なにしようかな
「遅れての召喚とはいえ、勝手に召喚してしまったのは私達です。私も関わっていた帰還の儀式も、既に必要なものやそれをする方法もわかりません。なので、一先ずこの城に泊まり、今後どうするかをお考え下さい。このまま城にずっと住んでも構いませんし、自由気ままに旅に出たりしても構いません」
そうだな。とりあえず考える時間がほしいし。
「わかった。考えてみる」
「とりあえずあなたを部屋へ案内させます。部屋の準備が整うまで少々お待ち下さい」
そうなんだよな。戻れないんだから、これからどうするかを考えないといけないんだよな…。
俺のやりたいことは?とりあえずそこから考えてみよう。
俺の好きなことは? A読書
俺は、読書が好き。じゃあ、やりたいことは?そんなの決まってる。読んでた本の続きが読みたい。けど、それは無理。だからって、この世界に本なんて…、あるか?
「質問なんだが、この世界に本はあるか?」
「フフッ、えぇ、ありますよ。本をたくさん置いてある図書館というところにたくさんあります」
「なら、まず本が読みたい。この世界に召喚されたはいいものの、何も知らないからな。すぐに行けるか?」
「はい。使用人に案内させましょう。」
「ありがとう。ところで、さっきはなんで笑ったんだ?」
「いえ、勇者様達もまず最初に始めたのが読書だったので」
「そうなのか」
「はい。何も知らないんじゃ、何もできないということで、読書をしていました。それで召喚されたあなたと勇者様達も含め、全員がまず最初に始めたのが読書だったもので」
「そうか」
先に来てた奴らもまず読書か。案外全員ラノベ好きだったのか?まぁいいや。
あ、誰か来た。
「部屋の準備も整ったようです。それではまず部屋へどうぞ。こちらの使用人に案内させます。その後はそのままこちらの使用人に図書館まで案内させるように伝えてありますので、行けるようになったときに連れていってもらって下さい」
「わかった。いろいろありがとう」
「いいえ、いいんですよ。何度も言いますが、勝手に召喚したのはこちらなのですから。それではまず、こちらの使用人の紹介を」
「はじめまして。私はこの城に仕える使用人。名前はグリム・リーパーと申します」
グリムリーパー…死神かよ
「どうも。俺は赤塚和希です。よろしくお願いします」
「それではお部屋へ案内させていただきます。ついてきてください」
「あ、その前に。あんた達二人の名前がまだだった」
「そうでしたね。私の名前はイルミネ・ラノベ・ロゼリー。イルミネとお呼び下さい。そして、こちらの方が」
「私はイルミネの父、クライス・ラノベ・ロゼリーだ。私のこともクライスで構わん」
さっきまで空気だったのに、話す機会があるときに喋ると威厳みたいなのを感じるな。
「イルミネとクライスだな?わかった。これからいろいろとよろしく頼む」
「召喚したのはこちらだ。気にするな。出来る限りのことはしよう。本も待っているぞ」
「それではまずお部屋へ。こちらへどうぞ」




