↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
113/157

第百十三話 子供たちが青年に成長していました~卵白はフィナンシェに~

 中央広場の共同キッチンでマルタさんたち母様に、フライパンで作るカルボナーラの作り方をサクッと教えた。


「ソフトサラミと牛乳と生クリーム、チーズとバターは保冷庫に入れておきますね」

「ありがとうよ。その『ほれい・こ』も便利だね」


「んきゅ」「ちりりん」

「そうだね。ベルちゃんとらんちゃんが作ってくれたんだもんね。ありがとうよ」


 マルタさんが二人を褒めて撫でてくれる。二人とも、とっても嬉しそうだ。



「卵は卵黄だけを使った方が濃厚に仕上がりますが、全部入れてしまっても良いですよ」

「白身だけ残ってしまっても困るねぇ」

「そう思って、卵白を使った簡単なお菓子のレシピも用意して来ました」

「お菓子かい? これまた嬉しいねぇ」


「あ、そうだ。後でシアンさんがトトさんを連れて来ると思うので、レシピを教えてあげてください」

「あたしらが、王宮料理長のトトさんにかい?」

「それは無理だよ。恐れ多くて出来ないって」


 あれ? この感じだとトトさんは教えて貰えないパターンかな? 一言足しておこうかな。


「トトさんに教えてあげないと、多分セオドア王とシアンさんはここに食べに来ますよ」

「うへっ!? それはもっと困ったね」

「トトさんに教える方がまだ気が軽い……かね?」


 結果的に母様たちが教えたレシピを王様が口にする。でも、そのレシピって僕が教えてるんだから、そんなに恐がらなくても良いと思うんだよね。


「僕から教えて貰ったって言えばへっちゃらですよ!」



~【オーブン使用 オイルのフィナンシェ】~

■材料(6個分)

・卵白:1個分 ※必ず常温に戻す

・ココナッツオイル(お好みのオイル):40g

・砂糖:35g

・薄力粉:15g

・アーモンドプードル:20g

・はちみつ:5g

■下準備

・オーブンを180℃に予熱する。

・型に薄くココナッツオイル(分量外)を塗るか、グラシン紙を敷いておく。

※シリコン型やアルミの使い捨ての焼き型の場合は不要です。

・薄力粉とアーモンドプードルは合わせてふるっておく。

・ココナッツオイルが固まっている場合は、湯煎などで液体状に溶かしておく。

・ココナッツオイルを使う場合、卵白は必ず常温に戻しておく。

■作り方

1.ボウルに常温の卵白、砂糖、はちみつを入れ、泡立て器で泡立てないように静かにすり混ぜる。

2.合わせてふるった薄力粉とアーモンドプードルを加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせる。

3.溶かしたココナッツオイルを加え、全体がなめらかに一体化するまでしっかり混ぜる。

※卵白が冷たいと、ここでオイルが固まってしまうので注意してください!

4.生地を型の8分目まで流し入れ、180℃のオーブンで約15分焼く。

5.全体に綺麗な焼き色がつき、中央を軽く押して弾力があれば焼き上がり。型から外してケーキクーラーなどに乗せて冷ます。



「余った卵白で作る甘いお菓子を、フライパンで焼く方法をお教えしますね」

「ほぁ、ホントに自分でお菓子が作れるんだね」

「あたしらでも失敗なしに出来るかね?」

「注意するのは火加減だけですよ」



 常温に戻した卵白に砂糖とはちみつを入れ、泡だて器で泡立てない様にすり混ぜます。

 薄力粉とアーモンドプードルを加えて混ぜたら、オイルも混ぜて生地の出来上がり。


 魔石コンロに炊飯用で使っている『ヒートディフューザー』を置いたら、バターを塗ったフライパンに生地を流し込み、フタを忘れずにして、弱火でじっくりと焼いたら出来上がり!


「普通のフィナンシェの60個分が1つのフライパンで出来上がります。卵白の良質なタンパク質とアーモンドの栄養が詰まっているので、肉体労働をした今日とかの疲労回復には良いですが、とてもカロリーが高いので、食べすぎはダメですよ」



~【フライパン使用 ココナッツオイルのフィナンシェ】~

■材料(26cmのフライパン1個分)

・卵白:10個分 ※必ず常温に戻す

・ココナッツオイル:400g

・砂糖:350g

・薄力粉:150g

・アーモンドプードル:200g

・はちみつ:50g

◆フライパンに塗る用

・バター:20g

■下準備

・フライパンにバターを直塗りする。

・薄力粉とアーモンドプードルは合わせてふるっておく。

・ココナッツオイルが固まっている場合は、湯煎などで液体状に溶かしておく。

・ココナッツオイルを使う場合、卵白は必ず常温に戻しておく。

■作り方

1.ボウルに常温の卵白、砂糖、はちみつを入れ、泡立て器で泡立てないように静かにすり混ぜる。

2.合わせてふるった薄力粉とアーモンドプードルを加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせる。

3.溶かしたココナッツオイルを加え、全体がなめらかに一体化するまでしっかり混ぜる。

※卵白が冷たいと、ここでオイルが固まってしまうので注意してください!

~【フライパンで焼く】~

1.ヒートディフューザーを五徳に敷き、バターを塗ったフライパンを置く。

※炎の『点』の熱を、均一な『面』の熱に変えてくれます。

2.生地を流し込んだら、すぐにピッチリとフタを閉める。

3.弱火でじっくり約15分〜20分、じわじわと熱を伝える。

4.表面がぷっくりと膨らみ、触ると弾力がある状態になれば完成。

※片面焼きで大丈夫です。

5.お好きな大きさに切り分けて召し上がれ。



「ココナッツオイルはクセが強いので、嗅いでみてダメそうなら、こっちのこめ油を使ってくださいね」

「じゃあフライパン1個分ずつ作ってみようかね」

「それは良いですね」



 母様たちにサクッとレシピを教えたら、急いで撤収だ。


「みんな、お待たせ。さぁリリーのところへ行こうか」


 この間、『くう』に注意されたから、少し中央広場から離れたところで扉を開く。


「――開け、常春の箱庭(アンセ・パルフェ)!」


 ダッシャーが魔法を唱えると、光と共に桜の花びらが美しく舞い、目の前に『バラのアーチ』が現れた。

 色とりどりのバラの花に彩られた、アーチの向こうに現れた純白の扉が開く。


 そこには光の糸で編まれたレースの膜が柔らかに揺らめき、可愛らしいシャンデリアが揺れる、極上のガゼボが建っていた。

 その隣には、聖樹に護られたリリーの六角形の巣と、リリーと5人の麗人たちの住まい。そして、新しく設えた、5棟の寮が佇んでいた。




「あら、あるじ様。おかえりなさい」


 聖樹の前で優雅に羽を休めていたリリーが、僕を見つけて愛らしく微笑む。


「ただいま、リリー。遅くなってごめんよ。変わりはない?」

「ふふふ、まぁないと言えばないわね。あたしはね」


 苦笑いしながら返事をすると、リリーから意味深な返事が返って来た。


「え? もしかして、子供たちに何かあったの!?」


 すると、リリーの側から現れた5人の青年たちが一斉に背筋を伸ばし、美しい所作で膝を突いた。


「お待ちしておりました、アンセル様」


 そこには朝の少年期の面影を残しつつも、見違えるほど凛々しく、そして美しく成長した青年の姿があった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。