第28話 〜暴かれし王の罪〜
俺達は白曜近衛騎士団達と合流し、今後の対応に関して話す事にした。
「セリア団長、国王の事はどうなさるつもりですか?」
「国王は、魔族極秘同盟計画…に、情報統制計画を企てていた」
「魔族極秘同盟計画に、情報統制計画…」
「他国の戦力を削ぎ落とす為に魔族達と同盟を組んだらしい。しかも、その条件にスラム街の住人達の魂を受け渡すって…。」
「人の命をなんだと思ってやがる!!」
「アルベルト、気持ちは分かるが冷静になるんだ」
「チッ…わかぁったよ」
「やっぱり、魔鉱石とか魔石を安く交易してもらって、軍事力を高めてる可能性もあるな」
「魔族達から技術をそれなりに手に入れているみたい」
「情報統制計画ってのは、なんなの?」
「目を通した限りでは、王族にとって不都合な歴史や人物を改竄抹消する…みたいな事が書かれていたな」
「なるほどね…、んじゃ、早速国王の元へ行きますか」
国王のいる城内へ向かって行き、門番の兵士に謁見の間へと通してもらった。
「国王様、今日は貴方にお話がありまして、お伺い致しました」
「良かろう、近衛騎士団以外にいるそこの者達は何者だ?」
「はっ、今回襲撃事件を解決してくれた方であります」
「お主ら、名前は?」
「ルクス・ノアールです」
「リリア・ヴェイン」
「わたくしは、エル・フィアナと申します」
「エル・フィアナ…まさか!精霊神様だと!?何故、精霊神様がこんな所へ」
「ルクス様は、わたくしのご主人様でございます」
「そうなのか、お主が…」
「早速ですが、本題へ入らせて頂きます」
セリアは順番に魔族極秘同盟計画と情報統制計画の事を説明し、話を進めて行ったが…国王は何一つ認めず首を横に振るだけだった。
「まさか、そんな証拠もない話をする為に我をここへ呼んだのか?」
「く…っ、」
「あの、証拠ならありますよ?」
「なんだと?なら、我に見せてみよ」
ルクスは暴食之権限で保管したヴォラグニスの魂を神律之王に解析鑑定をしてもらい、神憶閲覧を発動させ魂に刻まれた記憶を覗き見て魂憶之鏡を使用し皆にヴォラグニスと国王が密談し計画を進めているとこを見せた。
「な、こ、これはどういうことだ!!」
「これ、証拠になりますよね?国王様」
「く…っ、まさか…ここまでとはな…」
「罪、認めますよね?これで」
「我を国王の座から引き摺り降ろすつもりか…?」
「俺はそんなつもりないですよ」
「ルクスくん!それはどういうつもりなのか?」
「フィアナ、契約の精霊とかって呼べる?」
「えぇ、召喚出来ますよ」
ルクスはフィアナの能力を使用し、契約精霊アストレアを召喚した。契約精霊アストレアは白髪に金色の瞳で美しい女性だった。
「その契約精霊とやらを呼び出して何をするつもりだ」
「この精霊と契約してもらいます。条件は今後魔族と関わりを一切禁止し、なにか悪事を企めば契約が発動して国王貴方は死にます。」
「そんな条件を縦に頷くとでも思っておるのか!!」
「もし、この条件を呑み込めないと言うなら…貴方はどっちにしろここで死んでもらいます」
ルクスは膨大な魔素を解放し七彩白金色の魔気を放ちながら国王の目の前へゆっくりと歩いて行く。
「お前達!今すぐ我を守れ!!」
「「はっ!」」
騎士達が数十人でルクスを囲ったが、手を前に出して魔力を使用し騎士達の手脚等の1ヶ所だけを吹き飛ばし無力化させた。
「国王、御前は俺から逃げれる選択肢なんてないんだよ。御前の選択肢はその条件に頷くだけだ」
国王の目の前に到着しては国王の頭に手を翳し、冷酷な目で頷くように迫った。
「わ、わかった…其方の条件を呑もう…」
騎士達がやられた姿を見て国王は恐怖のあまり身体を少し震わせながら冷や汗を出して頷いたあと俯き諦めたような様子だった。
その後、アストレアの契約魔法で国王の心臓には枷を付けた、それは魔族や、他の種族との暗躍等をした場合、枷が反応し心臓が破裂する事になっている。
どうやって暗躍等してるかを確認するかって?それは、アストレアの配下、妖精達が監視し常に情報を送ってくれるようになっているからだ。
俺達は白曜近衛騎士団達と城を出て、避難所の方へ戻って行き人々が元の生活へ戻れるように支援を続けた。




