24話 天と魔の世界(シェムハザ視点)
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ボクは天使になるためだけに生まれてきた人間。
寮生活をしながら、毎日天使になれるように、勉強する日々。
そう、天使になるために…。
ボクはあまり勉強もしていないし、努力もしていない。
ただただ、普通にやっているだけ。
でも、周りからすごいだの、羨ましいだの、
これなら天使に余裕でなれちゃうねだの、
言われることが多かった。
確かに、ボクの成績表の結果はとても良かった。
ボクには好きな人がいる。
テイアイエルっていうんだけどね。
可愛くて優しくて誰よりも努力家で……。
でも、いくら努力しても成績は伸びない。
そんなところまで可愛いって思っちゃう。
こんな子が、ボクに頼ってくれる、…いや、
頼らざるを得なくなる、ボクがいないと生きていけない…。
みたいな状況になればいいのにって思っている。
寮を出ていく時期が近づいてきた。
寮を出ていく前に天使になれるかのテストがある。
それに受からなかったら、ボクは処分されてしまう。
でも、ボクはこのテストに簡単に受かる自信がある。
それはボクの成績が物語っている。
テイアイエルも一緒に天使になれたらいいんだけどなぁ…。
テイアイエルから話を聞いた。
テイアイエルはテストに受からず処分されるぐらいならば、
どこか遠いとこで死んでやるって言ってました。
そんなテイアイエルに、ボクはついて行きたいと言った。
優しいテイアイエルはそんな無茶なことをいうボクを
必死に止めてきた。でもボクの意志は固かった。
好きな人、テイアイエルと一緒になりたい。
全てを捨ててでも、テイアイエルと一緒になりたい。
ボクが引かずにいると、テイアイエルはやっと諦めて
ボクも一緒に連れて行ってくれることになった。
ボクは深夜に整備がゆるい外に出れる場所を見つけた。
テイアイエルにそこの場所を伝えて、
ここから一緒に抜け出すことにした。
…テイアイエル1人で抜け出していたら、
絶対に見つかっていただろうなぁ…。
ボクたちは夜中に一緒に寮を抜け出しました。
やはりボクが見つけた場所は整備がゆるく、
簡単に抜け出すことができた。
テイアイエルとがむしゃらに走った。
テイアイエルと手を繋ぎながら。
テイアイエルはとても楽しそうだった。
夜中だったけど、テイアイエルのその楽しそうな顔は、
眩しくて、愛おしくてたまらなかった。
いつの間にか夜が明けて、朝になっていた。
テイアイエルは飛び降り自殺を提案してきた。
ボクはどんな死に方でもいいので承諾した。
死ぬ前に、テイアイエルと話をすることに。
今までこんなことがあった、大変だった…と。
テイアイエルにとっては大変で辛かったんだろうな。
ボクは最期に思いを伝えた、大好きと言った。
テイアイエルはとても照れていて可愛かった。
でも、テイアイエルも大好きって言ってくれた。
テイアイエルと一緒になれるなんて幸せだ。
そして…2人で手を繋いで、せーのという掛け声と共に
一緒に飛び降りた。ボクの意識はそこまで…。
…目が覚めると、そこはまっくらな空間だった。
横には気持ちよさそうに寝息を立てるテイアイエル。
ここはどこだろう…?まさか魔界だったりして?
2人で抜け出したことがバレて、魔界に堕とされた…?
とか考えてしまう。でも魔界にしてはここは何もない。
考えているうちに、テイアイエルは目を覚ました。
2人で疑問を膨らましていると、
とある人物たちがボクたちに話しかけてきた。
死雫「おや、お目覚めのようだね。」
ブラッディー「おはよ〜!」
シェムハザ「…ここはどこなの?」
死雫「ここがどこかより、
なぜここにいるかって疑問は持たないのかい?」
ボクたちは、あの後無事に死ぬことができたらしい。
そして、なぜここにいるのかだけど、
この2人にボクたちは選ばれてここにいるらしい。
死雫「そんな君達をエスケープに招待したいと思っている。」
テイアイエル「エスケープって、なんですか?」
シェムハザ「きっと別空間のことでしょ。」
ブラッディー「そう!エスケープは、死雫さまが
作った世界のことだよ!」
なるほど、ボクたちにその作った世界に行かせたいのか…。
まぁ、ここはテイアイエルの意志について行こう。
シェムハザ「テイアイエルはどうしたいの?」
テイアイエル「どういうこと?」
シェムハザ「エスケープに行くかだよ。
ボクはテイアイエルについて行くよ。」
テイアイエル「わたくしは元の世界に帰っても
処分されるだけだしエスケープに行こうと思ってるよ」
シェムハザ「ならボクもエスケープに行くよ。」
ブラッディー「2人って仲良しなんだね〜!」
いきなり裂け目が現れた。
この裂け目をくぐった先がエスケープらしい。
テイアイエルとボクは裂け目をくぐった。
死雫「それじゃあ、精々頑張って生き延びるんだよ。」
裂け目をくぐった先は…。
テイアイエル「あれ、ここどこだろう?」
シェムハザ「多分、天界とかじゃないの?
ボクたち天使になってるし。」
テイアイエル「ててて天使?!わたくしたち天使になってるの?!」
シェムハザ「多分あの黒い人の
魔法で種族が変わったんだよ、形は違うけど、
一緒に天使になれて良かったね、テイアイエル。」
テイアイエル「…!うん!これからもよろしくね!!」
シェムハザ「…いつかまた、大好きって言わせてね。」
テイアイエル「っ!…うん。わたくしも大好きだよ。」
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