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しおりを使ってなにが悪い!  作者: おじいちゃん
3/6

召喚された意味…





「つまり、俺は数ヶ月前に召喚された奴らに遅れて召喚されたってことでいいんだよな?」


「(喋り方は気にしなくていいと言いましたが、本当に気にしませんね)そうですね。そういうことになると思います。」




 はぁ…。この…なんていうか…設定みたいな?これ…めんどくさいな…。




「そういえば聞いてなかったけど、召喚した目的って何?」


「それは、この世界では、人間族と魔人族が絶えず争い、戦争をしていたのです。それを解決してほしくて勇者召喚の儀式を行いました。」


「なるほど。そういうことか」




 つまり、召喚された勇者も、遅れて召喚された俺も、その魔人族との争いをなんとか解決しないといけない…ということか?




「ってことは、魔人族を全員殺すとか、制圧するとかみたいなのをしろってことか?」


「その必要はありませんよ」


「なんで?」


「それは、すでに召喚された勇者様達によって、解決しているからです」


「皆殺しとか制圧とかしたってことか?」


「いいえ、勇者様達の働きにより、和平条約を結ぶことができました」




 なんだ。もう解決してたんだ。


 …あれ?俺のやることは?




「つまり、その魔人族とやらのを解決してほしくて召喚して、もう解決はしたと?」


「はい。解決しました」


「…俺のやることは?まさか…もうない?」


「申し上げにくいことですが、ありませんね」


「そうか…」




 俺の召喚された意味とはいったい………


 でも、解決した奴らから話を聞いてみるのもいいかもしれんな。




「じゃあ、俺の前に召喚された奴らは今どこにいるんだ?出来れば詳しい話とかが聞きたい。少し興味があるんだが」


「これも申し上げにくいことですが…、彼らはもうこの世界にはいません」


「死んだのか?」


「死んだという訳ではありませんよ。帰還の儀式により、もとの世界に帰還されました」


「帰ったのか…。ん?つまり、もとの世界には帰れるのか?」




 帰れるんだったら、早く帰って本を買いに行きたいんだが?




「いいえ、もうもとの世界には帰れません」


「なんで?勇者達はもう帰ったんだろ?」


「魔人族との和平条約を結んだとき、魔人族の王と契約を結んだのです。もう二度と戦争はしないと。その契約を結んだとき、勇者様達がおっしゃったのです。

「もう終わった?じゃあもう帰ろう。もとの世界には帰れる?帰れるんだったら帰るか。あ、それと、俺らが帰った後は召喚やらに関係してるのは全部燃やしてくれ。こんな疲れるの俺らだけで十分だろ」

と。なので、召喚や帰還に必要な儀式で使われたものや、その文献は全て燃やしました」




 なんでだろう。俺にはそいつらがこの魔法とかが使えるファンタジー世界は俺だけで十分だ、みたいな心で燃やさせた気がする。


 気のせいか?とりあえず俺の心が汚かったということにしとこうかな。


 いや、待てよ?あんまり良い状況じゃなくね?




「えっと、簡単にまとめると、俺は魔人族との争いをなんとかしてほしくて召喚された勇者達に遅れて召喚された。けど、もう勇者達が解決してた。ついでに勇者達はもう帰った。だからもうやってもらいたいことはない。そして、帰りたいけど、もう帰るための方法もない」


「そういうことになりますね」




 本当になんもないじゃん。




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