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第9話

あけましておめでとうございます!

ゆっくりながら、投稿していきますので、楽しみに待っていていただけるととっても嬉しいです!

今年もよろしくお願いしますm(_ _)m

「カリスタ・シャロンアラベラ・ジェフリーズ。此度の功徳、実に大義であったが故、オリスト勲章勲一等を授ける」

「有り難く存じます。私の全ては王家、そしてクロティルド王国のために」


私は合図を待ってから礼をし、謁見の間から去る。


………

怖かったあああぁぁぁぁあああ!!!!!!!

いやだって、本物の国王陛下と王妃殿下だよ?

その隣には二日に一回は目にする王太子殿下がいたけど、そんなの何の安心材料にもなりません!


──────ちなみにオリスト勲章というのは、クロティルド王国の国王陛下から賜われる勲章のこと。初代国王のオリスト・クロティルド陛下が作った勲章らしい。


噂のこともあるのか、謁見の間にいる他の方々(主に騎士と重鎮の方々)の視線が怖すぎた。めっちゃ睨まれてた。

でも、初めてで数年間家族以外には会っていなかった私にしては上出来じゃないかしら?

(これも王太子殿下は除外です)


内心は『え、これでいいんだよね!? あってるよね? 首と体くっついてるよね?』とかなり大騒ぎしていたけれど、上手に隠せたと思う。

冷や汗防止のポーションを作った私、天才!


「はぁ〜 緊張したぁ〜」

「お疲れ様」

「ありがとうございます、王太子殿下。……王太子殿下!?」


いつの間に隣に…?


「そんな得体の知れないものを見るような目で見ないで欲しいんだけど」

「えっと…なぜここに? 謁見の間にいたはずでは…?」

「ん? 父上には退出する許可をとったし、ここは私の家だからどこに居てもいいだろう?」

「た、確かに…」


こんなまるでお城みたいな…いえ、実際にお城でしたね。

ここが自分の家だなんて羨ましいというか、移動距離が多くて大変そうだというか……


「そういえば母上が、この後お茶を飲みに来ないかって言っていたぞ」

「ええぇっ!?  す、すみませ〜ん」


思わず大きい声を出したため、近くにいた方にものすごく睨まれた。

だって、殿下の母って王妃様よね…?

そんな尊きお方がなぜ歴代最悪の魔女である私をご指名に!?


「殿下。私、何かやらかしましたでしょうか?」

「母上と父上()()していないと思うが。言葉も行動も間違えていない。それに母上は、ただ君と話したいだけのような感じだった」

「それは、よかったです。でも()()って、私どちらのお方に粗相を…?」

「私にだ。粗相ではないが」


ええっ!

どうしよう、本当に思い当たる節がない……

ポーションを飲んでいるはずなのに、冷や汗が止まりません。

これは改良が必要ですね─────じゃなくって!


「私、何か間違えてしまいましたか…?」

「私のことをずっと殿()()と呼んでいるだろう? アイザックと呼べと言ったはずだ。何回も」

「呼べるわけないじゃないですか!」


殿下は不満そうに眉を動かす。

私はずっと『呼んでいい身分じゃない』と伝えています。

それに、もう十分恩は返していただいたから、気にする必要もないのに……


殿下ドーナツ事件(不謹慎だけどわかりやすいから…)の後、殿下は迷惑をかけた分と感謝の分として、たくさんの薬草や魔物素材などを下さった。

自分で買うことなんて絶対にできないような高級品も含まれていた。

勲章も頂いたし、実家には金貨の袋も届いていたそう。


もう十分過ぎるほど、恩は返してもらったのよ。

いくら王族の命を救ったと言っても、これ以上は申し訳ないくらい。


「私は構わないのだけどな」

「そんなわけにはいきませんから。でも、そのお気持ちを聞けて嬉しいです」





◇◇◇





騎士と王妃殿下の侍女だという女性に案内されて、王城の中にある庭園に向かう。

よく手入れの行き届いた庭、という広さではないけれどとても美しかった。


色とりどりのバラは華やかに咲き誇り、小さな蕾はかわいらしい。

露に濡れた葉は、太陽の光にキラキラと輝いていた。


「あなたが、カリスタさん?」

「初めまして王妃殿下。ジェフリーズ伯爵が娘、カリスタでございます」


私はゆっくりとカーテシーをする。

一応伯爵令嬢だから、ある程度の教養はあるけれど、しばらく塔から出てきていないし……

王妃殿下に見せても良いレベルではない気がする。

ドレスも、最低限の豪華さだから、目の前に美しいの具現化みたいな王妃殿下がいるのは緊張するわね。


少し赤みのある茶色の髪の毛は、チョコレートのようにツヤツヤと、とろりとして見える。

アメジストのような紫色の瞳は、穏やかに微笑んでいた。


「あまりかたくならないで。公的な場ではないし、私のことは是非ルシールと」

「あ、ありがとう存じます」


ルシール・ヘンリエッタ・クロティルド王妃殿下。

シーグローヴ公爵家の長女で、側室制度のないこの国唯一の王妃殿下。


つまり、私とは絶対に会うことがなかったはずの、雲の上のお方。

いくら伯爵家が高位貴族とはいえ、公爵家とは天地ほどの差がある。王家とはさらに。


一体何故私をお呼びになられたのでしょうか。

王妃殿下の考えがわからないです。




読んでいただきありがとうございます!


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