19話 太陽と月の世界(火華視点)
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なんで戦争なんて起こっちゃうんだろう……。
戦争さえなければ、幸せに暮らせるのに…。
あたしは女。だから家族や周りの人間をまとめて、
身を隠して生活している。
あたしは信じている。
神様たちが戦争を終わらせてくれるって。
あたしたち人間たちはそう願いながら、
神様たちに祈りを捧げる。
神様たちは本当にかっこよくて、あたしたちを守ってくれる。
あたしが月の神様に殺されそうになった時、
助けてくれた太陽の神様がいた。
その神様のことが忘れられず、人間たちに特徴を伝えてみると、
その神様の名前は、天照様っていうらしい。
また…会う機会があればいいなぁ……。
あたしと同じ年の子はもう愛する男性を見つけて、
愛し合い、子供を授かって、戦時中でも出産している。
世の女性はすごいなぁ……。
あたしは子供どころか、好きな人さえいない。
あたしにも、いつかそんな人ができるのかなぁ……。
あたしはその時、月の神様に見つかってしまった。
やばい、このままじゃ殺されちゃう……と、思っていたのに、
もう一人、月の神様が来てあたしを助けてくれた。
その神様は、とても優しく美しかった。
あの出来事が運の尽きだったんだろうなぁ。
あたしは月の神様に結局殺されてしまった。
…天照様に、助けてもらいたかったなぁ……。
…ここどこ?!ここは地獄…?でもあたし、
今までいい子に暮らしてきたから、
地獄に行くなんてありえないよ…。
ならここはどこなの?周りを見渡してみると、
1人、見たことないような姿をした人たちがいた。
その人に聞いてみよう。
火華「ねぇ、ここはどこ?」
死雫「おや、お目覚めのようだね。」
ブラッディー「おはよ〜!」
あたしはその人から話を聞いた。
あたしはあの後、死んでしまって、
この人にここに連れてこられたらしい。
死雫「君をエスケープに招待したいと思っている」
火華「エスケープって何?」
死雫「僕が作った世界、別空間のことだよ。
そこで君には生活してもらう。」
火華「嫌だ!天照様に会いたいよ!」
ブラッディー「天照様は先にエスケープにいるよ」
火華「え…?どういうこと…?」
ブラッディー「その人は君より先に
月の神様に殺されて死んだんだよ、だからね、その人を
エスケープに招待して先に行ってもらったよ」
火華「天照様が…死んだ…?殺された……?」
ブラッディー「でも!エスケープにいるから、
キミもエスケープに行けばきっと会えるよ!」
火華「…それって、本当……?」
ブラッディー「本当だよ!」
火華「…なら、あたし、エスケープに行く。」
ブラッディー「わ〜い!エスケープにご招待〜!」
死雫「…ブラッディーは説得が上手いね」
この裂け目の先がエスケープらしい。
あたしは裂け目をくぐった。
死雫「それじゃあ、精々頑張って生き延びるんだよ。」
裂け目をくぐった先は、
あたしが元々暮らしていた場所だった。
……天照様もここにいるのかな、
天照様、絶対見つけ出すからね!
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