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アポロンと悪の指輪 〜太陽が遺した欠片と絆による夜明け〜  作者: キルビー
第二章 冥府の王と黄金の戦士たち
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第十一話 ハーデス対シン

「さて、貴様が私にどんなものを見せてくれるか楽しみなものだ」


 ハーデスは勝つことを見越して、余裕そうな表情を浮かべシンにそう言った。


「俺だってお前に負けるほど弱くはないぜ」


 若干の恐怖混じりの震える声でシンはそう言う。


 二人はしばらく見つめ合ったあと、シンがさきに攻撃を仕掛けた。


衝撃の波動(インパクトダイブ)!」


 シンの手から衝撃波が放たれ、ハーデスに当たった。


 だが、ハーデスには何も効いていない。


「ふっ……笑わせてくれるわ!その程度の力で!」


 ハーデスは攻撃を跳ね返した。


 シンに直撃し、壁に吹き飛ばされた。


 そこへさらにハーデスが突撃してきた。


「ぐっ!」


 シンはギリギリで寝転がった体で腕でガードをした。


 そのまま、ハーデスの攻撃を受けながらも立ち上がった。


「くそっ……攻撃力が桁違いすぎる」


 シンはこれまで戦ってきた相手と違ってハーデスは規格外の攻撃力を持っていることを察知した。


 そのため、ハーデスの攻撃を避けた直後に、顔に攻撃を当て、手に攻撃を当て、反対側の顔と手にも攻撃を着々と当てていった。


「こざかしい……」


 ハーデスはシンを振りほどき、言った。


「貴様はその程度でここまで来たのか!」


 そして、シンの手を掴み何度も頭の上で振り回し、壁に衝突させた。


「うわあ!」


 さらに壁に向かって角で突進してきた。


「グハァ…!」


 シンは口から血を吐いた。


「これはまずいな……」


 シンはそう思い、太陽の力を解放した。


 白銀の髪や額の太陽の紋章に最初は驚いたハーデスだったが、すぐにそれはなくなった。


「姿を変えたところで何が変わるんだ?その太陽の力で!!」


 ハーデスは攻撃を仕掛けてきたが、シンはそれを避け、手から光線を放ちハーデスの手にダメージを当てた。


「人間が!」


 ハーデスが拳を振り回したがそれをシンは避け、足に攻撃を当てた。


「この……!」


「人間が調子に乗りやがってぇぇ!!!」


 ハーデスは激昂しながら、シンの首根っこを一瞬で掴み、笑いながら言った。


「貴様ら人間が勝つことは不可能なのだ!これでわかっただろう!これは貴様への罰だ!!」


 ハーデスはそのまま口からビームを放ち、シンに直撃した。


「ぐあああああ!!」


 シンは攻撃をもろに受けたことで、血まみれになり、太陽の輝きを少し失いつつあったが、ハーデスの手から逃げ出した。


 ボロボロの服で血を吐きながらシンは最後の攻撃を放った。


「これで勝てなかったら本当に終わりだ……!やってやる!太陽の輝き(サンフィスト)!!!」


 シンの手から白色の光をまとった特大のビームが出された。


 ハーデスはそれに答えるように紫色のビームを片手で放った。


悪の輝き(カコスフィスト)


 2つの光が衝突し、シンの体は限界を迎えようとしていた。


「ぐ……!!おりゃあああああ!!」


 シンはさらに力を強めたが、ハーデスは片手でそれよりも大きいものを放っていった。


 シンの体はとうとう動かなくなり、ビームも放てなくなった。


「ぐわあああああ!!!」


 シンは思い切りビームを喰らい、ある言葉が聞こえた。


「さすがはアポロンだったな。だが、今のボロボロの貴様をここで殺しても面白くない。私は天空の島で待っている。面白いものを見せてやろう」


 その言葉を聞こえたシンはそのまま気絶した。


 数時間後。


 シンは目を覚まし、近くにハーデスがいないことに気づいたあと、ソロンのもとへ向かうことを思い出した。


「ソロンが!行かないと!」


 だが、そこにはソロンがすでにメイデンを倒していたのが見えた。


 だがソロンは疲れ切った体を動かせずただ待っているだけだ。


「ソロン!!お前これ一人でやったのか!?」


「うん。でもちょっと無理しちゃったけどね。ところでシンはどうしたの!そんな体で!本当はもう動けないでしょ!」


 シンの服は破れ、血まみれの体で立っていたからである。


 とうとうシンの体は限界を迎え倒れ込んだ。


「う……もう俺も限界だ、な……」


「シンー!!!」

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