第8話
世々原、腹痛につきぶっ倒れました……
本日の睡眠時間は14時間です。
投稿時間に間に合わなそうで危なかった……
「パ、パレード、ですか?」
「ああ。王族の命を助けるというのはそういうことだ」
「ヴィクターお兄様あたりに、代わりに出席してもらうことは……?」
「無理だな。主役が欠席では意味がない」
ガーーーーーンッ
なぜこんなことに!?
私はただポーションの試作品を振りかけただけですが?
「それを言うなら、ヴァージルお兄様も、アンダーソン様もステップニー様もではないですか?」
「ヴァージル殿にも後日褒章が渡される。アンダーソンとステップニーはそれが仕事だ。だが、一番貢献したのはカリスタ嬢だろう?」
「そ、そんなぁ」
私の平穏な塔暮らしがぁ!
私、学園を卒業した後数年は、帰省と材料採集以外で外に出ていないのですよ!?
そんな人間に、いきなり王都に来て、国王陛下に勲章もらって、パレードに出ろと!?
無理です無理ですぅ!!!
「カリスタ。どうしてもいやなら、そもそも王都に行かなければいい。勲章なんて、カリスタはいらないだろう?」
「お兄様! そうします。私、勲章、いらないです」
「いや、王家の誇りにかけて、無理やり連れていくが?」
「本人がいらないって言っているではないですかぁぁぁああ!」
散々抵抗しましたが、勿論敵うはずもなく……
最終的にはお兄様と二人で丸め込められて、出席することになってしましましたね~
—————こんなはずじゃなかったです
王都に行くのは二週間後に決まったらしい。
私に魔力がないことを国王陛下に伝えたら、なんと魔女様が迎えに来てくれるみたいだ。
といっても、正直私には魔女様にいい思い出がないのよね……
自分が『歴代最悪の魔女』と噂されているからっていうのももちろんだけれど、殿下ドーナツ事件でのアンバー様を見たら、そりゃあよく思わなくもなるわよ。
みんながみんなアンバー様みたいに、殿下に攻撃魔法を放ってしまうような方ではないと分かっていても、一方的に攻撃魔法を放たれるのはね……
特に私は、自分に回復魔法を使うこともできないし。
ポーションはあるけど、それも限りがあるし。
ちなみにそのアンバー様だけれど、本来なら王族、それも王太子の殺人未遂だから処刑だ。
しかし、未遂であること。そしてアンバー様が魔女の中でもトップクラスに有能な人だからと、一応生かされてはいるらしい。
魔法はあっても、戦争時に魔法で攻撃することはできず、自分の回復と地形を操作する程度にしか使えない。
魔法はそんな不便なものだから、敵に攻撃魔法を打てるアンバー様は貴重なのでしょう。
今回の事件で、その攻撃魔法がかなり上手だと分かってしまったし。
私はただの悪評まみれの引きこもり伯爵令嬢だから分からないけれど、たぶん一生幽閉、戦争が起きたら兵器として出兵って感じじゃないかしら?
手の届かない相手を好きになって、その感情に飲まれてしまったあとに、そんな結末が待っているのはかわいそうだとは思う。
でも、王族を傷つけたことに変わりはない。
それも、この国唯一の王位継承権を持った方だ。
生きているだけでも幸せなのか、戦地か牢での望まない死を待ち続ける苦痛か……
今回の件、私は関係者であり当事者ではあるけれど、直接的な被害はない。だから、私から減刑を望むことはできないし、望むつもりもない。
人を殺す考えを持つ人に、私は情けをかけられないから。
◇◇◇
ブラッドベリ―の実を潰して、シルバーフォックスの牙を削って……
王都への出発に向けて作っているのは、大量のポーションである。
すでに回復のポーションは、自分とお兄様、護衛についてくださる方用で合わせて30本。
国王陛下へ献上する品として、超強力回復ポーションを50本である。
超回復ポーションとは、アイザック殿下の傷を治した、すごいポーションのこと。
後から分かったことではあるが、なんと部位欠損まで治る。
(今回はさすがにお兄様で実験してませんから!!)
あとは自分用に、攻撃用のポーションが3種類で、それぞれ5本ずつ。
毒針のポーションと、爆破のポーションと、金縛りのポーション。
性能は名前の通りである。
小さな瓶の中に薬液を入れ、ゴムで仕切ってから次の薬液を入れる。
こうすることで、瓶に入っている間は反応しないが、敵に投げて瓶が割れれば、薬液が混ざって効果が出るように作られているのだ。
絶対に瓶が割れるまでは混ざらないようにするため、ゴムの大きさや柔らかさを決めるのが本当に大変だったのだ。
だから実は、回復ポーションよりも愛着があり、自信作。
あとは、攻撃ポーションだけだと自分が逃げられないから、煙幕のポーションと俊敏のポーションをそれぞれ3本ずつ。
こちらも効果は名前の通り。
攻撃ポーションを王城に持ち込むのは怒られるかもしれないのだけれど、私には身を守る術が一切ないのだから許していただきたい。
何よりも強靭な盾であるヴァージルお兄様も、常の近くにいていただくことはできないから。
殿下が『私が守るから大丈夫だ』と言っていたが、申し訳ないけどあまり信用できない。
普段はお兄様の異常なほどの魔力量を駆使して、私にも干渉しないような大きい防御魔法を展開してもらっているのだ。
殿下も魔力量は多いらしいけれど、信用は積み重ねる必要があるのです!
読んでいただきありがとうございます!(о´∀`о)




