第六話 地下都市「アリーシア」
地下都市では…
何者かがさらに大きな体の者に向かって話をしていた。
「ご報告が…」
彼はそう言い、巨漢の者は驚きを出した。
「ケールが…!?…これは油断はしてはいけないな…だがこのウーラノス・ハーデス様の手にかかれば所詮アリにしか過ぎん!」
ハーデスはそう高らかに言った。
一方シンたちのいる場所では……
太陽の神のあまりの人気っぷりに市民たちがシンを追いかける。
「おいソロン!!何してくれてんだよ!」
「ごめんって!ミスった!」
「ミスったじゃねえええええ!」
シンたちは酒場から抜け出し、市民のアピールからも頑張って逃げ出した。
逃げながらテレストが嬉しそうに話した。
「でもよ、たとえ太陽の神でもこんな祝福されてるんだぜ?いまだ太陽の神の救いを信じてる人たちがいるってことだ」
シンもそれにうなずき言った。
「ああ、確かにな。まさかまだいるなんてな」
一度シンたちはいつも通り貴族のもとへと戻った。
「ふー……危なかったなぁ」
疲れ切ったシンを見て、ソロンは言った。
「ねえ貴族さん!一旦シンは休ませといたほうがいいんじゃない?テレストもね!」
「ああ、そうさせてもらうぜ。まだ体が休みきってないんだ」
シンとテレストはソロンの言うことに従いまだベッドで休んでいることにした。
貴族の屋敷地下1階。
ソロンはそこにいた。
「うーん……なんか面白い本ないかなぁ」
ソロンはシンとテレストが休んでるうちに、なにか本を読んでおくことにした。
「旧テバイ国歴戦の記録……?なにこれ、一旦読んでみようー」
古く分厚い本を手に取ったが、ほこりがたくさんついていたため息を吹いて飛ばした。
適当に真ん中らへんのページを開いたとき、一つの見出しが目に止まった。
《蒼き炎の守護神となったアリト家》
見出しにはそう書いてあった。
「なにこれ?アリト家ってテレストの……」
読み進めていき、読み終わったとき、ソロンは本を開いたまま持って、興奮気味で階段を上がっていった。
ソロンが読んだ本には……
《かつてアポロン家に仕え、共に戦った蒼き精霊の守護者…それがアリト家の真の姿であった》
と書いてあった。
ソロンはシンが寝ている部屋まで駆け上がると、ドアを思い切り蹴飛ばし、シンに驚愕された。
「おいおいどうした?ソロン、そんなに慌てて……」
シンが言い終わるや否や、ソロンは本に書いてあった真実を興奮気味で全て語った。
「なんだって……!テレストお前は、昔から俺の一族に関係があったのか…?」
「……昔、俺のじいさんからある神の一族に仕えていたとは聞いていたんだが、まさかシンの一族だったとは……」
そんな話をしていると貴族が勢いよく慌てた様子で階段を駆け上がり、話しかけてきた。
「シン様!大変です!!あの……ウーラノス・ハーデスが……この地に、やってきました!!!!」
「なんだって!?」
シンはベッドから急いで降り、窓から外を見た。
「なんだこの光景は……」
そこには罪のない一般市民や家を無差別に攻撃している巨体のハーデスらしき人物がいた。
シンはハーデスと目があった。
「まずい!!テレスト!!今は助けてくれ!」
テレストは後ろから剣を取り出した。
「やるしかねえよな……!こんな状況じゃ!」
ソロンが慌てた様子のまま口を開いた。
「やばいってー!!前の戦いでもボロボロになって今もまだ完璧に治ってないのに、無理だよ!!」
するとハーデスは破壊行動をやめこちら側に口を開いた。
「貴様がヘリオス・シン・アポロンか……」
「……!アポロンまで知ってるのか……!」
ハーデスは笑いながら言った。
「まあ待て。君たちと戦いをするつもりはないのだよ。今はまだその時じゃない。」
テレストは生唾を飲み込み、ハーデスを見た。
ハーデスはさらに言葉を発した。
「私はウーラノス・ハーデス。地下都市へ来い。君たちには面白いものを見せたくてね。それでは……おっと、忘れていた。その地下都市の名前は《アリーシア》だ。まあせいぜい頑張るんだな。はっはっはっは!」
ハーデスはそう言い残しどこかへ消えた。
「あー怖かった!」
ソロンはまだ怯えながらそう言った。
テレストは剣を差し込み静かに口を開いた。
「地下都市『アリーシア』か、名前も聞いたこと無いな……シンはどうだ?」
「残念俺もだ」
困っている二人に割り込みソロンが言った。
「私知ってるよ!」
テレストは普段見せない驚きを見せ、目を見開いた。
「なんだって!?」
「うん。私は両親に捨てられて、もともとそこにいて、仲間を連れて脱獄しようとしたんだけど失敗しちゃったんだ。私だけ脱獄できたんだけどね!」
シンは驚いたまま言葉を発した。
「そうか……!なら乗り込める!ハーデス討伐もそう長くないってことだ!!」




