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<完結済>契約に基づき離縁して頂きます。これはお家の乗っ取りではありません!貴族家健全化計画です!  作者: つーかたかさん


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5話 エピローグ

よろしくお願いします。

カイルがロンダール伯爵家を継承した。

王宮に呼ばれ、正式な当主着任の儀式のため陛下に拝謁した。

陛下は5年前に王位に着いた30歳の若き王だ。


玉座の間。陛下と重臣が並び立ち継承儀式が行われた。

「ロンダール伯爵家新当主、カイル・ロンダールの継承を祝福を持って認める。精進せよ。

…そなたの領地改革の手腕、見事である。又、そなたら夫婦の献身と絆、感動した。忘れぬ。忠臣を得て心強く思う」

陛下がカイルを信頼と満足の目で賛辞し、カイルを讃えた。


「陛下のお言葉、恭しく承りましてございます。

陛下の御代に貢献できるよう、精進いたします。夫婦ともに陛下への生涯の忠誠を誓います」


「後日、妻を伴い参れ。王妃が個人的な茶会をしたいと申しておる。私も同席しよう」


「望外の喜びにございます。馳せ参じます」


「ハハッ。気楽に来い」

陛下が破顔した。


その後、カイルは宰相臨時補佐に抜擢された。

王都にいる間、王宮に上がり宰相の補佐にあたる事になった。国政に携わり、宰相候補の1人となった。


レイモンド、ジェフリー、ラルフとクリスも3年間の報酬を得た。

また、それぞれ望む地位や仕事を斡旋してもらえる。

王宮で役職を得たるか、ロンダール家の領地でそのまま仕事をするか。本人の希望を優先で。


レイモンドはプロジェクトの査察官を希望した。次回のプロジェクトで査察官見習いから始める。



全てが終わって数ヶ月後。


新しく生まれ変わったロンダール伯爵家の本邸で、ごく小規模の、しかし温かい結婚式が執り行われた。


純白の美しいウェディングドレスに身を包んだメリッサ。誰もが見惚れる美しさだ。

ミルクティー色の髪は結われて頭上は小さなティアラと生花で彩られている。

澄んだ青い瞳と白磁の肌。可愛らしい顔立ちが幸福に輝いていた。


見違えるほど立派な伯爵の正装をまとったカイルが、嬉しそうに優しくメリッサをエスコートする。


「本当に綺麗だ、メリッサ。ようやく、君を私の妻として、みんなの前で披露できる日が来た」


カイルは感動で少し目を潤ませながら、メリッサの手をしっかりと握りしめた。


「ええ、カイル。私たちの結婚の始まりの日ね。……末長くよろしくね」


メリッサがカイルを涙の滲んだ目で見つめた。


「ああ。メリッサ、愛している。2人で支えあい、思いやりのある暖かい家庭をつくっていこう」


式場には、この3年を共に戦い抜いた仲間たちの笑顔があった。


「おめでとうございます、メリッサ様、カイル様! お二人の仲がようやく実を結んで、私も自分のことのように嬉しいです!」


セレナが珍しく、公の場を忘れて涙を浮かべて祝福してくれた。セレナの隣には護衛騎士ライナスが正装して付き添っている。


セレナとライナスはこの3年で恋仲になった。既に2件目の貴族家健全化改革が発動している。そこに派遣予定だそうだ。レイモンドも新人として派遣予定だ。


「本当におめでとうございます。カイル様のあの必死な働きぶりを見たら、私が次期当主に選ばれなかったのも納得ですよ。完敗です。

メリッサ様がこんな美女だと知ってたら、私ももっと頑張ったのになー。」

レイモンドが爽やかな笑顔でメリッサにウインクした。


「おい…私の花嫁だ」


レイモンドはカイルに睨まれて肩をすくめた。


「わかってますって、おめでとうございます!お幸せに!

私も長年待たせた恋人がいるんで、やっと結婚できますよ」

レイモンドはカイルと笑い合って固い握手を交わした。


ジェフリーはロンダール家の領地を管轄する総代表の立場を固めた。ジェフリーも恋人と結婚予定だ。仕事で知り合った商会の娘さんだ。それもあってロンダールに残ることを選んでくれた。


ラルフとクリスも引き続きロンダール家でカイルとメリッサの補佐の仕事を選んだ。


「カイル様、もしメリッサ様を少しでも泣かせたら、私が剣で容赦なくお仕置きしますからね」

ライナスがニヤリと笑いながら冗談を言い、会場を笑いに包んだ。


「泣かせることはないと誓うよ。もし泣いたとしたら、嬉し涙だ」

カイルがライナスに応える。



窓の外からは、メリッサたちが意見を出しあい改革し、豊かにした領地が広がる。

その努力を知っている領民達。

領民達は改革の恩恵を受けて豊かな暮らしを送り始めている。


新たなロンダール伯爵夫妻の結婚を祝う声が聞こえる。

領地の各地で祝いが行われている。



近くの街での盛大な祭りの歓声と、祝福の鐘の音が響いてくる。


ロンダール伯爵家の腐敗物はもういない。

これからは、メリッサを心から愛してくれるカイルと、そして頼もしい仲間たちと共に、この素晴らしい家を、もっともっと輝かせていく。

カイルの隣で、メリッサの心からの幸せな笑顔が弾けた。



お読み頂きありがとうございました。


下地から、かなり削除し書き直しました。書き足しもしました。


楽しんで頂けたら嬉しいです。

物語はハッピーエンドじゃないと!

報われる努力がないと、読後モヤッとしますよね!

お星様を押してもらえると、とても嬉しいです。お願いします!

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