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32話 エスケープ(千春視点)

閲覧ありがとうございます!

今回もよろしくお願いいたします

(千春ちゃんはエスケープで生まれ育った人間なので、

前世小説ではなく、過去小説になります)

わたしは一般家庭に生まれた

普通の女の子だと思っていました。

でも、いつからでしょうか、周りの人間とズレを感じたのは。


人間とは、住民…人外、化け物のことを嫌う生き物。

人間は住民を見下し軽蔑する。

狩り対象にもなっていて、結界で守られた安全な街から

自ら外に出て住民を狩りにいく人もいます。

…まぁ、住民はこの世界の管理者に魔法をかけられていて

ものすごい強いので返り討ちにあって

死ぬ人間も少なくありません。

そんな、みんなが嫌う住民ですが、わたしは違いました。

なんだって…わたしは住民という存在に興味がありますから。

こんなわたしみたいな稀な人間もいます。

…まぁ気味悪がられますが。

だってだって!住民は魔法が使えて運動神経もいいんですよ!

そんな未知な生物に興味が湧かないわけないです。

人間たちは住民を目撃する度に特徴をまとめています。

それは次にターゲットにする人用にまとめられていますが、

わたしは図鑑感覚で見てました。

ほほぅ…身長の高い男性の吸血鬼、髪が長い女性のエルフ…。

やっぱり、いつ見ても面白いなぁ。


突然ですが、わたしには姉がいます。

実冬(みふゆ)姉ちゃんです。

優しい姉ちゃんでしたが、ある日おかしくなっちゃいました。

住民の肉を食べると救われる〜

とかいう嘘くさい宗教にハマっちゃいました。

いわゆる、スピリチュアルに

ハマっちゃったってことでしょうか…。

住民の肉は高価な物で姉ちゃんはそのためのお金なら

使うことを惜しみません。

最後には家族のお金にも手をつけ始めて、

家庭は火の車になりました。

お母さん、お父さんが必死に働いても赤字のままです。

なら、わたしが働くしかありませんよね。

高収入の仕事といえば…住民の首を持って帰ってくる仕事…。

わたしは住民のことが好きです。そんなことはしたくないです。

悩んでいると…いい仕事を見つけました。高収入の仕事が。

それは街を出て、住民たちが

訪れる商店街で住み込みで働くことでした。

もちろん殺されちゃう可能性はありますが、

住民は基本襲わなければ温厚だと聞いたことがあります。

何より、好きな住民と関わるチャンスじゃないですか!

わたしは即決しました。

まぁお母さんとお父さんにはかなり止められたし、

住民を肉としか見てない姉ちゃんからは働くなら

絶縁するとは言われちゃいましたが、

わたしは意見を曲げませんでした。


わたしは商店街の武器屋さんで働くことになりました。

一応護身用に銃は持っています。

肇さんというおじさんの上司に仕事を教えてもらいました。

やっぱり最初は住民はどんなものなのかと、

ドキドキと不安でいっぱいでしたが、

住民は噂よりも優しい方が多くて安心しました。

肇さんも優しいし……。

そして、常連の住民と仲良くなりました。

住民に名前を聞くなんて、逆にわたしの名前を教えるなんて。

その住民はアルフレッドさん。アルフレッドさんが、

「アルフと呼んでくれ」と言うのでお言葉に甘えて

アルフさんと呼ばせていただくことにしました。

そしてアルフさんの隣にいるのが、

フォリエルちゃんという可愛い女の子の住民です。

アルフさんはエスケープに連れてこられたばかりの

住民の武器選びのために色んな住民を連れてきてくれます。

住民には種族があって無種族の住民もいます。

…で、わたしの特技に気づいちゃったんです。

わたしって、住民を一目見るだけで種族が分かっちゃうんです。

だからいつもアルフさんが連れてくれた住民の

種族を言い当てれば、いつも驚かれます。

今のわたし、とっても幸せです。

最初は家庭のために働いていたのに、

今は住民と交流がしたくて働いています。

これからも、たくさん働きます!!

閲覧ありがとうございました!

次回もよろしくお願いいたします

千春ちゃんの資料

https://50035.mitemin.net/i1109507/

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