第一話 闇に潜む影
テバイ国の路地裏で、ヘリオス・シンとして平穏に暮らしていた少年が、ある日偶然、地中に埋もれていたはずの『カコス・ダクティリオ』の気配を感じ取ってしまう。
シンは、剣士として貴族の護衛隊の一人に雇わせてもらっている、友人のアリト・テレストに話を持ちかけた。
シンはこれまでのことを淡々と話していくと、テレストにあることを教えてもらった。
「カコス・ダクティリオ……それは悪の指輪として恐れられている一種の兵器。
シンは知ってるか?最近ウーラノス家の長がその指輪を使って国を滅ぼそうとしているんだ。
この指輪を消し去らなければ、脅威は消えないだろうな」
シンも口を開いた。
「ウーラノス家……今最も恐れられている貴族じゃないか……あの強さは宇宙一だとか、弱さを見せないだとか……」
そしてシン一行は、テレストが務めている貴族のもとへと行き、ウーラノス家討伐のため、衛兵と共に訓練をしてもらった。
修業をする少し前。
「このはちまきをもらっておいてください」
テレストは貴族から一つのはちまきをもらった。
「何だこれは?」
「これは、なんというかお守りって物です」
「そうか、よくわからないがもらえるものはもらっとく」
そして修業中。テレストはシンに言う。
「おい!シン!お前も腕が落ちたんじゃないか?」
「そっちのほうこそ、腕がなまってるみたいだな!」
そんな会話を交えながら訓練をしていき、3時間が経った頃。
シンが戦いをやめテレストに話す。
「ふー……俺達は元が強いからウーラノス家の長も倒せるかもな?」
「自慢かよ……!」
テレストは呆れながらも確かに一理あると感じ、早速ウーラノス家の屋敷に侵入しようと作戦を考えた。
月が鮮やかに光る夜。
シンたちはウーラノス家の屋敷に侵入しようとしたが、門の前には門番がいて通れない。
そのとき、シンは急に声をかけられた。
「こっちの入口行けば行けるよ」
まだ幼い少女の声であったが、シンは一旦信じ、案内されて屋敷に侵入することができた。
テレストが疑問に思って言う。
「さあ自己紹介してもらおうか。まだ幼いようだが、君の名前はなんだ?」
彼女は笑顔で答えた。
「私はソロン!ユーノー・ソロンだよ!」
シンも続けて質問する。
「なあなんでこの屋敷の裏道を知ってるんだ?それになんでここに来たんだ?」
ソロンはニヒッと笑って答えた。
「それはね…財宝が欲しいからだよ!!」
テレストが呆れて言う。
「やれやれ、結局金かよ…!」
「お兄さんたちはなんでここに来たの?」
ソロンが尋ねると、シンとテレストは顔を一瞬向かい合ってからシンが答えた。
「ああそれはな…」
と、今までのことを話すとソロンは言った。
「じゃあ!私達ここの屋敷に侵入するっていう目的は一緒だね!手組まない?」
シンが言った。
「まあな。じゃあそうするか!」
ウーラノス家の長は寝ている。
シンたちは目の前を通り、悪の指輪は長の胸ポケットに入ってあり、取ろうとしたとき、ソロンは同じ部屋に合った宝箱を開けようとしたが、警備に引っかかり、サイレンが鳴り響く。
「おいーー!!ソロン何してんだあああ!」
シンは慌てて叫んだ。
「ごめーん!!しくじった!」




