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アポロンと悪の指輪  作者: キルビー
第一章 太陽の神と蒼き神
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第二話 衛兵隊と護衛隊

「おいーー!!ソロン何してんだあああ!」


 シンは慌てて叫んだ。


「ごめーん!!しくじった!」


 ソロンは反省する様子はあまり見せなかったがかなり焦ってる模様である。


 長も起きてしまい、すぐに大声である人物を呼んだ。


「おい!!衛兵長!敵襲だ!!」


 するとまもなく巨漢の衛兵長は、骨を鳴らし、大きな足音を立ててシンたちの目の前に立ちはだかった。


「おい貴様ら。我らの長はそんな容易く捕まらない

ぜ?」


 あまりの圧倒ぶりにソロンは後ずさりした。


 テレストが背中にかけてある剣を取り出し、前に歩きながら言った。


「シン、ソロン、お前らは下がっとけ、ここ俺がやる。」


「ほう!貴様一人で何ができるんだ!!」


 そう言いながら衛兵長は大剣を取り出し、テレストの剣と重なった。


 火花が散り、さすがのテレストでも剣の大きさの違いもあって、押されてしまい、剣から手を離してしまった。


「うわッ…!」


 テレストは無防備な状態になり、衛兵長が言った。


「言っただろ?お前一人じゃ何もできないとな!!!」


 衛兵長は角の生えている頭を回しながら突っ込んできて、テレストを吹き飛ばした。


「グッ…」


 シンが叫ぶ。


「てめえ!テレストをよくも…」


 そう言い終わるや否やテレストが話を遮った。


「シン。ここは俺に任せろって言ったよな?」


 そう言いながら血の混じった唾を吐き捨て、震える手で剣を握り直し、衛兵長へと立ち向かった。


「ハハハ!その体で何ができる!」


と衛兵長がテレストを煽った次の瞬間!


「グ…ガァ…!?」


 衛兵長は首根っこを掴まれ、宙に浮いていた。


 テレストは驚き、思わず声を発した。


「な…なんだ!?さっきの野郎が一瞬で…」


 衛兵長が投げ捨てられると、そこにはトゲのように鋭い歯と充血した目、体は細い人間ではない何者かが猫背で立っていた。


「フ…フフフ…ハハハ!!衛兵長や使い物にならなかったな!キサマらは苦戦していたようだが…うん?」


とその人物がテレストに挑発してきた。


「クっ…」


 シンは思った。


(テレストでも苦戦した衛兵長をあんな簡単に…?これは逃げないとまずい!)


「テレスト!!そいつには敵わねえ!!逃げろ!!」


 だがその人物は言葉を発することをやめなかった。


「私の名はケール・テュポンである。このウーラノス家護衛隊2番隊隊長だ。」


 シンは確信した。


「テレストを助けないとみんな死ぬ…」

と。


 そのままシンはテレストに向かって叫んだ。


「おい!テレスト!!逃げるぞ!」

 

 しかし、そんな言葉を無視するかのようにケールは攻撃を仕掛けてくる。


「フ…!逃げられると思うなよ?悪霊の雷鎚イビルサンダー!」


 そう言い、ケールは手を振りかざし緑色の雷を大量に放った。


震える手をしっかり握り、シンは雷を拳で跳ね返した。


さらにテレストは剣で、ソロンは杖で魔法を使い、雷を跳ね返していく。


ケールはまったく怯まなかった。


「その程度の攻撃じゃ何もできないぞ?なんのための剣だ!」


「……」


 テレストは黙ったままだ。


 シンはこのままではまずいと感じ、ソロンにあることを言った。


「…わかったよ。やってみる」


 テレストは死に物狂いで最後の抵抗をし、技を放った。


「これで倒せなかったら俺は終わりだ…!やってやる!炎剣砲ファイアサーベル!!」


 テレストの剣からは炎が放たれ、目に負えない速さでケールへとダメージを与えた。


「クッ…」


 テレストは震える口を必死に働かせた。


「ハッ…!油断していたようだな!!」


「強気じゃあないか…そっちがその気ならやってしまおう!」


 ケールは爪を立て攻撃をしようとした。


 だがその時!


「なんだシン!」


 シンはテレストを担いだ。


 さらにソロンに合図を出した。


「ソロン!よろしく!」


「アイアイキャプテン!」

 

 ソロンは案外余裕そうだ。


 そしてソロンは小さい玉を地面に叩きつけた。


「うわ!」


 たちまちその玉からは煙が発せられ、視界を遮った。


 少し時間が経った後。


「ふー……なんとか逃げ切れたな……」


 シンはため息混じりにそう言う。


「ケール……やつは俺達の想像よりも強いな。あいつを倒さないと指輪は取れなさそうだ。」


 テレストは荒い息をしながらそう言った。


「ソロン……よくやった!」


 シンはソロンの頭をぽんぽんと撫で、そう言った。


「えへへ」


 満面の笑みだ。

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