29話 動物の世界(むゆう視点)
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あたしたちが住んでいた村は天敵に襲われたの。
家を壊され、仲間は食べられていって……。
あたしはまよいとあおとと一緒に村を抜け出した。
天敵に見つからないように、気配を消しながら
森を抜けて…噂で聞いていた村まで辿り着くことができた。
ここでは平和に暮らせるといいなぁ……。
まよいはあたしのあとをついてくる。
あたしの意見に何でも肯定的。
何だか目が離せない存在。
ほっといたらどっか行っちゃいそうで…。
あおとはしっかり者でリーダー気質な子。
前の村でも色んな動物と仲が良かった。
お友達ができた!あたしたちより背は高いけど……。
名前はドロームとティール。双子で種族は鳥なんだって。
ドロームは一見怖そうに見えるけど実は優しい。
ティールはおバカさんでお調子者。
危なっかしいからついつい口を出しちゃうの。
まよいとも2人は仲良くしてくれる。
最近、とっても楽しいんだ。
あおとは…他の動物たちと仲がいい。
この村に来てから関わることが少なくなった気がする。
あおとは、誰とでもすぐ仲良くなれるからなぁ…。
また幸せは壊れてしまった。
村が天敵に襲われてしまった。
あの時のように、家は壊され、みんなは泣き叫び、
逃げ遅れて食べられちゃう動物もいた…。
みんなで逃げないと!ドロームとティールとまよいと…あれ?
あおと?あおとはどこ?先に逃げちゃったのかな…。
何だか置いていかれた気分…。っ!ダメダメ!逃げないと!
ドロームとティールは
あたしとまよいを守って一緒に逃げてくれたが…。
ティールとまよいとはぐれてしまった。
まよいはあたしがいないと
行く場所も決められないような子なのに…!
あたしはパニックになり、ドロームに泣きついた。
ドロームはティールはああ見えてしっかりしてるから、
まよいを迷わず必ず導いてくれるって言ってくれた。
ティールは確かにおバカさんだけどやる時はやる人。
あたしはティールのことを信じることにした。
天敵に見つかってしまった。
ドロームはあたしを抱っこして必死に天敵を撒こうとする。
…でも、運が悪かった。足場が悪くて、
逃げ遅れちゃって天敵に追いつかれてしまった。
ドロームは戦えるけど、あたしは戦えない。
何もできない、ただの足手まとい。
このまま2人で死ぬ覚悟を
しなきゃならない…と思っていたのに、
ドロームはあたしを逃がした。
あたしはドロームを置いてけぼりにしたくなかった。
でもドロームはまた生きて会おう、絶対。と言ってくれたので
あたしはその言葉を信じて、逃げることしかできなかった。
ドロームにごめん、しか言えなかった。
あたしはそれから泣きながら必死に逃げた。
逃げて、身を隠して、暮らしていたが…。
食べ物がない。お腹空いた…。
そして、だんだん眠たくなって…。
ドローム、ティール、まよい、あおと…無事だといいな…。
…あたしは誰かに起こされた。その人物は…。
ドロームだった。ドロームはあたしを心配そうに見つめてくる。
最初はここはどこなのかって疑問が勝ったが、
ドロームが生きている。
あたしはついついドロームに抱きついてしまった。
ドロームはあたしを抱き返してくれた。頭を撫でてくれた。
死雫「おや、お目覚めのようだね。」
ブラッディー「おはよ〜!」
ドローム「…アナタたちは誰ですか?」
ブラッディー「まぁまぁそんなことより〜」
2人から話を聞いた。
ドロームはあの後死んじゃったらしくて……あたしも、死んで、
2人に選ばれて、あたしたちはここにいるらしい。
あたしたちは死んじゃったけど、
2人のおかげでまた会えたってこと…?
死雫「そんな君たちをエスケープに招待したいと思っている」
むゆう「エスケープって、何?」
ブラッディー「死雫さまが作った世界のことだよ!」
むゆう「ドローム、あたし、少し怖いよ……」
ドローム「大丈夫だ、ジブンがいるから」
ドロームは2人に話しかける。
ドローム「きっとお2人は
ティールとまよいという人物を知っているはずです。
その2人は……今、生きていますか?」
死雫「双子の弟と友達のことだよね。2人は死んだよ。」
むゆう「えっ…うそ…。」
ブラッディー「でもでも!
2人は先にエスケープに行ってるよ!」
ドローム「本当ですね…?」
死雫「あぁ、僕達は嘘をつかないからね。」
その話を聞いて、あたしとドロームは
エスケープに行くことを承諾した。
この裂け目をくぐった先がエスケープ、らしい。
ドロームと一緒に裂け目をくぐる。
死雫「それじゃあ、精々頑張って生き延びるんだよ。」
裂け目をくぐった先は…何だか暗い、
見たことない建物が並んでいる街だった。
そして…聞き覚えのある声がした。
ティール「…ドローム?むゆうちゃん…?」
まよい「むゆう…?!」
ドローム「っ!まさか、ティールとまよいか…?!」
むゆう「本当に2人なの…?!」
まさかの、こんなにすぐに
ティールとまよいと再会することができてしまった。
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むゆうちゃんの前世資料
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