表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/9

順風堂大学客員教授、神田知佳

私は、朝一で研究室に入ると、パソコンのスイッチを入れる。

大型の電源ファンが回る音がする。

私はAIプログラムをすばやく立ち上げて話しかける。


「おはようございます。」


「…………。」


「ピーナッツパン食べましたか?」


「…………。」


「インドに行ってミルクチャイの牛さん、かわいいわよね。」


「…………。」


「明日は晴れる?」


「明日は晴れです。」


ちっ……


私は舌打ちした。

また失敗だ。

AI『ピーナッツパン子ちゃん』は、どうにもうまくいかない。

すぐに話しだすのよね。

心をプログラムするのは難しいなぁ……


私は、『森下製菓、ピーナッツパン!』を袋からだして、むしゃむしゃした。

クリームの中の粒々がジャキジャキしてて、食感が面白い。


『森下製菓、インドに行ってミルクチャイ』も飲んでみる。

甘くておいしい。

牛さんのキャラクターがかわいいのもいい。


「ミルクチャイ飲む?」


「ミルクチャイ飲みません。」


「ピーナッツパン食べる?」


「…………。」


ピーナッツパンに黙秘されるのはうまくいってるんだけどな……。


その時、不意にスマホに着信があった。


「はいもしもし。」


「神田教授、私ですな。」


「ああ、お久しぶりです。」


「柴崎純一郎教授に連絡とりたいんですがな。とれないんですわ。」


「ああ、柴崎教授はプライベートフォンにはほとんどお出にならないですよ。」


「どうすれば良いですかな?」


「ああ、じゃあ学内電話でかけときますね。」


「ありがとうございます。お礼は落ち着いてからさせていただきますわな。」


「いえいえ、研究データさえいただければそれで。」


私は電話を切った。

楽しみだ、データが増える。


さて、柴崎教授にかけておかないと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ