第21話 〜ラグナVSルクス②〜
ルクスは紅血武装で創り出した短剣を装備したまま、何度も斬り掛かるがあっさりと躱される。
(ん〜…相手の魔法を封じたから勝てると思ったんだが…全て避けられてしまう)
そんなことを考えながら攻撃していると、隙ができてしまったのかラグナの回し蹴りが横腹に入ったが、ギリギリのところで防ぐ事ができた。
「隙ができた一瞬に蹴りを入れたつもりだったけど、防がれちゃったか」
「ふぅ〜危なかった、中々の蹴りだな。もろに入ってたらそこそこのダメージを受けてたわ」
「じゃ、今度は僕の番だね」
ラグナは刀を抜き構えた瞬間に一瞬姿が消えルクスの目の前に現れた。
刀を何度も振り斬り付けるが簡単に避けたり短剣で受け流したりし、ルクスは反撃に出た足元を狙い足払い入れ体勢を崩させた瞬間に腹部を思いっきり殴り吹き飛ばした。
「グハ…ッ!!?」
「これは、俺の勝ちかな?」
「まだ…だ…ゴホッ…ぅ゛…ゴホッ…」
「もろに入ったから結構ダメージ受けたと思ったんだけどな〜」
ラグナは軽く吐血しては刀を強く握り締め再びルクスの方へと向かって行き激しい斬り合いが始まった。
「僕は人族最強なんだぞ!御前みたいな奴に負けてたまるか!!」
「俺は人族じゃねぇよ、俺は吸血鬼族だ!」
激しい戦闘が繰り広げられるが埒が明かないと思ったルクスは紅血武装で創り出した短剣を解除し片腕と胸ぐらを掴んで思いっきり投げ飛ばし瞬時に背後に回り背中に蹴り飛ばした。
「御前、魔法と能力封じたら弱いんだな」
「っ…舐めた口を聞きますね…ほんとにそういう奴は嫌いなんですよ」
「だったら、本当に殺す気で来いよ」
ラグナの様子が変わり、ハイライトが消え目付きが殺しの目に変化しルクスの首を一瞬で掴み持ち上げた。
「っ…く…」
苦しさに少し表情を歪ませるも瞬時手首を強く掴んで骨を折りラグナには激痛が走り手を離してしまった。
「ぐぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛!!」
片膝を付いて手首を強く掴んでルクスを睨み付け、再びルクスに襲い掛かるが躱されて腹部に膝蹴りを入れ首に目掛けて手刀で勢い良く振り下ろした。
「かは…っ!」
「頭に血が上って冷静な判断もできなくなってるのか」
「っ…ぅ゛…」
地面に倒れ意識が朦朧としているラグナを蹴り飛ばし壁にめり込み、それが最後のトドメだったのかぐったりとした様子で戦闘不能の状態になった。
「俺の勝ちかな」
「あの、ラグナが負けるなんて…」
「嘘だろ…魔法を封じられたとしてもラグナはあんなに一方的にやられるとかありえねぇ…」
「大体の事はわかったからいいや、んじゃ俺は帰るわ~」
ルクスは一瞬で闘技場から姿を消した、ラグナはその数秒後に意識を取り戻しめり込んだ壁から抜け出した。
「絶対に…許さない…彼奴…」
ポツっと小声で呟いて再び倒れ込み気絶した。




