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interlude:
「見てよ、アンヌ。町だわ」
「ええ、やっと着きましたわね」
アンヌとお菓子を摘まんでお喋りしていたら、車窓の向こうに遠く家々が見えてきた。
「結構栄えているのね。辺境って、もっと田舎なのかと思ってたわ」
「こちらの辺境領は隣国と接していますからね。防衛拠点として人口を増やし、未開地開拓も積極的に行っているようです」
青々とした山並みが見えるが、麓には意外なほど建物が連なっている。
使い魔のようなものが飛んでいるのが遠目にも見えた。
「──でも、目的地は世俗から離れたあの山の上にありますわ」
アンヌがこんもりと茂った山の端を指さした。
道のりはまだまだ遠そうだ。
「ごめんね、アンヌ。こんなところまで付き合わせて」
わたしが謝ると、アンヌはちょっと嬉しそうに笑った。
「もちろん、どこまでだってお供いたしますわ」
わたしたちは肩を寄せ合って、くすくすと笑いながら焼き菓子を頬張った。




