28話 動物の世界(ティール視点)
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オレはこの村に生まれた時から住んでいる。
オレにはドロームという双子の兄がいる。
堅物でバカ真面目でガミガミうるさいやつだけど、
村の動物たちからバカにされるオレのことを守ってくれる
オレにとってとっても優しい兄貴。
オレは女の子が好きそうな可愛いものが好き。
それを周りの動物たちに
バレてバカにされたことが多々あった。
でもその度、ドロームがオレの代わりに色々言ってくれて、
「オマエはオマエらしくいたらいい」と言ってくれた。
そのおかげでオレは今の自分に自信を持つようになった。
ある日、この村に新しい動物がやってきた。
ユニコーンのむゆう、羊のまよい、うさぎのあおと。
というらしい。
3人の見た目はとても幼い外見をしていた。
とても可愛い子たちだ。
前にいた村が天敵に襲われて、逃げてきたらしい。
この子たちと、仲良くなれるといいなぁ……。
むゆうとまよいとあおとといつの間にか仲良くなった。
いや…仲がいいって言えるのかな…?
オレはいつもむゆうに叱られていて、尻に敷かれている。
そしてまよいはむゆうと一緒に色々言ってくるし…。
そんな様子を見て、あおととドロームは
微笑ましそうに眺めている。
オレとドロームには今まで村で生きてきた中で、
仲のいい動物はできなかった。
というのも、オレとドロームは変わり者だから、
皆から少し避けられている感じがしていた。
そんなオレ達に…こんな関係の友達ができるなんて。
これが…幸せってやつなのかな?
幸せな日々は突然壊れてしまった。
村が天敵に襲われてしまった。
村の動物たちは逃げるやつもいれば、
逃げ遅れて食べられるやつもいる。
オレは怯えつつも、
ドロームと一緒にむゆうとまよいを守って逃げようとした。
あおとは…いない。先に逃げたことを祈るしかない。
途中までは4人で逃げていたが、暗い森の中で
ドロームとむゆうとはぐれてしまった。
この森を抜けたら、
村があるという噂をドロームから聞いたことがある。
その噂を信じて、その村に
ドロームとむゆうがいることを信じて、
オレはまよいを守りきると決めた。
まよいと一緒に気配を消しながら、
森を抜けようと歩いている最中だった。
恐れていたことが起きた。天敵に見つかってしまった。
まよいを抱えて走って逃げるが、
足場の悪い森だったせいか転んでしまった。
転んでいるうちに天敵に追いつかれてしまった。
オレは天敵をまよいに近づけさせないように、
ナイフを振るって天敵に刃向かったが、
鋭い爪でオレの全身を引き裂かれた。
たったそれだけの攻撃で
オレは動けなくなってしまった。
その後に、いつも大人しい口数の少ない
まよいの悲惨な断末魔が聞こえてきた。
まよいのこと守れなかった…。本当に、ごめんなさい……。
オレの意識はそこまでだった。
…目が覚めると、オレはまっくらな空間にいた。
横にはすやすやと眠るまよいがいた。
オレはまよいのことを起こす。
まよいもこの状況に理解できていないようだ。
オレとまよいの疑問は一緒だった。
なんで死んだのに生きているの…?と。
二人で考えていると、二人の人物が現れて、話しかけてきた。
死雫「おや、お目覚めのようだね。」
ブラッディー「おはよ〜!」
まよい「ねぇ、なんで死んだのにぼくたちは生きているの?」
ブラッディー「今から説明するよ〜」
二人から話を聞いた。やっぱりオレたちはあの後、
天敵に殺されて食べられた後、
二人に選ばれて、ここに連れてこられたらしい。
死雫「君達をエスケープに招待したいと思っている。」
まよい「エスケープって、なぁに?」
ブラッディー「死雫さまが作った世界のことだよ!
二人にはエスケープで生活してもらうってこと!」
まよい「ティール、どうする?」
ティール「ひとつだけ聞かせてほしい、
オレの兄であるドロームと友達のむゆうは生きているの?」
死雫「まぁ、生きてるけど…、
多分君達のようにすぐ死んでエスケープに招待する予定だよ」
ブラッディー「お兄ちゃんと友達がくるなら寂しくないね!」
ティール「どうにか死なないようにはできないの?!」
死雫「それは不可能だね。僕はエスケープの管理者だから、
あの世界の人物は操れないんだ。
死なないことを祈ることしかできないね。」
ティール「そっ、かぁ……」
まよい「二人が生き延びてくれることを願って、
ぼくたちはエスケープで心機一転するのはどうかな。」
ティール「そう、だね…。」
オレとまよいはエスケープに行くことを承諾した。
裂け目をくぐった先がエスケープらしい。
オレたちは裂け目をくぐる。
死雫「それじゃあ、精々頑張って生き延びるんだよ。」
裂け目をくぐった先は…何だか暗い、
見たことない建物が並んでいる街だった。
まよい「二人が生き延びてくれることを信じて、
ぼくたちはここ(エスケープ)で一緒に頑張ろう…?」
ティール「そうだね…。これからもよろしくね。」
心の支えだったドロームが隣にいなくて、
なんだかんだ、友達だったむゆうもいなくて寂しいけど、
前を向いていかないとね…。
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