第26話 海へ行こう
夏休み開始から1週間。俺たちは海へ行くことになった。
姉ちゃんが水着を買っていたのも、元々行くつもりだったからだろう。
俺は一応去年の海パンがあったので、それを着ることにした。去年は、元幼馴染達と一緒に海水浴に行った。
今回は日帰りではなく、石崎の別荘が海の近くにあるらしいので、そこに2泊3日で泊まることになった。あまり知らなかったが、石崎の家は裕福らしい。
結構長い間そこに泊まるので、思ったより荷物が多くなった。
何をするのかは知らないが、楽しくなりそうで良かった。
☆☆☆
駅前に集合して、電車で近くまで向かう。
全員荷物が多くて大変だが、特に那月の荷物が多かった。明らかに1人分の荷物量では無く、他の人の2倍はあると思う。
何を持ってきたのか聞いてみても、
「秘密だよ!」
と言って教えてくれなかった。
まぁ、遊ぶための道具だろうと思い、それ以上深入りはしなかった。
☆☆☆
石崎の別荘に着くと、想像していたものよりだいぶ大きかった。
海は見えなかったが、ほんのりと潮の香りがした。
「へぇー、思ってたより大きいね!」
「そうだろ? 意外と良いだろ。ここ」
「そうだな。これなら全員別の部屋でも大丈夫そうだな」
「優希? 優希は私と同じ部屋でしょう?」
「あぁ…。そうだね、姉ちゃん」
俺はここまで来ても姉ちゃんと一緒のようである。久しぶりに1人で寝れると思ったのに。
…那月が羨ましそうに見ている気がするのだが、気の所為だろうか。
「あの……、すまん。申し訳ないけど、2人部屋と3人部屋で別れてもらう事になる」
「「「「なんで?」」」」
「おぉ……。えっと、ベッドの数が人数分無くて、ベッドが1つある部屋が2つあるんだ。申し訳ないんだけど、俺ベッドか布団じゃないと寝れなくて。優希が詩織先輩と一緒だとすると……。一応、ベッド自体は大きいから3人入れると思う。…女子にソファーで寝てもらうのも悪いし」
何かモゴモゴと言っている。
えっと、つまり、元々は俺と石崎で一緒に寝るつもりだったのか?
石崎はベッドじゃないと寝れないけど、俺が姉ちゃんと一緒に寝るから、部屋を分けた時に石崎が残りの瀬川と那月と一緒になってしまうと。
ふむ。
大丈夫だろ。瀬川と石崎を同じ部屋にすればいいんじゃないか? あとは那月が俺と一緒で大丈夫だったらいいんだけど。
そう思って那月を見ると、何故か凄い目を輝かせている。
そして、姉ちゃんが不機嫌そうである。
まぁ、大丈夫そうではある。
「えーっと、石崎。多分大丈夫だ。お前さえ大丈夫なら」
「え? まぁよく分からないけど、俺は大丈夫だと思うぞ?」
「そうか。じゃあ、石崎と瀬川が同じ部屋。那月と姉ちゃんと俺が同じ部屋。これで大丈夫だろ。那月も瀬川も大丈夫か?」
2人に聞くと、瀬川は顔を真っ赤にして頷き、那月は凄い嬉しそうに頷いた。
後ろの姉ちゃんから凄い圧を感じるが、気のせいだと思いたい。姉ちゃんが怒ると怖いと思う。
「いやいや、ほんとに大丈夫なのかよ。優希は安全かもしれないけど、瀬川は俺と一緒でいいのかよ」
「うん。翔太なら大丈夫」
「そ、そうか。……よし! これで部屋は決まったから、残りは荷物置いて海で遊ぶぞ!」
「「「「おー!」」」」
まぁ、石崎と瀬川がこの3日間でナニとは言わないがやらなければいいのだが。
2人がシてしまうと、俺たちの部屋に聞こえると思うから、絶対気まずい。
……無いとは思うのだが、姉ちゃんが変な気を起こさないとも限らないしな。
☆☆☆
部屋に着くと、やはり結構広かった。
荷物を置くと、姉ちゃんと那月にベッドに押し倒された。那月に関しては、姉ちゃんがやったから急いでやったような気がする。
「優希、夜が楽しみね?」
「えっと、その、あー、覚悟しといてね? 優希くん」
「え、えぇ……」
凄い嫌な予感がするが、俺が逃げることは許されないし、その時の俺に任せるしかないだろう。
半ば諦めに近い溜め息をつき、2人を起き上がらせて部屋を出た。
夜大丈夫なんでしょうかね? まだ具体的にどうするかは決めてません。次話、普通に遊びます。
誤字脱字、アドバイスなどよろしくお願いします。




