第75話 クリスマス旅行-旅館到着
【お知らせ】*何度もすいません
土曜日に大会があるため、金曜日の投稿をお休みさせていただきます。土曜日は頑張るつもりですが、間に合わなかったら申し訳ありません。
部活がシーズンインするため、今後も土日(金曜日)は投稿を休むことが多くなると思います。よろしくお願い致します
冬休みに入ってすぐクリスマスだったため、今日は姉ちゃんたちの企みによって行くこととなった旅行に来ていた。
両親は姉ちゃんと莉子に丸め込まれ、同意書を書いてくれた。高校生のみでの宿泊になるため、ホテルに泊まるには受付で同意書を提出する必要があった。那月の方もうまくやったらしく、同意書を旅館に行く途中で何度か確認していた。
今回の旅行はスキー旅行らしく、スキー場の近くの古そうな旅館に泊まると聞いていた。
「ここ、だよな?」
「そうみたいね……」
タクシーで旅館の近くまで行き、そこから数分歩くと旅館が見えてきた。その旅館は一見人がいるのかを疑うような見た目で、こう言っては失礼だが幽霊屋敷のように感じた。建物自体は古そうではあるがしっかりとしているのだが、蔦などが生え放題だったのだ。
恐る恐る入り口の引き戸を開け、俺を先頭にして中に入る。
外見とは違い中はきれいに手入れされていて、ここで合っていたという安心感を感じたのだが、人気が一切なく、それでもまだ不気味な感じがした。
「人いなそう……?」
「見当たらないね」
全員で玄関から中を見渡すが、誰も見当たらなかった。
「ようこそいらっしゃいました」
『うわぁっ!』
「驚かせてしまいましたか」
誰も見当たらず困り果てていると、突然足元から声がし、俺たちは全員で飛びのいてその声の出どころを見る。
そこにはとても小さなお婆さんがいて、こちらのことを見上げていた。
「えっと、今日予約した七瀬なんですけど……」
「七瀬様ですね。お待ちしておりました。お部屋へご案内いたしますので、ついてきて下さい」
おっかなびっくりそのお婆さんに声をかけると、思いの外ハキハキとした口調で返事が返ってきて、俺たちはとりあえずお婆さんの後に着いて部屋に向かう。
部屋の中に入るとそこは中々大きな部屋で、三人は目を輝かせて中を見ていた。
その間にお婆さん(恐らく女将さんではないだろうか)に全員分の同意書を渡し布団を用意する時間などを伝え、俺も部屋を観察することにする。
四人ならばちょうどいい大きさの部屋だったが、今まで旅館なんて行ったことがなかったため、新鮮な雰囲気がしてよかった。
ゆっくりしていたいのは山々だが、スキー場にはできるだけ早く行かなければ混んでしまうし、雪も固くなってくる。人工雪のスキー場だと下が氷のようになっているところもあるため、朝から行くのが好ましかった。
「もう少し見ていたい」と駄々をこねる莉子と那月を姉ちゃんと一緒に引っ張り出し、俺たちはスキー場へ向かった。
次話、クリスマス旅行-危険がいっぱいです。
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