第26話 〜王都エルディナ襲撃③(白曜近衛聖騎士団視点)〜
襲撃が起きる数時間前に遡る。
ルクスに国王達の情報収集を依頼したものの白曜近衛騎士団達は城内を見回りし、権限を使用し特別室へ入ったり等して情報を集めていた。
セリアはとある部屋に入ったそこにはこう書かれていた王国統制情報院と。
「ここに入るのは初めてだな、ここになら幾つか国王と女王に関する情報が眠っているはず…」
王国統制情報院とは…
情報収集、防諜、諜報、暗殺、潜入等まで担う最強の情報機関である。
「何か情報があれば…」
しらみ潰しに幾つもののファイルを手に取りページを捲り全てに目を通して行った。
「なにか…なにか…情報見つからないのか…」
次のページを捲るとそこには「魔族極秘同盟計画」と「情報統制計画」と書かれていた。
「魔族極秘同盟計画…に、情報統制計画…」
そこにはこう書かれていた。
王都エルディナは他国を弱体化させる為に魔族達と極秘で同盟を結び、同盟を結ぶ為に出した条件とは、スラム街の住人達の魂を定期的に受け渡し、魔族達を育てる為の領地を受け渡す事を条件に出した。
魔族達はその条件を呑む代わりに新たな条件を出した、それは人間社会の情報だった。
「なるほど…これは軍事費の脱税をしている可能性があるな…」
王都エルディナは魔族と同盟を結べば交易や技術等を手に入れて、更に国を発展させるのが目的みたいだ。
更にそこには情報統制計画についても書かれていた。
それは魔族との同盟が成立すれば、王族にとって不都合な歴史の改竄と邪魔な特定の人物を抹消する事が書かれていた。
「魔族と同盟が成立すれば、魔族に不都合な人物や歴史を抹消するってことか…これは中々危険な情報だ…」
「エルディナに魔族を率いて国民達の記憶を改竄する可能性もあるな…あとは暗殺とか…」
「他にも何かあるかも…探して国王様を問い詰めなければ」
他にも棚にあるファイル等を漁って他にも何かあるのか調べ始めたが、次の瞬間に城内に大爆発の音が響いた。
「なんだ!!膨大な魔素も感じる…今までにないくらい強い…」
「早く、何が起こっているのか状況の把握と避難誘導をしなければ!」
周囲を確認し王国統制情報院を出て、城内を走って窓から外を見ると街は建物等が崩壊し悲惨な状況になっていた。
「こ、これはどういうことだ!」
「セリア団長!」
「アルベルト、これは一体何が起こっている!」
「悪魔族と魔物達に襲撃されてます!!」
「セドリック、ルシアス、エリシアは何をしている?」
「セドリック達は街へ行き、悪魔族と魔物の討伐と避難誘導をしてもらってます」
「わかった、私も今から向かう」
「俺も行きます」
「アルベルトは、国王様達の護衛を頼む」
「分かりました、任せてください団長」
セリアは急ぎ街の方へ向かって行き、悪魔族と魔物を倒しながら避難誘導していたが、その時ヴォラグニスが人々の魂を集めている瞬間を目撃した。
「彼奴は一体なんなんだ…あの異様な魔気は…それにあの多くの魂は…まさか!エルディナ国民達の魂か!」
セリアの周りにいた人達が次々に倒れて行き、駆け寄り意識があるか確認するも意識はなく心臓の鼓動音も聞こえなかった。
「死んでいる…」
ルクスがヴォラグニスの目の前に現れ魂を代わりに吸収して、天使軍勢召喚を発動し、大人数の熾天使、智天使、座天使達を召喚し悪魔族と魔物達を倒させ、ルクスが圧倒している戦闘がセリアの視線の先で繰り広げられていた。
「ルクスくん…君はとんでもないやつだな…」
するとそこへ、アルベルト、セドリック、ルシアス、エリシア達がセリアの元へ集まった。
「セリア団長!彼奴ってルクスって人ですよね?」
「嗚呼、まさかあんなとんでもない能力持ってたとは」
「しかも、圧倒的な強さですし…」
「あれは団長よりも強いかもしれませんね」
「私の方が強いと思ってたんだけどね、あんな究極能力持ってられたら勝ち目はないよ」
「影喰」を発動させ影がヴォラグニスを呑み込み継続的ダメージ与えながら「真紅断罪」を使用し倒した。
セリア達は数々のルクスの能力と魔法を見て圧倒的な力の差を感じたのであった。




