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似ている人?

「……なるほどな、オッサンの言う事は分かった」

「シンプルだろ?」

 確かにシンプルだが普通は気持ち悪いだろ?

「まぁお前らなら大丈夫だろ」

 無責任な……。

 ドン引きはされるだろうが、確かにこれ以上に特別を伝える方法もないな。

「準備は任せとけ」

 オッサンの準備に対しての不安はないが。

「つうかオッサンが最後に恋愛したのって今の俺と同じくらいの時だったよな」

「だから俺の話は別にいいだろ」

「その時にこの告白をしたのか?」

「……まあ、そうだな」

 当時は鋼のメンタルだったんだな。

「俺の後輩だったんだけどな、喧嘩がとにかく好きな奴だったよ。しかも強い。一度だけ

喧嘩した時は負けちまったよ」

「オッサンが!?」

 当時最強の不良として謳われていた?

「ありゃ人間じゃねえなって当時は思ったな。強さも美しさも人間離れした奴だった」

 そういえば前に鈴音に聞かれた時に同じような事を言いかけてたな。

 というか、性別が違うけど似たような人物に心当たりがある。

「その一回の喧嘩は何でしたんだ?」

「さっき言った方法で告白したんだよ。そしたら面白いんだぜ? 「私を倒したらな」―

だってよ。変な女だろ?」

 同じ言葉を俺も言われた事がある。本当に同一人物じゃないだろうか。

「で、その喧嘩で負けて俺は振られちまったよ。その後、教えてくれたんだが、実は遠距離に彼氏がいたらしい。結局、勝っても負けても、負け試合だったんだよ」

 じゃあ、彼氏がいるのに喧嘩するためにだけに告白を受けたのか

「もう連絡は取ってないの?」

「卒業してから一回も」

 と語ってくれるオッサンに悪いが、俺の興味は恋愛話と少し違う方へ向かってしまった。

「なぁオッサン。その人、苗字が神宮だったりする?」

「ん? よく分かったな。なんだお前、知ってるのか?」

「いや、学校に全く似たような性格の先輩がいるんだよ」

 家族はいないと神宮先輩は言っていたが、生んだ親と似たんだな、と話を聞いて思う。

「ん? 学校の先輩だと? お前の?」

「先輩だって。何を疑ってんだよ?」

「だってお前の先輩って言ったら18くらいだろ?」

 そりゃそうだろ。

「歳の離れたきょうだいか? 兄弟がいた話なんて聞いた覚えがないけど親戚か?」

 何を言ってんだ?

「……あっ」

 そういう事か。じゃあ、どういう事だ?

「なあ、オッサン、その人の写真ない?」

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