第19話 突然酷い(?)先輩
前回の話、一部修正しました。特に大きく変わってはいません。
次の日、俺達はいつも通り学校へ行った。
3ヶ月と言っても、俺たちが直接なにかしなければいけないことはほとんど無いので、ゆっくりやっていこうと思う。
学校に入ると、やっぱりこっちを見てくる人が多い。今日は姉ちゃんが付いてきたので、昨日よりも視線が多い気がする。
付いてきた理由は特にないそうだ。
「じゃあ、優希。とりあえずは急がなくていいのよね?」
「うん。特に何も見つからなくてもなんとかなると思うから。焦らなくてもいいよ」
「そう。じゃあ昼休みね」
そう言って姉ちゃんは上の階へ向かって行った。
☆☆☆
俺は教室に入ると、石崎と瀬川に捕まった。
すると、小さな声で、
「おい、あの写真のやつ、結局の所どうなんだよ」
「は? 何が?」
「中野先輩と付き合ってるのか? そうじゃなくても好きだったりとか」
「いや、特にそういうのはないぞ。・・・というか、好きってどんな気持ちだったっけ?」
「・・・なんか悪ぃ」
「? 大丈夫だぞ」
なんか気まずい空気になってしまったので、とりあえず話題を変える。(瀬川に話しかける)
石崎には聞こえない声で、
「どうする? 料理教えるって言ったろ」
「あ、それね。後でメールするからその時に」
「分かった」
「おーい、2人とも何話してるんだ?」
石崎になんでもないと誤魔化して、仕度をし始めた。ついでに、終わってない課題があったのでやることにする。
「あ、優希その課題終わってないの?」
「あぁ、昨日ちょっと忙しくてね」
「それ今日提出だぞ?」
「・・・マジ?」
「「マジ」」
・・・ヤバイ。この先生、課題の提出にめっちゃ厳しい人だ。
課題が今日提出の事と、先生のことを思い出したので、2人に手伝ってもらいながら何とか課題を終わらせた。
幸い、5限目だったので、時間はある程度あったのだ。
朝や1限目のあとは廊下に出るとこっちを見てくる人が多かったが、昼休みに屋上に向かう時には、悔しそうな男子と、何故か優しい眼差しで見つめてくる女子という感じになっていた。
昨日はあまり良い視線ではなかったが、何故か急に良い視線になっていて驚いたが、とりあえず屋上に向かった。きっと姉ちゃんか那月がなにかしてくれたんだろう。
☆☆☆
俺が屋上に着くと、既に2人が来ていた。
「ごめん、ちょっと遅れた」
「大丈夫よ」
とりあえずベンチに座り、姉ちゃんの作った弁当を準備する。
どうやら今日は、俺の好物を沢山入れてくれたようだ。バランスも整っていて、もう少し見た目が良くなったらいい感じだ。
最初と比べれば随分成長している。前回と比べてもだいぶ成長していると思う。
とりあえず弁当を食べ始め、疑問に思っていることを聞いた。
「あの、なんか俺を見る視線が何故か良い視線になってたんだけど、もしかしてなにかしてくれた?」
と、言った途端、那月がむせて、姉ちゃんが急に飲み込んで少し喉を詰まらせた。
「えっ、ちょ、2人とも大丈夫?!」
姉ちゃんと那月に飲み物を飲ませて、少し落ち着いたところで話を再開する。
「で? なにかしたの?」
「まぁ、したと言えばしたけど・・・」
「ちょっと優希に今言うのは恥ずかしいわ」
「・・・? 別にいいたくないならいいんだけど。他の人にも聞かない方がいい?」
「ええ、その方が助かるわ」
「私も・・・」
何故か2人とも赤くなりながらそう言った。ホントに何をしたんだ?
気になったが、とりあえずこの話は終わりにしてとりあえず食べ始める。
すると今度は2人から、
「ひとつ聞きたいんだけど、なんで3ヶ月も準備する必要あるの?」
「そうよね、別に今言ったって大丈夫じゃないの?」
そのことについてか。
なんて言おうか。ちょっと賭けに近い理由ではあるのだ。
「まぁ、とりあえず、今俺たちが特になにかするために3ヶ月待つ訳じゃないよ。むしろ自滅待ちというか・・・」
「「自滅?」」
「そう。とりあえず、夏休み明けくらいには分かるんじゃないかな」
「・・・まぁ、分かったわ」
「ホントに何もしなくていいの?」
「うん」
なにかした所でその「準備」にはあまり意味がないのだ。
その後は普通に弁当を食べて、俺達はそれぞれの教室に戻った。
やっぱり周りからの視線には違和感があったが、とりあえず教室に戻った。
☆☆☆
その後は普通に授業を受けて放課後になった。
今日は用事がないので普通に帰ろうと思っていると、後ろから声を掛けられた。
誰だ? と思っていると、昨日の坂本先輩だった。
「お前が七瀬優希か?」
「はい。そうです」
「着いてこい」
急に呼ばれてなんだろうなー、と思っていると、昨日の事が頭に浮かんできた。
なんか「アイツがどうなっても」的なこと言ってたかもな。それかな?
そんな事を考えていると、目的地に着いたようで、
「ここだ。入ってくれ」
そう言われたのは、校舎の2階の端、周りには教室がなく、物置しかないようなとこだ。
そこには1つ、新しく物置みたいに使われ始めた教室がある。俺と先輩が入ったのはそこだった。
てっきり他にも人がいるのかと思ったが、特に人がいる気配もなく、この教室にいるのは俺と坂本先輩だけだった。
「ふぅ。すまんな。とりあえず他の人が来ないところが良くてな」
「いや、別に大丈夫です」
なんか聞いてた感じとは違う。なんだろう、そんな悪い人って感じじゃない気がする。
「突然知らない奴にこんなこと言われても迷惑かもしれないが、頼れそうな人がお前しかいなくて」
「はぁ」
頼れそうと言われても、接点なんて思いつかない。
すると坂本先輩は地面に両膝を着け、土下座をするような体制を取り、
「俺を、手伝って・・・、いや、助けてください!」
と言って土下座してきた。何が起きてるの?
短編か、もうひとつ連載してみようか悩んでます。
次話、坂本先輩の相談です。
誤字脱字、アドバイスなどよろしくお願いします。




