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34話 妖怪の世界(飛鳥馬視点)

閲覧ありがとうございます!

今回もよろしくお願いいたします

周りの子には親がいるけど、僕のお母さんとお父さんは

僕が幼い頃にお星様になってしまった。

村の人たちに引き取られるが、

親がいないことをバカにされ、大人たちから

たらい回しにされて、誰も僕を大切にしてくれない。


そんな環境が嫌でそのせいか、村の外を散歩するのが好き。

村の外は危険で凶暴な妖怪がいるって聞いたことあるけど、

村の人間は誰も僕を心配しないので、

村の外に出るのは簡単なことだった。

…周りの子供たちは親に「危ないから」

って引き止められるのに。


いつも通り、村の外を歩いていると、

誰かに話しかけられた。

?「坊や、こんなところで何してるんだい?」

話しかけてきたのは、妖怪、天狗だった。

飛鳥馬「散歩してるんです。」

?「散歩するには危ない場所だよ、君、中々面白い子だね、

私の子にならないかい?…なんてね、冗談だよ。」

飛鳥馬「…る。」

?「ん?」

飛鳥馬「なる!天狗さんの子になる!」

?「うおっ…いきなり威勢がいいね、まぁいいよ。

人間の子供を育ててみたかったんだ。

自己紹介するね、私の名前は康之(やすゆき)。君の名前は?」

飛鳥馬「飛鳥馬(あすま)です。」

康之「自己紹介できるなんて、いい子だね。こっちにおいで。」


それから人間たちが住む村から遠く離れた場所で

康之さんと暮らすようになった。

康之さんとの生活は村にいた頃よりも快適で

康之さんはとっても優しかった。

…まぁ危ないから一人で散歩するのは禁止されたけど。

その代わり、一緒に散歩してくれるようになった。

康之「飛鳥馬くん…そんなに辛い環境で育ったんだね…

私のこと、親みたいに思ってくれていいからね。」

飛鳥馬「はい、康之さん、大好きです。」


それから時が経ち、私は大人になった。

ここまで成長できたのは康之さんのおかげ。

飛鳥馬「康之さん、ここまで育ててくれてありがとう。

大好きですよ。」

康之「っ!そう言ってもらえてとても嬉しいよ…!

こちらこそ…ありがとう…」

康之さんは珍しく涙を流しながら、私を抱きしめてくれた。


私が目を覚めると、見知らぬ人物…いや、妖怪がいた。

寝ている間に誘拐されたんだ。周りに康之さんがいない。

怖い。人間だから妖怪には勝てない。

その妖怪は、静かに小刀を取り出して…。

私の体を引き裂いていった。

引き裂かれる痛みと共に、私の意識は途切れていった。

康之さん…まだ一緒にいたかったなぁ…。


…目が覚めると、まっくらなばしょにいた。

なんだろうここ、地獄…?

でも、私は康之さんに育てられたから

地獄に行くような悪い人間じゃないと思っている。

なら、ここはどこ…?

死雫「おや、お目覚めのようだね。」


この人から話を聞いた。

私はあの後引き裂かれて、食べられたらしい。

死雫「君をエスケープに招待したいと思っている。」

飛鳥馬「エスケープ?聞き慣れない言葉だな、

それは一体なんだい…?」

死雫「僕が作った世界のことだよ。

君にはそこで生活してもらう。」

飛鳥馬「…康之さんは今どうしてるか分かったりするかい?」

死雫「あぁ、君を探し回ったが、殺された事実を知り、

かなりショックを受けているよ。」

帰らないと。

飛鳥馬「元の世界に帰らせてくれ。

康之さんにもう一度会いたいんだ。」

死雫「死んだ人間が生き返るなんてこと、

出来るわけないだろう?流石に君でも分かるはずだ」

もう…康之さんに会えない…。

飛鳥馬「もう一度!康之さんに会いたい!お願いだから!」

死雫「君って、バカだね、ここで泣かれても邪魔だから

さっさと行ってくれよ。」

私は無理やり裂け目へ押し込まれた。

まるで…昔にたらい回しにされたような気分だった。

閲覧ありがとうございました!

次回もよろしくお願いいたします

飛鳥馬さんの前世資料

https://50035.mitemin.net/i1132589/

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