、呻き声をあげているルナ。
「アァアア…」
「ルナ! しっかりしろ!」
そして俺は軽く一撃を入れる。錯乱している可能性もあるが、操られていたり洗脳なら衝撃を与えると少しは改善するはずだ。
「…ァアア、アレ…」
効いたかもしれない。続けて一撃。脳に衝撃を入れていく。
「…大魔王様…?」
「そうだ。 お前の主だ」
よかった、。元に戻っ…
「ああ!いやだ!許してください!どうか!」
「…え?」
「でも、これがお望みなら…」
「どう…したん…だ?」
「わかりました。今すぐ。今すぐに死にます。私は貴方様のために働けて幸せでした、」
そう言った瞬間ルナは自身の首に岩の槍先を向けた。
「ちょっ、待っ…」
グチャッ
そんな耳障りな音が耳に届いた。目の前には真っ赤に染まったルナ。そして返り血を浴びた俺。
「ル…ナ、?」
「…」
「おい! ルナ! おい!」
「…」
―――――――――
そこからは地獄だった。ルナは自身の首に攻撃を加え昏睡状態。そして俺は周りの状況から疑いをかけられた。どうやら錯乱した俺が突然同僚とその部下を殺そうとしたということらしい。護香や心緒なんかは庇ってくれたが、他の一般兵からは信用されず、なんならやりそうだとのこと。
そうして俺は縄にかけられた。その後石畳で外から中がよく見える所に入れられる。独房と言うらしい。
―絶望
その二文字がこれほど合うことが存在するだろうか。昔までの俺は否と応えただろう。だがこのようなことになれば嫌でも存在するとしか応えられない。
そう思いながらずっと動けないでいた時。
「ふふふふふ」
「、!…誰だ」
「あら、忘れられたのですか?」
「…まさかお前…!」
「そう。魔 王様の配下の一人ファシナシオンです」
「何をしにきた。俺を殺しにでも来たのか」
「違いますよ。 私が来たのはただ貴方に教えに来たのです。」
「…聞こう」
「話がはやいですね。 貴方の同僚に大怪我か死亡した方がいますね?」
「だからなんだ」
「実はあれ私が酷くさせました」
瞬間腕が出た。音よりも早い一撃。
「前も同じことがあったのに学習しませんね。 この体は幻影ですよ」
「だからなんだと言う。てめぇだけは許さねぇ」
「ですがあの子に見せたのは貴方が責め、そして死を願うものですよ?」
「何が言いたい」
「つまりですね、貴方が正気に戻したからこそああなってしまったのです」
俺は絶望を体験した。俺が、?ルナを、殺しかけた、?
そんな、はず、。
そして最後意識の落ちる寸前。
「これでこの街も終わりですかね」
そんな声が聞こえた
作者のお話
そろそろ同じことを言い過ぎてるので言わないようにします。ただ今回は言います。遅くてすみませんでした。
もし読んでくださっている人がいるのなら投稿頻度終わってるので許してください。
あとようつべ始めました。自分のお話をゆっくり茶番劇として少し改変したりして投稿していくつもりです。よろしければ是非見ていっていただけると嬉しいです。
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