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33話 バグの世界(アシニディト視点)

閲覧ありがとうございます!

今回もよろしくお願いいたします

僕は医者、この病院で精神科医として働いている。

病院内はいつも騒がしいが、もう慣れたもんだ。

患者でも落ち着いている人もいれば、

病気で様子がおかしい人もいる。

今日も変わらず、仕事を……。

「きゃー!!誰か!誰かぁ!!」

女性の甲高い悲鳴が聞こえてくる。

「誰か!男性を連れてきて!」

僕は病室を出て、その場へ向かった。

話を聞くと看護師がパニックになりながら、

状況を話してくれた。

包丁を持った小太りな精神患者が暴れているらしい。

とりあえず僕は周りの人をその場から逃がした。

さて、警察に通報して僕も逃げ…。

「お前がァ!俺をおかしくしたんだッッー!!」

僕は男性に後ろから倒され、体勢を崩してしまった。

そしてそのまま…抵抗もしたが身長が高くても

ナイフを刺される痛みには勝てなかった。

僕の意識は、とぎれていって……


目が覚めると、実験室のような場所。

大きなカプセルのような中で寝ていたようだ。

「やっとお目覚めになりましたか…!」


僕は昔に男性に殺害された。

普通なら死体は火葬されるはずだが、

僕は周り曰く、「優秀な医者が死ぬのはもったいない」と

考えて、僕の刺されてぐちゃぐちゃになった死体を

綺麗にし、人間に酷似している

機械の体に僕の精神を取り込んで…。

今の僕が完成したらしい。つまりAIだ。

僕は今まで深い眠りについていたようだ。

今の時間を確認してみる。…え?20xx年?

あれから30年も経っているじゃないか…。

殺された当時の僕の年齢は28歳。

なら今は60代手前…?話を聞いたところ、

死んでから肉体は

成長していないから肉体、そして精神も当時のままらしい。

「そんなあなたに手を貸していただきたいのです。」

話を聞くと、僕が眠っている間に色々発達したものの、

人間に感染する新たな病気「バグ」

というものが出回ってるらしい。

バグは生き物でもあり、病気。駆除対象である。

そんなバグから守って、治療する組織があるらしい。

その組織で僕に働いてほしいとのこと。

まぁ今の僕にできることは限られている。

僕はその組織に手を貸すことにした。


案内された場所は会議室的な場所。

そこには、組織の人間たちが待っていた。

?「あなたがアシニディトね?」

アシニディト「そう、僕はアシニディトだけど…」

僕に話しかけてきた女性はイスから立ち上がり、

僕に近づいてくる。

ストラーナ「この実験がまさか成功するなんてね。

お会いできて光栄よ、アシニディト。

私はストラーナ。この組織でバグを治療する医者の一人よ。」

…可愛い。ストラーナと言ったか?

ものすごく僕のタイプの女性かもしれない。

ストラーナ「…話聞いてる?」

アシニディト「あっ…すまないね…」

ストラーナ「はぁ…これから一緒に働くんだから

しっかりしてよね、しっかりしてる人だと聞いたのに…

いや、今はAIよね。バグについては聞いてるかしら?」

アシニディト「軽くは聞いているよ。」

ストラーナ「そう、じゃあさっそく案内するわ。

ついてきて。」


ストラーナ「ここが治療室よ。」

周りを見てみると、

バグにかかった患者がベッドに寝転んでいた。

ストラーナ「最初に伝えておくわ。

バグに感染して進行しすぎると、

殺すしか手段が無くなるの、

あなたがバグに感染したら私が殺すし、

私がバグに感染したらあなたが私を殺すのよ。

だって私たちは相棒(バディ)なんだから。」


それからしばらく時は経ち、僕はストラーナと

バグに感染した患者を治療する日々。

…手遅れになる前に治さなければ。

そして、こんな可愛い女性と働けるなんて幸せだなぁ…。

まぁ僕に当たりが強いけどそこも魅力だよなぁ…。


ある日、ストラーナと街を見回りしていた。

そしたら…子供がバグに襲われそうになっていた。

しかも、かなりでかい厄介なバグだ。

あんなに小さい子供が襲われたら…。ダメだ、助けないと。

僕はバグの元へ駆け寄って行った。

ストラーナ「アシニディト?!

そんな無防備に近づいたらだめよ!」

僕は子供を逃がすことには成功した、が…。

バグに襲われた。

アシニディト「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!!」

ストラーナ「まずいことが起きたわ…

アシニディト!立てる?」

僕はしっかり働かない頭と体でなんとか立ち上がり、

ストラーナに肩を貸して

もらってなんとか病室に行くことができた。


ストラーナ「…うそ…手遅れじゃないわよね…?」

アシニディト「…多分、手、遅れ…。」

ストラーナ「…あなたって、本当にバカね…。

前に死んだ理由も人を庇ったから…。」

ストラーナは涙を流していた。

今から僕はストラーナに殺される。

でも…好きな人の泣き顔を最期に見られてよかった…。

アシニディト「…き。」

ストラーナ「…何よ、最期に何か言うつもりなの…?」

ストラーナは僕の頭に銃口を当てながら言った。

アシニディト「き、みの、こ、とが、す、きだ…。」

ストラーナ「そんなの…ずるいじゃない…。」

ストラーナはそれからずっと泣いていた。

僕もつい泣いてしまった。

そして、僕もストラーナも決心がついた。

ストラーナ「…さよなら、次こそ幸せに眠ってね…。」

最期に聞いたのは銃声だった。僕の意識はそこまで。

ストラーナ、君のこと、もっと知りたかったよ…。


…目覚めると、まっくらな空間にいた。

何…?また死体を保存されていたのか…?

何度も死ぬ痛みを味わうのはもう嫌だ。

ここ一体どこなんだ…?

死雫「おや、お目覚めのようだね。」


いきなり現れた人物に僕は話を聞いた。

僕はあの後、ストラーナに殺されて無事死ねたらしい。

死雫「君をエスケープに招待したいと思っている。」

アシニディト「エスケープとはなんだい?」

死雫「僕が作った世界のことだね、

ここまで話せば頭のいい君なら…わかるよね?」

そこで暮らせとでも言うのか。

もう生きるのも死ぬのも勘弁だ。

アシニディト「お願いだから…死なせてくれ…」

死雫「君に拒否権はないよ、そんなに死にたいならば

エスケープに行ってから勝手にしてね。」

…そうだ、自害すればいい。

僕はエスケープに行くことを承諾した。

裂け目をくぐった先がエスケープらしい。

僕は裂け目をくぐった。

死雫「それじゃあ、精々頑張って生き延び…

そうじゃないね。死ねるといいね。」

裂け目をくぐった先はネオン街だった。

ちょうどいい、ネオン街なら飛び降りで死ねるだろう。

僕は近くの建物の階段を登って、

フェンスを跨ぎ、飛び降りようとしたら…。腕を掴まれた。

?「君、何をしようとしてるんだ?」

腕を掴んだ人物は、

ストラーナに酷似した女性だった。

僕の自殺をとめようとしていた。

…なんだかその姿を見た瞬間、自殺する気が失せた。

?「身なり的に、君も医者なんだろう?」

アシニディト「…あぁ。」

灰「私は灰だよ。近くでクリニックを営業している者だ。

君の名前は?」

アシニディト「アシニディトだ。」

灰「うわっ!言いにくい名前ー!これからよろしくね!」

性格はストラーナと少し違うが、なぜか惹かれてしまう。

…もうちょっと、生きてみようかな。

閲覧ありがとうございました!

次回もよろしくお願いいたします

アシニディトさんの前世資料

https://50035.mitemin.net/i1132588/

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