21話 太陽と月の世界(星穏視点)
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なぜ、戦争なんて起きてしまうんだろうか……。
そうしたら、僕は人間を殺めなくたっていいのに……。
僕は男だ。だから月の人間や神様のためにも、
戦わなければならない。
時には太陽の人間を殺めなければならない…。
でも、これは全て戦争を終わらせるため。月のため。
僕も月の神様達の力になって、
必ず戦争を終わらせるために戦うんだ。
同じ人間同士なのに、太陽か月か違うだけで
同じ人間なのに、
殺さなければならない対象になってしまうなんて…。
いつも太陽の人間を殺す時は心が痛む。
でも、これも月のため。神様たちのために。
一度、太陽の人間に殺されかけた時があった。
このままじゃ死んでしまう……と、思っていたら、
月の神様が僕を助けてくれた。
…正確に言うと、神様は太陽の人間を殺した。
その人間は最期まで神様に敵対した言葉や目つきをしていた。
その神様は美しく、僕はその神様のことを忘れられなかった。
他の人間から聞いたが、
あの神様の名前は月読様というらしい。
また、お目にかかれたらいいな……。
月の人間達は毎日神様に祈りを捧げている。
僕だってその1人だ。僕も神様達に祈りを捧げている。
…戦争がいつか終わりますように、
と願いを込めて祈っている。
本音を言えば、もう、人間を殺すのは嫌だ……。
でも……それでも、月のためにやるしかないんだ。
バチが当たったんだろうな…。
太陽の人間に殺された。
最期に見たのは、太陽の人間が涙を流しながら僕を刺す姿。
そして、聞いたのは恨みの言葉だった。
……月読様、最期にお会いしたかったです……。
あわよくば、また、助けてほしかったです……。
…ここはどこだろう?地獄だろうか?
僕はたくさんの人間を殺した。
たとえ戦争を終わらせるためとはいえ、
僕はやってはいけないことをしていた。
だから僕はここが地獄だと思ったが…。
…地獄って、太陽みたいに赤い炎で包まれた場所じゃないの?
ここはまっくらだ。地獄じゃないならここはどこなんだ…。
死雫「おや、お目覚めのようだね。」
ブラッディー「おはよ〜!」
静かな優しい声と、このばしょに場違いな明るいあいさつが
僕の耳に入ってきて、2人の人物がいることに気づいた。
2人の人物から話を聞いた。ここは地獄じゃないらしい。
僕は殺された後、2人に選ばれたからここにいるらしい。
ブラッディー「そんな君を、エスケープにご招待〜!」
星穏「エスケープとはなんですか?地獄ですか?」
死雫「僕が作った世界、別空間のことだよ。
君にエスケープで生活してほしいと思っている。」
死んだのなら、元の世界に帰ることはできない。
月読様を残してそこ(エスケープ)に行くのは少し嫌だけど、
僕にはエスケープに行くしか道は残されてないと思ったので、
僕はエスケープに行くことを承諾した。
この裂け目の先がエスケープらしい。
僕は裂け目をくぐろうとしたその時。
ブラッディー「月読様に会えるといいね!」
…もしかして、月読様はエスケープにいるの…?
そんな小さな可能性を信じて、裂け目をくぐった。
死雫「それじゃあ、精々頑張って生き延びるんだよ。」
裂け目をくぐった先は、僕が元々いた場所に似ていた。
もしかしたら…月読様がいるかも…なんてね。
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星穏さんの前世資料
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