第23話 〜獄炎魔神イグゼル〜
俺達は悪魔族の巣窟となってる洞窟内に入っていた。
「この奥から物凄い瘴気を感じるな」
「確かに、嫌な感じがする…」
瘴気とは、呪いや精神が崩壊したり毒性物質を放つ魔素のこと。
人族や魔素量の少ない種族は影響を受けやすく、瘴気を浴び続けると死に至る。
鉱石や魔物達は高濃度の瘴気を浴び続ければ、鉱石は高価な宝石へと変化し魔物は強力な魔族へと進化する。
「これは相当強い悪魔族がいそうだな…」
「確か、獄炎魔神って言われたんだよね?」
「うん、そう言われたよ」
「てことは…魔神将級の悪魔族がいるってことだよ」
「悪魔族にも階級があるんだね」
「下級悪魔、上級悪魔、悪魔将、悪魔公、魔神将、原初魔神て、感じでね」
「やっぱり原初魔神が1番強いの?」
「そうだよ、原初だからね、世界誕生と共に存在する古代の悪魔だから」
「やっぱりそうだよね、原初悪魔出会ってみたいな」
「そんなのと出会っても良くないよ」
すると、洞窟の奥の方から魔物が一斉に現れた。
だが、ルクス達は焦らず冷静に戦闘態勢に入り、短剣を持ち構えて同時に立ち向かった。
「とりあえず、動きを止めなくちゃ!「影縛」」
闇魔法を発動させ無数の影で魔物達を拘束し動きを封じ込め、リリアはその隙にまた闇魔法を発動させた。
「冥影斬」
闇の魔素を纏わせた短剣を何度も振り、闇の斬撃を幾つも飛ばし魔物達を斬り裂いた。
「あとは、俺に任せろ!「血弾」」
ルクスは自身の血液を使用して、血液で生成された無数の弾丸を一気に放ち魔物達にトドメを刺した。
「よし、どうにか倒せたな」
「結構な数だったね」
魔物を倒した事により、魔石がドロップした。それを回収した後にボスのいる更に奥へと向かって行った。
「くく、よく来たな…小僧に娘よ!」
「お前が、獄炎魔神イグゼルか」
獄炎魔神の見た目は、人型で竜族のような鱗があり角が生え、炎を纏った魔神将だった。
(これって、Sランクの依頼じゃないよな?このレベルってSSか、SSSくらいの依頼なんじゃないのか?)
「お主らは、我になど勝てんことくらいわかるだろ。気の変わらないうちに去るが良い」
「残念だけど、お前くらいは倒せる」
神律領域を発動させて神の法が支配する結界を張り、天界記憶も発動させ相手の弱点魔素量を解析鑑定し瞬時に把握し、神罰執行も発動させいつでも自動反撃出来るようにして、最後に律令支配も発動し敵の魔法発動を封じ使用不可にさせた。
「リリアから行くよ」
リリアのステータスは|神律領域で全能力が大幅上昇し、冥影斬で斬撃を幾つも飛ばしながら走り、鱗が硬いのかイグゼルには全然ダメージが通らず無傷だった。
(嘘だろ、リリアのステータスは大幅上昇してるはずなのに…どうしてダメージが通らないんだ…!)
「だったらこれはどうかな!「漆黒魔砲」」
リリアは後退しながら漆黒魔砲を発動させ、超高密度の闇魔素を弾丸状にし砲撃したが、少し傷ができた程度のダメージだった。
「血鎖牢獄」
血液で生成された無数の鎖でイグゼルの動きを封じ込め、ルクスは膨大な魔素を解き放ちながら歩いて向かって行き真祖の威圧を発動させ圧倒的な殺気を放ちイグゼルのステータス値を大幅に減少した。
「なんだ!これは!全く動けん!!」
「お前のステータスは大幅に減少している、だから今は俺の方が上だ」
「御前如きに負けるわけにはいかん!!」
イグゼルは全身に力を入れ鎖を破壊しようとするが中々壊す事はできず、ルクスは攻撃魔法を発動させた。
「鮮血爆散」
創った無数の鎖の血液が広範囲に爆発し大ダメージを喰らわせ、ボロボロになったイグゼルに近付いて身体に触れた。
「夜王咆哮」
凄い衝撃波を放ち吹き飛ばし壁にめり込んだ、イグゼルにルクスはトドメを刺す魔法を発動させた。
「真紅断罪」
大剣を血液で生成し思いっきり振り下ろしてイグゼルを一刀両断した。
「ぐぁぁあ!!」
「よし、依頼達成だな」
イグゼルの魔石と素材を回収して、洞窟を出てギルドへと戻って行った。




